ナノレベル半自発剝離に基づくマクロな水素脆化挙動の解明 工学府 機械工学専攻 析出物界面におけるナノの半自発的剝離現象を基にマクロな水素脆化挙動を解明するために、Al-Zn-Mg合金における水素脆化発生基準(局所的な水素濃度・応力)を明らかにすることを目的とする。研究計画としては、放射光X線トモグラフィーによる破壊挙動の3D/4Dイメージングと、イメージベースの3D多結晶モデルを用いたシミュレーションとを組み合わせ、破壊領域における局所的な水素濃化挙動の評価と、破壊基準の統 [...]
ヒト直交性酵素α-ラムノシダーゼを用いた腫瘍組織特異的なプロドラッグ活性化法の開発 システム生命科学府 システム生命科学専攻 抗がん剤を用いたがん治療は、初期がんから末期がんまで広く用いられている。しかしながら、がん細胞と正常細胞の区別なく作用するため、副作用が発生することが課題である。私は、ヒト細胞内に活性を持たないヒト直交性酵素α-ラムノシダーゼを用いてプロドラッグを特異的に活性化がすることが可能であると考えた。次にα-rhamの腫瘍組織への送達において、α-rhamは外来性のタンパク質であるため、免疫原性を回避する [...]
現実的なデバイス特性を考慮した量子コンピュータアーキテクチャの設計 マス・フォア・イノベーション連係学府 量子計算機は、古典計算機では指数時間を要するような素因数分解、量子化学計算、最適化問題などに対して、多項式時間での解決を可能にするアルゴリズムが存在し、さまざまな応用が期待されている。しかし、こうした量子計算を実行するためには極めて低いエラー率(約 )が求められる一方、現在主流の超伝導量子ビットでは程度のエラー率にとどまっており、複数の物理ビットから冗長な論理ビットを作る、量子誤り訂正符号による符 [...]
ヒト直交性の酵素反応を用いた細胞の多重染色法の開発 システム生命科学府 システム生命科学専攻 細胞表面の膜タンパク質は疾患診断における重要なバイオマーカーであるが、従来の蛍光抗体法では低発現タンパク質の検出が困難である。本研究では、所属研究室が開発したヒト直交性酵素(HOE)を活用した酵素抗体法により、複数の膜タンパク質を高感度かつ同時に検出する手法の確立を目指す。HOEに応答して細胞を標識する基質を設計・合成し、最終的には臨床サンプルへの応用による新規がん診断法の実現を目指す。
半古典重力模型で予言される測地線偏差の量子ゆらぎ 理学府 物理学専攻 重力と量子論の統合は現代物理学の重要課題であり、これまで主に重力を量子化する理論の研究が進められてきた。一方で、重力を古典的に扱う半古典重力理論を実験的に検証することも重要である。代表例としてSN模型、DP模型、Oppenheim模型があり、特に相対論的整合性を持つOppenheim模型が近年注目されている。本研究では、この模型の理論的性質と実験的検証可能性を明らかにし、重力の量子性と古典性の境界 [...]
知識の変動と統治機構の変容 法学府 法政理論専攻 革新的な技術を規制対象とする法領域においては、当該技術がそもそも危険なのか、危険であるとしてどう危険なのかについて、公的アクターのみならず専門家を含めた私的アクターのいずれも、必要な知識を断片的にしか有していないことがしばしばである。このような領域においては、リスクについての知識をいかに生成し、生成された知識をいかに収集するかが問題となる。 しかし伝統的な憲法学は、規範の形成、適用及びその妥当性の [...]
時間分解分光を用いた二元系光触媒のCO2還元機構の解明 理学府 化学専攻 亜鉛(II)ポルフィリン(ZnP)を光増感剤とし、Re(I)(1,10-フェナントロリン)(CO)3Br(Phen=Re)を触媒としてシグマ結合で接続したダイアド金属錯体(ZnP-phen=Re)は、他の亜鉛ポルフィリンを光増感剤とする超分子型光触媒と比較して、顕著なCO2光還元能力を示します。 反応機構を解明するために、可視過渡吸収分光法(TAS)および時間分解赤外分光法(TR-IR)を用いて初 [...]
新規培養系による卵細胞質のサイズを決定する分子機構の解明 医学系学府 医学専攻 細胞のサイズはゲノムの倍数性と相関があるものが多い一方で、例外も存在する。哺乳類の卵子は他の細胞よりも大型であり、またそのサイズは細胞機能と密接に関係していることが知られているが、これまで異数性の卵子を得ることが出来なかったため、その相関性は未知のままである。 近年我々はES 細胞の倍数性を維持したまま直接的に卵子様細胞を誘導する培養系を開発した。そのため、様々な倍数性由来の卵細胞質を作成すること [...]