2024~ K²-SPRING 未来創造コース採用学生
科目概要・コンテンツ一覧
このページは、2024年度以降採用者用カリキュラムです。
下記の科目のうち、[1]創発科目、[2]リサーチプロポーザル及び[3]キャリア開発講座、計3科目の必修科目、[4]~[15]の選択科目の中から1科目以上を修得することを義務付けています。

コース必須科目(必修)
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1 創発科目A
MIRAI-SDGs Platform上へ研究内容や自身の課題を発信、異分野融合Brainstorming
未来創造コースでは、コース生が所属や専門の枠組みを超えて自由で挑戦的・融合的な研究に取組み、その能力を高め、学際的・俯瞰的視野を育むとともに、新しい学際的な研究課題を創出する「創発の場」として分野横断型プラットフォーム”MIRAI-SDGs”を構築します。
(1)MIRAI-SDGs
博士課程学生は自らの研究テーマと関連するSDGs課題(複数可)を選択し、登録します。これにより、各SDGsマトリックスに、分野横断的なコース生のリンクを作成します。次に、①研究テーマの内容ならびに②MIRAI-SDGsプラットフォームを利用して、分野融合により解決したい課題を日本語・英語のサマリや3分動画によって発信し、コース生ならびにコース連携教員、URA、ならびに企業コンソーシアム会員とオンラインツールを用いて共有します。MIRAI-SDGsプラットフォームにおいて、各学生の情報は、SDGs課題の分類ごとにまとめられ、所属組織を超えたバーチャルな研究領域が形成されます。
(2)他流試合
異分野に越境し学び・課題を発見する本プロジェクトにより支援されるコース生は、他の学生のサマリならびに3分動画を見て、専門分野の異なる研究テーマ・研究分野を知ると共に、コースの定めるオンラインコミュニケーションツール (Slack)を利用して質問ならびに発展的な意見交換を行います。
各学生は、自分と同じSDGs課題の学生、異なるSDGs課題の学生、また共同研究を視野に各学生がコミュニケーションを希望する学生に対し、質問をSlackにて送信します。その後、質問や意見交換、議論を通して見出した共通の課題や新たな課題、その解決ならびに共同研究の可能性をレポートとして提出します。
自身の専門から離れた分野の学生と分野横断的な議論をするためには、先ずその分野における基礎知識を得ることが必要であり、学際的かつ俯瞰的な視野の養成に結び付きます。コース連携教員ならびにURAも、この意見交換に参加し、学生をエンカレッジするメンターの役割を果たすとともに、コース内における異分野交流の芽を見出します。(3)建設的コミュニケーションと融合研究を創発
次のステップとして、学生はMIRAI-SDGsプラットフォームに発信した研究内容を、ポスター形式等でより詳細に発表します。学生や教員が「なぜその問題が重要なのか」をリアルタイムに議論するとともに、課題解決にむけた分野融合知を創発するためのブレインストーミングを行います。
教員はオンラインディスカッションやポスターセッションに積極的に参加し、他学府の博士学生とコミュニケート、エンカレッジするメンターとしての役割も果たします。これにより、他分野の学生間、学生-教員間のつながりや、分野横断型の共同研究を創発する場をつくります。(4)キャリア開発
社会課題の現場から学び、社会と繋がるために企業コンソーシアム会員(研究所長クラス・人事担当など)や各界で活躍している本学のOB・OGをMIRAI-SDGsプラットフォームやSlackに招待します。
企業コンソーシアム会員は学生のサマリを閲覧し、3分動画を視聴することで、九州大学における様々な学術分野における最先端課題とSDGsの関連を知るとともに、博士コース生のポテンシャルを確認し、優れた人材を発掘することが可能となります。また、Slack等を活用して企業コンソーシアム会員―発表学生の個別あるいはグループネットワークを構築し、博士課程学生と企業関係者の対話ならびに交流を行います。
