対面心理臨床の可能性と限界 人間環境学府 人間共生システム専攻 心理臨床実践では,従来セラピストとクライエントが対面することが基本とされてきました。しかしそれは積極的な治療的意義があったというより,即時的なやりとりを行う上での技術的限界からという要因のほうが大きかったと思われます。しかしながら情報伝達技術の発展により即時的なやりとりを行うことが可能になった現代において,場所を共有することの積極的な治療的意義を改めて明らかにすることが求められているのではないかと [...]
全身麻酔中のプロポフォール投与時の脳波波形の年齢による変化に関する研究 歯学府 歯学専攻 全身麻酔中の中枢神経系に対する麻酔薬の薬剤の強さを含め効果を評価することは、患者さんにとってとても重要である。全身麻酔中の麻酔深度は麻酔に用いる薬物の使用量を調節するための概念であり、適切な麻酔深度を得ることにより、患者の意識を消失させ、痛みを認識できず、手術による体動を抑制した麻酔状態を維持することができる。麻酔深度は bispectral index (BIS) などの脳波 (electroe [...]
CHD8遺伝子変異による自閉症発症の分子メカニズムの解明 医学系学府 医学専攻 自閉スペクトラム症(以下、自閉症)は、「対人コミュニケーション障害」と「活動と興味の範囲の著しい限局性」を主な特徴とする神経発達障害である。近年自閉症患者を対象とした大規模な遺伝子変異探索が行われた結果、クロマチンリモデリング因子であるCHD8に遺伝子変異が多数発見され、CHD8は現在最も有力な自閉症の原因遺伝子候補として大きな注目を集めている。 そこで本研究はCHD8の分子機能と自閉症発症の関連 [...]
液体の積分方程式理論とMonte Carloシミュレーションによる電解質溶液中の同符号荷電粒子間実効引力の研究 理学府 化学専攻 電解質溶液中に存在する負電荷を帯びた粒子(アニオン)同士では、直感的には斥力しか生じそうにない。しかし、電解質イオンの種類や濃度によって実効的に引力が生じる場面が存在する。この実効引力は酸性タンパク質などの生体分子でも起こる現象である。我々はアニオン間実効相互作用を統計力学を用いた理論とシミュレーションで計算することでこの現象の解明を試みる。
二本鎖DNA中で5-メチルCG塩基対を認識し三本鎖DNAを形成可能な人工核酸の創製 薬学府 創薬科学専攻 5-メチルシトシン (5mC)は生体内でエピジェネテッィクに遺伝子発現を調節しており、5mCを含む二本鎖DNAを標的とする戦略は非常に重要である。三本鎖DNA形成は二本鎖DNAを標的として部位特異的に認識可能な手法として知られている。ただし三本鎖形成は、GCおよびAT塩基対のみで起こりCGおよびTA塩基対を認識できる天然ヌクレオチドが存在しないため、ターゲット二本鎖DNA配列が制限される。したがっ [...]
The role of tumor-associated neutrophils in pancreatic cancer 医学系学府 医学専攻 Pancreatic cancer is characterized by a complicated tumor microenvironment (TME), which has been proved to promote tumor progression. In TME, neutrophils are one of the most important components, whic [...]
隣接細胞損傷時におけるYAP動態 工学府 機械工学専攻 細胞への機械的刺激は、細胞増殖、分化などにおいて重要な役割を果たしている。細胞は、機械刺激を受けるとYAP(Yes-associated Protein)は活性化され、核に入り、TEADに結合して細胞の増殖と分化を誘導することを知られている。活性化されたYAPの流入経路は、核周辺に集まり、核孔から核内に入る。機械的な刺激がYAPの核局在化を引き起こすことは知られているが、細胞が機械的に刺激された [...]
高速ナザロフ反応を基盤としたclip反応の開発 総合理工学府 物質理工学専攻 本研究の目的は、ナザロフ反応を基盤とした細胞内外の酸性環境で利用可能な分子放出反応(clip反応)の開発である。検討においては、基質のルイス塩基性の向上を鍵として、ナザロフ反応の弱酸応答性の向上を図り、見出した基質は蛍光実験を通じて細胞内外での分子放出能を調べる。従来のclip反応には見られない、酸性環境に応じた反応性の制御やそれに基づいた効果的な分子標的薬、ドラッグデリバリーシステムなどの創成が [...]