体罰・暴力等の不適切なコーチングの解消に向けたカウンセリング的・セラピューティック態度の研究:コーチングの育成行動との比較から 人間環境学府 人間共生システム専攻 近年,本邦において発生した一連の不適切なコーチング事案(例:高校運動部の体罰,柔道女子日本代表の暴力事件)を受け,文部科学省副大臣の下に「スポーツ指導者の資質能力向上のための有識者会議(タスクフォース)」が設置され,同タスクフォース報告書内(2013)では,コーチング研究の推進とその知見の体系化及び共有化,国際的動向の情報収集と発信についての提言がなされた。加えて,文部科学省(2017;2018; [...]
内受容感覚に着目した大学生の不完全感による強迫的な行動への心理学的支援の開発 人間環境学府 人間共生システム専攻 大学生の強迫的な行動が不適応につながるとされており(福田,2007),強迫的な行動の中でも特に,不完全感と呼ばれる感覚現象によって強迫的な行動が引き起こされる場合,介入が難しいことが指摘されている。そのため,本研究では内受容感覚と呼ばれる身体内部感覚に着目することで,不完全感によって生じる強迫的な行動への新たな支援の開発を目指す。
ミクログリアを介した樹状突起スパイン形成と統合失調症の関係 医学系学府 医学専攻 1. 研究背景と目的/Research Background and Purpose ミクログリアには大きく分けてラミファイド型・M1型・M2型という3種類のサブタイプがあることが知られており、ラミファイド型は静止型ミクログリア、M1型・M2型はまとめて活性化型ミクログリアと呼ばれる。炎症性のM1型・抗炎症性のM2型は神経細胞がダメージを受けたときなどの病態時に変化する状態とされており、貪食やサイ [...]
黄麹菌のエンドサイトーシスに関わるAAA ATPase AipAの分子機構解析 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 細胞内輸送とは、細胞内での物質の輸送を担う経路であり、真核生物において広く保存されている。この中でも、エンドサイトーシスは細胞膜タンパク質や細胞外の物質を細胞内に取り込む機構であり、栄養源の獲得やシグナル伝達等の生理機構に重要である。研究対象である黄麹菌は、古来、日本酒や味噌、醤油などの醸造に用いられてきた有用な微生物であり、国菌に認定されている。黄麹菌は有用酵素を菌体外に大量分泌していることから [...]
口腔扁平苔癬における上皮–樹状細胞間のネットワーク機構の解明 歯学府 歯学専攻 口腔扁平苔癬 (oral lichen planus: OLP) は口腔粘膜に網状ないし斑状の白色病変を形成し、時にびらんや潰瘍などを伴う慢性炎症性疾患である。当研究室ではOLPの病態形成におけるヘルパーT(Th)細胞の分化と樹状細胞(DC)の関連に着目し、その病態進展には上皮由来の胸腺間質性リンパ球新生因子 (Thymic stromal lymphopoietin: TSLP) が関与してい [...]
Development of Complex Coacervate for Cell Microencapsulation システム生命科学府 システム生命科学専攻 Tissue engineering with stem cell has been developed for years. Current trends indicate that mesenchymal stem cells (MSCs) for regeneration work by secreting signaling protein, cytokine, and gene expr [...]
蛋白質分子が自発的にスムーズに折れ畳むための物理化学的基盤の解明―NMRを用いたフォーダブルなポリペプチドのアミノ酸残基レベルの熱力学・速度論的解析― システム生命科学府 システム生命科学専攻 抗菌性ペプチドであるnukacin ISK-1は溶液中でトポロジーの異なる2つの状態の平衡にある。NMRを用いて残基毎の平衡定数Kと交換速度kを決定して、log k vs log Kプロットを作ると良い直線関係が存在した。データ点が一本のポリペプチド鎖の中の複数の残基に由来するという点で、従来には報告がなかった新しいタイプの自由エネルギー関係(Linear Free Energy Relation [...]
上皮-免疫微小環境の恒常性維持におけるコレステロール硫酸の役割解明 医学系学府 医学専攻 皮膚は上皮−免疫微小環境を構築しており、外部の有害因子を排除するメカニズムに偏りが起こると、上皮細胞と免疫細胞が相互に作用して炎症ループを形成する(Nat Immunol. 19, 1286–1298, 2018)。表皮角化細胞の異常な増殖を呈する“乾癬”は炎症ループが形成される代表的な疾患であるが、炎症が継続・悪化する仕組みはいまだ不明である。 私の所属研究室は、免疫細胞の遊走・活性化に不可欠な [...]