これによって、コース生は社会課題の現場からの視点を得ることができ、また両者の興味が一致すれば、研究所見学やインターンシップ、共同研究をはじめとする新たな連携やキャリアパス形成につながるものと期待されます。「MIRAI-SDGs」は、九州大学の博士課程学生を「見える化」する試みであり、本コンテンツを利用して、九州大学における博士人材の価値を学内外(産業界)の方に観ていただき、そのポテンシャルを評価していただくことによって、産業界や社会へのキャリアパス拡充につなげたいと考えています。
【科目取得推奨時期】
採用1年目まで -
2 リサーチプロポーザル
俯瞰力・融合的視野・問題発見力・挑戦的提案力・論理的思考力・突破力の養成
自身の専門を超えた挑戦的・融合的な研究力を養成すべく、博士研究テーマの延長上にない(専門の異なる)研究分野、博士研究テーマと関連する隣接研究分野等の現状について纏め、未解決な重要課題を問題提起し、その解決をはかるための研究プロポーザルの立案、ならびにその研究の遂行により期待(予想)される結果についての資料を作成し、発表します。
課題の提案や解決にあたっては、「創発科目」で得た異分野の知識や理解、方法論をもとに学際的・分野融合的な視点から取り組むことが推奨されます。
なお、リサーチプロポーザルは、各学府・専攻において実施されます。実施スケジュールや説明会等についても、各学府・専攻から案内されます。
【科目取得推奨時期】
学府・専攻ごとに実施タイミングは異なるが、基本的に、採用2年目までを推奨 -
3 キャリア開発講座
将来、多彩なキャリアパス・マルチステージで活躍するために
「博士修了者に期待される力」などのテーマにて、企業の研究所長やマネージャークラスによるセミナーやパネルディスカッションを開催します。その他各ユニットにて開催されるキャリア開発に関わる講演会等に参加し、セミナー等参加後1か月以内に、下記に示すレポート様式を各自ダウンロードの上、レポートを作成し、提出期限までに所定の方法で提出してください。本科目に合格するためには、提出されたレポートが担当教員が定めた基準に達していることが必要です。
【科目取得推奨時期】
採用2年目まで
2024年9月24日(火)に、株式会社ヘリオス 取締役 兼 代表執行役社長CEOの鍵本 忠尚先生を講師にお迎えして、第一回キャリア開発講座を開催いたしました。110名をこえるプログラム生が受講し盛況の内に閉会いたしました。
翌週の2024年9月30日(月)には、九州先端科学技術研究所産学官共創部門未来事業推進室 室長の三和正人先生を講師にお迎えし開講いたしました。プログラム生も積極的に講師からの質問に回答し、両講演とも実り多き集中講義となりました。
キャリア開発・トランスファラブルスキル養成科目群(選択)
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4 創発科目B
未解決の重要課題の解決に挑み、創発科目Cへと展開
博士学生が自身の研究を通じて社会課題の解決に貢献する意識・機運を高めることを目的として実施します。コンソーシアム会員(企業・官公庁)より、未解決の課題を紹介してもらい、それに対する解決案を提案します。解決案が採択された場合、創発科目Cへと発展します。
本科目は、令和7年度以降開講予定です。詳細が決定次第お知らせします。 -
5 創発科目C(創発インターンシップ)
課題解決型インターンシップ、多彩なキャリアパスの開発
「創発科目B」で提出された提案のうち、審査の上優秀と認められたものについて、実際に企業等の現場でインターンシップに取り組んでいただきます。
インターンシップの終了日から1か月以内に、下記に示すレポート様式を各自ダウンロードの上、レポートを作成し、提出期限までに所定の方法で提出してください。本科目に合格するためには、必要書類の提出、および提出されたレポートが担当教員が定めた基準に達していることが必要です。
本科目は、令和7年度以降開講予定で、詳細が決定次第お知らせします。
【レポート様式保存場所】
Members Only (LOGIN)ページ > コース及び履修関連資料・動画 > 各選択科目レポート様式(新カリキュラム) -
6 AI共創型越境科目
AIを駆使して院生融合プロジェクト、AIリサーチプロポーザルへ繋ぐ
