CURRICULUM キャリア開発・育成コンテンツ
科目概要・コンテンツ一覧
下記の科目のうち、[1]創発科目及び[2]リサーチプロポーザルを必修科目、[3]~[10]の選択科目の中から2科目以上を修得することを義務付けています。なお、これらの科目は学部または修士課程の学生も単位の修得を可能としています。

コース必須科目(必修)
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1 創発科目
プレゼン力・俯瞰的視野・問題発見力・コミュニケ―ション力の養成・キャリアパスの拡充
未来創造コースでは、コース生が所属や専門の枠組みを超えて自由で挑戦的・融合的な研究に取組み、その能力を高め、学際的・俯瞰的視野を育むとともに、新しい学際的な研究課題を創出する「創発の場」として分野横断型プラットフォーム"MIRAI-SDGs"を構築します。
(1)MIRAI-SDGs
博士課程学生は自らの研究テーマと関連するSDGs課題(複数可)を選択し、登録します。これにより、各SDGsマトリックスに、分野横断的なコース生のリンクを作成します。次に、①研究テーマの内容ならびに②MIRAI-SDGsプラットフォームを利用して、分野融合により解決したい課題を日本語・英語のサマリや3分動画によって発信し、コース生ならびにコース連携教員、URA、ならびに企業コンソーシアム会員とオンラインツールを用いて共有します。MIRAI-SDGsプラットフォームにおいて、各学生の情報は、SDGs課題の分類ごとにまとめられ、所属組織を超えたバーチャルな研究領域が形成されます。
(2)他流試合
異分野に越境し学び・課題を発見する本プロジェクトにより支援されるコース生は、他の学生のサマリならびに3分動画を見て、専門分野の異なる研究テーマ・研究分野を知ると共に、コースの定めるオンラインコミュニケーションツール (Slack)を利用して質問ならびに発展的な意見交換を行います。
各学生は、自分と同じSDGs課題の学生、異なるSDGs課題の学生、また共同研究を視野に各学生がコミュニケーションを希望する学生に対し、質問をSlackにて送信します。その後、質問や意見交換、議論を通して見出した共通の課題や新たな課題、その解決ならびに共同研究の可能性をレポートとして提出します。
自身の専門から離れた分野の学生と分野横断的な議論をするためには、先ずその分野における基礎知識を得ることが必要であり、学際的かつ俯瞰的な視野の養成に結び付きます。コース連携教員ならびにURAも、この意見交換に参加し、学生をエンカレッジするメンターの役割を果たすとともに、コース内における異分野交流の芽を見出します。
(3)建設的コミュニケーションと融合研究を創発
次のステップとして、学生はMIRAI-SDGsプラットフォームに発信した研究内容を、ポスター形式等でより詳細に発表します。学生や教員が「なぜその問題が重要なのか」をリアルタイムに議論するとともに、課題解決にむけた分野融合知を創発するためのブレインストーミングを行います。
教員はオンラインディスカッションやポスターセッションに積極的に参加し、他学府の博士学生とコミュニケート、エンカレッジするメンターとしての役割も果たします。これにより、他分野の学生間、学生-教員間のつながりや、分野横断型の共同研究を創発する場をつくります。
(4)キャリア開発
社会課題の現場から学び、社会と繋がるために企業コンソーシアム会員(研究所長クラス・人事担当など)や各界で活躍している本学のOB・OGをMIRAI-SDGsプラットフォームやSlackに招待します。
企業コンソーシアム会員は学生のサマリを閲覧し、3分動画を視聴することで、九州大学における様々な学術分野における最先端課題とSDGsの関連を知るとともに、博士コース生のポテンシャルを確認し、優れた人材を発掘することが可能となります。また、Slack等を活用して企業コンソーシアム会員―発表学生の個別あるいはグループネットワークを構築し、博士課程学生と企業関係者の対話ならびに交流を行います。
これによって、コース生は社会課題の現場からの視点を得ることができ、また両者の興味が一致すれば、研究所見学やインターンシップ、共同研究をはじめとする新たな連携やキャリアパス形成につながるものと期待されます。「MIRAI-SDGs」は、九州大学の博士課程学生を「見える化」する試みであり、本コンテンツを利用して、九州大学における博士人材の価値を学内外(産業界)の方に観ていただき、そのポテンシャルを評価していただくことによって、産業界や社会へのキャリアパス拡充につなげたいと考えています。 -
2 リサーチプロポーザル
俯瞰力・融合的視野・問題発見力・挑戦的提案力・論理的思考力・突破力の養成
自身の専門を超えた挑戦的・融合的な研究力を養成すべく、博士研究テーマの延長上にない(専門の異なる)研究分野、博士研究テーマと関連する隣接研究分野等の現状について纏め、未解決な重要課題を問題提起し、その解決をはかるための研究プロポーザルの立案、ならびにその研究の遂行により期待(予想)される結果についての資料を作成し、発表します。
