α,β-不飽和アミノ酸Schiff塩基の変換反応の開発とペプチド合成への応用 薬学府 創薬科学専攻 私はアミノ酸誘導体の1つであるアミノ酸Schiff塩基を用いたアルドール縮合反応による不飽和アミノ酸の新たな合成法を開発しました。しかし不飽和アミノ酸Schiff塩基のさらなる変換は、一般的に変換反応で利用される酸性条件で中間体が不安定であるため困難でした。そこで私はイミン部位にOH基を導入することによって形成される分子内水素結合を利用したイミン交換反応による変換を着想、開発することとしました。こ [...]
血管内皮細胞におけるインスリン抵抗性が肥満・糖尿病関連性歯周炎に果たす役割 歯学府 歯学専攻 歯周病は第6の糖尿病合併症として認識されているが、近年の研究より、肥満や糖尿病で増悪する歯周炎(肥満・糖尿病関連歯周炎)の病態形成に、歯肉局所のインスリン抵抗性が重要であることが示唆されている。しかし、どの歯肉構成細胞のインスリン抵抗性がどのように肥満・糖尿病関連歯周炎病態に寄与するかは分かっていない。そこで本研究では、炎症巣への免疫細胞浸潤を媒介する血管内皮細胞に着目し、同細胞におけるインスリン [...]
対面心理臨床の可能性と限界 人間環境学府 人間共生システム専攻 心理臨床実践では,従来セラピストとクライエントが対面することが基本とされてきました。しかしそれは積極的な治療的意義があったというより,即時的なやりとりを行う上での技術的限界からという要因のほうが大きかったと思われます。しかしながら情報伝達技術の発展により即時的なやりとりを行うことが可能になった現代において,場所を共有することの積極的な治療的意義を改めて明らかにすることが求められているのではないかと [...]
全身麻酔中のプロポフォール投与時の脳波波形の年齢による変化に関する研究 歯学府 歯学専攻 全身麻酔中の中枢神経系に対する麻酔薬の薬剤の強さを含め効果を評価することは、患者さんにとってとても重要である。全身麻酔中の麻酔深度は麻酔に用いる薬物の使用量を調節するための概念であり、適切な麻酔深度を得ることにより、患者の意識を消失させ、痛みを認識できず、手術による体動を抑制した麻酔状態を維持することができる。麻酔深度は bispectral index (BIS) などの脳波 (electroe [...]
CHD8遺伝子変異による自閉症発症の分子メカニズムの解明 医学系学府 医学専攻 自閉スペクトラム症(以下、自閉症)は、「対人コミュニケーション障害」と「活動と興味の範囲の著しい限局性」を主な特徴とする神経発達障害である。近年自閉症患者を対象とした大規模な遺伝子変異探索が行われた結果、クロマチンリモデリング因子であるCHD8に遺伝子変異が多数発見され、CHD8は現在最も有力な自閉症の原因遺伝子候補として大きな注目を集めている。 そこで本研究はCHD8の分子機能と自閉症発症の関連 [...]
液体の積分方程式理論とMonte Carloシミュレーションによる電解質溶液中の同符号荷電粒子間実効引力の研究 理学府 化学専攻 電解質溶液中に存在する負電荷を帯びた粒子(アニオン)同士では、直感的には斥力しか生じそうにない。しかし、電解質イオンの種類や濃度によって実効的に引力が生じる場面が存在する。この実効引力は酸性タンパク質などの生体分子でも起こる現象である。我々はアニオン間実効相互作用を統計力学を用いた理論とシミュレーションで計算することでこの現象の解明を試みる。
二本鎖DNA中で5-メチルCG塩基対を認識し三本鎖DNAを形成可能な人工核酸の創製 薬学府 創薬科学専攻 5-メチルシトシン (5mC)は生体内でエピジェネテッィクに遺伝子発現を調節しており、5mCを含む二本鎖DNAを標的とする戦略は非常に重要である。三本鎖DNA形成は二本鎖DNAを標的として部位特異的に認識可能な手法として知られている。ただし三本鎖形成は、GCおよびAT塩基対のみで起こりCGおよびTA塩基対を認識できる天然ヌクレオチドが存在しないため、ターゲット二本鎖DNA配列が制限される。したがっ [...]
The role of tumor-associated neutrophils in pancreatic cancer 医学系学府 医学専攻 Pancreatic cancer is characterized by a complicated tumor microenvironment (TME), which has been proved to promote tumor progression. In TME, neutrophils are one of the most important components, whic [...]