現代の博士課程人材には、学際的な共同研究を行うことが求められています。一方で、自身の専門分野を抜け出して、学際的な共同研究を実現することには大きな困難が伴います。そこで、本科目は、「院生融合プロジェクト」(K²-SPRING生選択科目)や「AIリサーチプロポーザル」(K-BOOST生必須科目)等の科目への架け橋となるように設計されています。受講生は、AIによる研究情報(キーワード・関心等)の分析結果も参照しながら、共同研究候補者と出会い、学術的・社会的意義のある学際的研究課題の発見・発展を行います。なお、本科目は、K²-SPRING生とK-BOOST生という2つの博士課程支援プログラムの学生が出会う「共鳴場」として機能することが大いに期待されています。
本科目は、令和7年度以降開講予定で、詳細が決定次第お知らせします。
【科目取得推奨時期】
採用1、2年目
※創発科目A取得済であること -
7 院生融合プロジェクト
融合的視野・問題発見力・挑戦的提案力・企画力・実践力・研究マネージメント力・突破力
創発科目における異分野ブレインストーミングを通して生まれる分野融合的かつ創造的な研究提案を募集し、その内容を審査して事業統括配分経費から研究費を支給します。これにより、本学の博士課程における分野融合研究の促進と、新規学術領域の創出ならびに、それを担う若手研究者の育成につなげます。
令和7年度の募集要項を公開しました。
<応募締切>2025年3月10日(月)23:59
【科目取得推奨時期】
採用1年目後半~2年目
※創発科目A取得済であること -
8 大学院基幹教育科目
ハイエンド・リテラシーを涵養するために
大学院での専門教育・研究にとって、そしてまた卒業後就くさまざまな職種にとって有用な、高度で汎用的な知識・技術・態度(「ハイエンド・リテラシー」)を涵養する科目群より、いずれか1科目取得してください。
大学院基幹教育のHPを確認の上、Web履修登録を行って受講してください。
【科目取得推奨時期】
採用2年目まで -
9 アントレプレナーシップ教育科目
アントレプレナーシップ・創造性・企画力・国際性
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10 データサイエンス実践講座
AI基礎力・実践力
データ解析やAIの基礎が必要な学生や学びたい学生を対象とした、初心者向けのデータサイエンス実践講座より、下記のいずれかを取得してください。
科目名:データサイエンス概論Ⅰ&Ⅱ(R6. 9/12,13,17)
データサイエンス実践Ⅰ~Ⅳ(R6. 9/9,18,19,20)【令和6年度開講案内】
開講時間や講義内容の詳細は、以下のURLにて紹介しています。
是非ご一読ください→http://tiny.cc/dslecture2024
申し込みサイト:https://tiny.cc/dslecture2024-appl※令和6年度の講座は終了しました。
※令和7年度については、2025年7月頃案内予定です。
【科目取得推奨時期】
採用2年目まで -
11 レジリエンス養成講座
失敗や未知なるものをおそれない心・逆境から素早く立ち上がり、成長するための能力
未来創造コースにて開催するセミナー講演シリーズです。
セミナー参加後1か月以内に、下記に示すポート様式をダウンロードの上、レポートを作成し、提出期限までに所定の方法で提出してください。本科目に合格するためには、提出されたレポートが担当教員が定めた基準に達していることが必要です。
【レポート様式保存場所】
Members Only (LOGIN ) ページ > コース及び履修関連資料・動画 > 各選択科目レポート様式(新カリキュラム)令和6年度のレジリエンス養成科目は、2024年10月18日(金)と2024年12月4日(水)に、WiLL SYSTEMS 代表 高山 有朋先生を講師にお迎えして開催いたしました。いずれも約40名のプログラム生が受講し盛況の内に閉会いたしました。
【科目取得推奨時期】
採用2年目まで -
12 インターンシップ
キャリアパス拡大を意識した国内外企業、行政機関、研究機関でのインターンシップ
未来創造コースの「インターンシップ」として認定するプログラムは以下のとおりです。また、インターンシップ先には、国内・国外の両方を含めることができます。
1.キャリア・奨学支援課が窓口となるプログラム
キャリア・奨学支援課が公的団体等と連携して実施しているプログラムです。
詳しくはこちら。2.各学府が窓口となるプログラム