課題の提案や解決にあたっては、「創発科目」で得た異分野の知識や理解、方法論をもとに学際的・分野融合的な視点から取り組むことが推奨されます。
なお、リサーチプロポーザルは、各学府・専攻において実施されます。実施スケジュールや説明会等についても、各学府・専攻から案内されます。
キャリア開発・トランスファラブルスキル養成科目群(選択)
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3 院生融合プロジェクト
融合的視野・問題発見力・挑戦的提案力・企画力・実践力・研究マネージメント力・突破力
創発科目における異分野ブレインストーミングを通して生まれる分野融合的かつ創造的な研究提案を募集し、その内容を審査して事業統括配分経費から研究費を支給します。これにより、本学の博士課程における分野融合研究の促進と、新規学術領域の創出ならびに、それを担う若手研究者の育成につなげます。
R5年度の募集要項は下記リンクよりご確認ください。 -
4 融合教育科目・副専攻プログラム群
俯瞰力・国際性・コミュニケーション力・人間力
以下4つの群のうち、いずれか1つの群より1科目を履修し、単位を取得することにより、融合教育科目・副専攻プログラム群として履修認定します。科目についての詳細は、実施学府が提供するシラバス等を参照してください。
● 人社系副専攻プログラム開講科目(15科目)
この15科目は英語での受講が可能です。履修希望者は、下記「人社系副専攻プログラム群 SPRING生対象開講科目リスト」を確認の上、必ず授業担当教員へ事前相談を行ってください。了承が得られたら、履修登録期間内にWeb履修登録の上、受講してください。
● 大学院基幹教育科目の各科目
この科目は、大学院基幹教育での開講となります。以下の2科目は、どちらも英語で開講されます。
1.Debating Issues on SDGs Ⅰ・Ⅱ
2.International Conference Presentation Practice Ⅰ・Ⅱ
大学院基幹教育のHPを確認の上、Web履修登録を行って受講してください。
● データサイエンスコース実践特別講座の各科目
データ解析やAIの基礎が必要な学生や学びたい学生を対象とした、初心者向けのデータサイエンス実践講座を、夏季集中で開講する予定です。詳細が決定次第お知らせします。
● グリーンケミストリー
最新のグリーンケミストリーを理解するために、リレー講義方式でのオンライン講義(全7回)を、後期に開講する予定です。詳細が決定次第お知らせします。
5 アントレプレナーシップ養成科目群
アントレプレナーシップ・創造性・企画力・国際性
九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)では、約32科目のアントレプレナーシップ教育科目を提供しています。そのうち、いずれか1科目を履修し、単位を取得することにより、アントレプレナーシップ養成科目群として履修認定します。その中でも博士課程の学生にお勧めする2科目をご紹介します。
【起業価値評価】2023年度
―知財戦略と産学連携、大学発技術シーズの事業化を演習で学ぶ―
教員名:高田 仁
場所:伊都キャンパスイースト2号館E-211号教室
日程:後期集中10/7,21,11/4,18,12/2,16,1/6,27(すべて土曜日)、4限目、5限目14:50-18:10の2コマ連続
詳細:下記履修の手引きでご確認ください。
知財戦略を知る事は、皆さんの研究成果を社会に広げていくために有益です。本講義では、特許などの知的財産権の活用法、共同研究や大学発ベンチャー設立などの産学連携マネジメント手法、そして不確実性の高い現代社会で生き抜くために身に着けておくべき行動様式である「エフェクチュエーション」を学びます。併せて、大学の技術シーズの事業化手法を、実在の大学シーズを使いQUICKLOOK※の手法を用いた演習を通じて学びます。
※QUICKLOOKとは、NASAで開発され、テキサス大学オースティン校で確立され、ボストン大学ビジネススクール等でも使われているテクノロジー・アセスメント手法である。
【Advanced Lecture in Global Seminar (English)】2023年度
―アントレプレナーシップ教育で米国No1大学の教員による、2日間の集中講義―
教員名:五十嵐伸吾、山川恭弘(バブソン大学)
場所:あいれふ会館 講堂
日程:夏季集中 7/1(土),2(日)9:30-17:30
言語:英語
詳細:下記履修の手引きでご確認ください
不確実性が高く変化のスピードが速い現代社会において、研究者としても社会人としても、必携ともいえるマインドセットであるアントレプレナーシップを学びます。バブソン大学准教授であり九州大学客員教授でもある山川恭弘先生が提供する夏季二日間の集中講義です。一歩先行く米国のアントレプレナーシップ教育のエッセンスを夏季二日間の集中講義で習得します。
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その他QRECの提供している科目、履修方法等については、QRECのホームページをご確認ください。
