グリオブラストーマの新規がん幹細胞性増強機構の解明 薬学府 創薬科学専攻 悪性度が極めて高いグリオブラストーマ(GBM)に着目し、mRNAアセチル化修飾によるJumonji and AT-Rich Interaction Domain (JARID2)の発現亢進ががん幹細胞性亢進によるGBM悪性化に関与することを明らかにした。さらなる解析により、JARID2ががん幹細胞性制御遺伝子(CSG)発現亢進を介することも見出したが、その発現制御メカニズムはこれまで報告されている [...]
異常3⾊覚の等⾊メカニズムの定式化 芸術工学府 芸術工学専攻 「色再現」とは,異なる視覚メディア間で同じ色に見えるようにする技術である.しかし,錐体分光感度に個人差がある「異常3色覚」では,色の見え方が異なり,広色域ディスプレイでの色の違和感が問題となる.さらに,理論上,異常3色覚に対する色再現が可能であるが,実験結果と理論の不一致が生じた.本研究の目的は,異常3色覚の等色実験と錐体分光感度の測定を統合して色再現理論を見直し,多様な色覚に対応した色再現システ [...]
幕府儒者古賀家から見る学問所・情報ネットワーク 人文科学府 歴史空間論専攻 本研究では、江戸幕府直轄の教育機関・昌平坂学問所(以下「学問所」)で儒者を務めた古賀家に着目し、幕府組織内・外の双方において学問所儒者が果たした役割を明らかにする。 大学頭を世襲した林家を除き、複数代に亘って学問所儒者を務めたのは古賀家(精里・侗庵・茶渓)のみであり、その活動は学問所成立から幕府崩壊までのほぼ全ての時期と重なる。よって、彼らを分析材料とすることで、従来ほとんど明らかにされてこな [...]
核融合原型炉システムにおけるトリチウム移⾏挙動に関する研究 総合理工学府 総合理工学専攻 次世代のエネルギー源として、世界的なエネルギー需要の高騰とエネルギー環境問題を同時に解決することが、DT核融合炉には求められている。燃料となるトリチウムは天然量が少なく且つ放射性物質であることから、炉の連続運転を行うための持続的で安全なトリチウム燃料サイクルの確立が工学上とても重要となる。本研究では、将来の原型炉におけるトリチウム移行をシミュレーションすることで、各システムにおけるトリチウムマスバ [...]
マイクロフローリアクター内の混合過程の観察 理学府 化学専攻 フロー反応は、近年有機合成を精密化・高速化するプロセスであり、エネルギー効率など優れていることからグリーンケミストリーとしても注目されている。フロー反応は二つの溶液をマイクロ流路で混ぜることにより、溶液の進行に従って反応が進行する。この反応時間の正確な決定のためには、混合時間と反応時間を切り分ける必要があり、混合時間を定量化する必要がある。本研究では、化学発光の代表例であるルミノール反応を用いるこ [...]
就寝前の SNS 利⽤に代わる低刺激な娯楽メディアの設計条件の解明 芸術工学府 芸術工学専攻 就寝前のスマートフォン利用、特にSNS利用は睡眠を阻害するが、その抑制は利用者の自己制御に依存するため、実生活では機能しにくい。これは利用者の意思の弱さだけでなく、SNSなどのメディアがもつ「やめにくさ」にも関わる問題である。そこで本研究は、就寝前のSNS利用を「抑制」ではなく「代替」の対象と捉え、スマートフォン向けインタラクティブコンテンツを制作し、低刺激かつ娯楽性を有するメディアの設計条件を明 [...]
グラフィックデザインの情報理論:視覚的単純化と一義化 システム情報科学府 情報学専攻 本研究は、グラフィックデザインを情報伝達のための視覚符号として捉え、視覚的単純化と意味伝達の関係を解析する。デザインを構成要素に分解し、要素の削減や形状変化に伴う機械学習モデルの出力変化を調べることで、カテゴリ情報・記述情報・非言語情報がどの程度保持されるかを定量化する。これにより、人間にとってわかりやすく、誤解の少ないデザイン設計やAIによるデザイン生成支援の基盤構築を目指す。
時系列効率性分析による漁業経営体の退出評価法の開発と実証分析 経済学府 経済システム専攻 日本の漁業は1980年代をピークに生産量が減少しており、その背景には経営体数の減少、高齢化、後継者不足がある。また、漁業は資源制約が強く、持続可能な漁獲量には上限があるため、生産量拡大による産業維持は困難である。したがって、限られた投入要素(燃料、労働、設備)を有効活用し、経営を安定させることが重要な課題である。そこで本研究は、農林水産省の漁業経営統計調査データを用い、各海域における経営体の退出を [...]