各学部・学府において所属学生を対象に実施しているプログラムです。参加方法等詳細については、各所属学部等担当窓口にお問い合わせください。3.個人で応募するプログラム
企業や団体が募集しているプログラムです。個人で直接応募し参加する場合は、各受入機関の案内(募集要項等)に従って各自手続きを行ってください。
【科目取得までの流れ】
次の①~③の手順に沿ってください。①インターンシップを検討される場合は、参加前に当プログラムの科目として認定されるか、インターンシップの内容がわかる資料を添えて、プログラム窓口までご相談ください。科目担当教員が科目として認定可能か判断します。
②インターンシップにかかる交通費、宿泊費(平日および土日祝)、日当(平日のみ。土日祝日の支給はなし)を、配分された研究費(「旅費*」の区分)から支出する方は、所属する主専攻の出張申請手順に従ってください。自費で支出する場合、主専攻への出張申請は不要ですが、国外のインターンシップに参加する方は、主専攻の学生窓口へ海外渡航届を提出してください。③インターンシップの終了日から1か月以内に、下記に示すレポート様式を各自ダウンロードの上、レポートを作成し、提出期限までに所定の方法で提出してください。本科目に合格するためには、必要書類の提出、および提出されたレポートが担当教員が定めた基準に達していることが必要です。
【レポート様式保存場所】
Members Only (LOGIN ) ページ > コース及び履修関連資料・動画 > 各選択科目レポート様式(新カリキュラム)*「旅費」の費目詳細について
学生本人の海外・国内出張(資料収集、各種調査、打合せ、研究開発成果発表等)のための交通費、宿泊費、日当が含まれます。
*出張先で研究に必要な物品の購入が生じる場合は、必ず事前にご相談ください。
【科目取得推奨時期】
採用2年目まで -
13 国際ネットワーク形成科目A
国際的な競争の中にあるグローバル社会において、他者との発展的な意見交換を多言語で円滑に行うことのできるコミュニケーション力の養成
未来創造コースの「国際ネットワーク形成科目A」として認定するプログラムは以下のとおりです。海外留学等を検討される場合は、当プログラムの科目として認定されるか、渡航前に必ず内容のわかる資料を添えて窓口にご相談ください。また、留学等の期間は1週間程度以上を基本とします。
留学等の後1か月以内に、下記に示すレポート様式を各自ダウンロードの上、レポートを作成し、提出期限までに所定の方法で提出してください。本科目に合格するためには、必要書類の提出、および提出されたレポートが担当教員が定めた基準に達していることが必要です。
【レポート様式保存場所】
Members Only (LOGIN ) ページ > コース及び履修関連資料・動画 > 各選択科目レポート様式(新カリキュラム)(留学等に含まれるもの)
・大学間・部局間交流協定締結校との交換留学
・海外大学との英語研修プログラム
・本学と海外大学との短期留学プログラム
・その他、個人で申請する私費留学、海外研修
・国際学会発表
【科目取得推奨時期】
採用2年目、3年目 -
14 国際ネットワーク形成科目B
俯瞰力・国際力・英語力・突破力・行動力を育むSPRINGオリジナル海外研修
K²-SPRING独自の海外研修プログラムです。
本科目は、令和7年度以降開講予定で、詳細が決定次第お知らせします。
【科目取得推奨時期】
採用2年目、3年目 -
15 国際ネットワーク形成科目C
コミュニケーションスキルの向上・トランスファラブルスキルの向上・リサーチカルチャーの構築
九州大学3MTコンペティション(以下九大3MT)とは、九州大学が主催する英語プレゼンテーション大会です。
国際大会の3MT*の前哨戦である九大3MTに参加することによって、国際ネットワーク形成科目Cとして認定します。2021年度に始まった九大3MTは、毎年開催を予定しています。
*3MTとは?
1枚のスライドのみを用い、3分間で自分の研究について英語でプレゼンテーションし、研究を専門分野外の方などより多くの方に知って頂くスキル(例えば、学生の学術研究・プレゼンテーション力及び研究コミュニケーション力など)を鍛錬する事を目的として実施しています。九大3MTの詳細・参加方法は下記リンクをご参照ください。
【科目取得推奨時期】
採用2年目まで