※英語開講科目
・Advanced Lecture in Research Skills Development(English)秋学期
・Technology Marketing Game (English)冬学期
6 国際力養成科目群
国際的な競争の中にあるグローバル社会において、他者との発展的な意見交換を多言語で円滑に行うことのできるコミュニケーション力の養成
下記(Ⅰ)から(Ⅳ)のいずれか1つを履修することにより、国際力養成科目群として履修認定します。
(I)「創発科目」における3分動画の英語版
「創発科目」において、日本語と英語の3分動画を提出した場合、英語版の3分動画を国際力養成科目群として認定します。
(A4サマリも日英各々の作成が必要です。)
(II)JICA開発連携プログラム
JICA開発連携プログラム「Understanding Japan-日本を知るためのプログラム」等で提供している多彩な英語による講義群です。下記リンクをご参照ください。JICA開発連携プログラムのいずれか1科目を履修し、単位を取得することにより、国際力養成科目群として認定します。
(III)海外の連携教育機関と協力するCOIL(Collaborative Online International Learning)型教育
COILは、オンラインコミュニケーションを用いて海外の大学の学生とチームを形成しプロジェクト型の学修を行うもので、コロナ禍の影響下では、日本人学生に国際教育と異文化体験を提供する上で有用なアプローチです。これまで、本学では学部基幹教育、共創学部、農学部、芸術工学部、芸術工学府、人間環境学府にてCOIL型教育が行われています。詳細は開講学府等にお問い合わせください。学内で開講されるCOIL型教育のうちいずれか1科目を履修し、単位を取得することにより、国際力養成科目群として認定します。
(IV)九州大学3MTコンペティション
九州大学3MTコンペティション(以下九大3MT)とは、九州大学が主催する英語プレゼンテーション大会です。
国際大会の3MT*の前哨戦である九大3MTに参加することによって、国際力養成科目群として認定します。2021年度に始まった九大3MTは、毎年開催を予定しています。
*3MTとは?
1枚のスライドのみを用い、3分間で自分の研究について英語でプレゼンテーションし、研究を専門分野外の方などより多くの方に知って頂くスキル(例えば、学生の学術研究・プレゼンテーション力及び研究コミュニケーション力など)を鍛錬する事を目的として実施しています。
九大3MTの詳細・参加方法は下記リンクをご参照ください。
7 短期留学・海外研修
未来創造コースの「短期留学・海外研修」として認定するプログラムは以下のとおりです。海外留学等を検討される場合は、当プログラムの科目として認定されるか、プログラム窓口までご相談ください。なお、感染症拡大に伴い、海外渡航が難しい当面の間、オンライン留学等も履修認定の対象となりますので、科目として認定されるかどうか、受講前に必ず内容のわかる資料を添えて窓口にご相談ください。また、留学等の期間は1週間程度以上を基本とします。
留学等の後1か月以内に、下記に示すレポート様式を各自ダウンロードの上、レポートを作成し、提出期限までに所定の方法で提出してください。本科目に合格するためには、必要書類の提出、および提出されたレポートが担当教員が定めた基準に達していることが必要です。
【レポート様式保存場所】
Members Only (LOGIN ) ページ > コース及び履修関連資料・動画 > 各選択科目レポート様式
・大学間・部局間交流協定締結校との交換留学
・海外大学との英語研修プログラム
・本学と海外大学との短期留学プログラム
・その他、個人で申請する私費留学、海外研修
8 レジリエンス養成科目
レジリエンスの概念と会得について、学内外の講師によるセミナー形式で開催
未来創造コースにて開催するセミナー講演シリーズです。
セミナー参加後1か月以内に、下記に示すポート様式をダウンロードの上、レポートを作成し、提出期限までに所定の方法で提出してください。本科目に合格するためには、提出されたレポートが担当教員が定めた基準に達していることが必要です。
【レポート様式保存場所】
Members Only (LOGIN ) ページ > コース及び履修関連資料・動画 > 各選択科目レポート様式
【R5年度実施内容】
R5年度レジリエンス養成科目の対面開講が決定しましたのでお知らせします。
詳細は決まり次第、後日全学基本メールにてお知らせします。
選択科目として認定されるには、すべての講義に出席する必要があります。
日時:12/6(水)13:00~
場所:伊都キャンパス センター1号館を予定
講師:ウィル・システムズ代表 高山 有朋先生
この他に、動画コンテンツの聴講が必要です。
備考:講演は日本語です。
録画配信は行いません。9 キャリア開発科目群
未来創造コースの「キャリア開発科目」として認定するプログラムは以下のとおりです。
セミナー等参加後1か月以内に、下記に示すレポート様式を各自ダウンロードの上、レポートを作成し、提出期限までに所定の方法で提出してください。本科目に合格するためには、必要書類の提出、および提出されたレポートが担当教員が定めた基準に達していることが必要です。
【レポート様式保存場所】
Members Only (LOGIN ) ページ > コース及び履修関連資料・動画 > 各選択科目レポート様式
【終了】1.未来創造コースで開催する、企業の研究所長クラスによるセミナー講演シリーズ
【R5年度実施内容】
日程:令和5年9月5日(火)
場所:伊都キャンパス
【1】講演1
講演者:飯田和利 先生 株式会社エア・リキード・ラボラトリーズ社長
講演題目:博士(号)の価値とは
【2】講演2
講演者:松尾正人 先生 元九州大学カリフォルニアオフィス所長
講演題目:グローバルな視点から見たキャリア開発ーどんな能力を磨けばよいか
【3】講師への質問とパネルディスカッション
パネルディスカッション登壇者:
・飯田和利 先生
・松尾正人 先生
・藤川茂紀 先生
・長沼祥太郎先生
受講希望の方は、全学基本メール宛にお知らせしているFormsより履修登録を行ってください。
選択科目として取得する為には、全て受講する必要があります。
2.キャリア・奨学支援課が窓口となるプログラム
キャリア・奨学支援課が企画実施しているプログラムです。詳しくは以下のURLを参照してください。
①学内合同企業説明会
【URL】https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/education/employment/briefing
②その他の企業説明会
【URL】https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/education/employment/briefing2
3.個人で応募する企業説明会やキャリア構築に関連するセミナー等
企業や団体が実施しているプログラムです。個人で直接応募し参加する場合は、事前に当プログラムの科目として認定されるか、本Webページのお問い合わせにあるe-mailアドレス宛に、セミナー内容のわかる資料を添えてご連絡、ご相談ください。セミナーやシンポジウムの聴講、企業説明会への参加等がキャリア開発科目として認定されるか、担当教員が判断します。研究に関連する講演会、セミナー等については、キャリア開発科目の趣旨とは異なりますので、キャリア開発科目としては認定されません。ご注意ください。
その後、各受入機関の案内(募集要項等)に従って各自手続きを行ってください。10 インターンシップ
キャリアパス拡大を意識した海外企業、行政機関、国内企業等でのインターンシップへの参画
未来創造コースの「インターンシップ」として認定するプログラムは以下のとおりです。また、インターンシップ先には、国内・国外の両方を含めることができます。
1.キャリア・奨学支援課が窓口となるプログラム
キャリア・奨学支援課が公的団体等と連携して実施しているプログラムです。詳しくは、以下のリンクボタンを参照してください。
① 中央省庁や公的機関が応募するインターンシップ
② 九州インターンシップ推進協議会インターンシップ(夏季・春季)
③ 経済同友会インターンシップ
④ 産学協働イノベーション人材育成協議会(主に理系大学院生対象)
⑤ その他インターンシップ全般
2.各学府が窓口となるプログラム
各学部・学府において所属学生を対象に実施しているプログラムです。参加方法等詳細については、各所属学部等担当窓口にお問い合わせください。
3.個人で応募するプログラム
企業や団体が募集しているプログラムです。個人で直接応募し参加する場合は、各受入機関の案内(募集要項等)に従って各自手続きを行ってください。
【履修認定までの流れ】
1. 上記の情報をふまえ、参加するインターンシップを決定してください。その際、レポート様式に記載のフォームを確認し、科目認定に必要な提出書類を準備してください。
2. インターンシップに参加する方は、参加前に内容のわかる資料を添えて、プログラム窓口までご連絡ください。
3. インターンシップにかかる交通費、宿泊費(平日および土日祝)、日当(平日のみ。土日祝日の支給はなし)を、配分された研究費(「旅費*」の区分)から支出する方は、所属する主専攻の出張申請手順に従ってください。自費で支出する場合、主専攻への出張申請は不要ですが、国外のインターンシップに参加する方は、主専攻の学生窓口へ海外渡航届を提出してください。
4. インターンシップの終了日から1か月以内に、下記に示すレポート様式を各自ダウンロードの上、レポートを作成し、提出期限までに所定の方法で提出してください。本科目に合格するためには、必要書類の提出、および提出されたレポートが担当教員が定めた基準に達していることが必要です。
【レポート様式保存場所】
Members Only (LOGIN ) ページ > コース及び履修関連資料・動画 > 各選択科目レポート様式
*「旅費」の費目詳細について
学生本人の海外・国内出張(資料収集、各種調査、打合せ、研究開発成果発表等)のための交通費、宿泊費、日当が含まれます。
*出張先で研究に必要な物品の購入が生じる場合は、必ず事前にご相談ください。