膜孔形成毒素の脂質特異性の改変に基づく細胞特異的標的手法の開発 薬学府 創薬科学専攻 自然界の特定の生物はその生存や捕食のためにその身体に毒素を宿している。イソギンチャク由来の膜孔形成毒素の一つであるFragaceatoxin C(FraC)は脂質膜に結合し、孔を開けることで細胞を傷害する。FraCは脂質膜を標的としており、細胞への内在化を介さずに細胞毒性を発揮する特徴的な作用機構を持つが、ヒトの細胞膜に偏在するスフィンゴミエリンと呼ばれる脂質を認識するため、その非特異的な細胞毒性 [...]
がん性疼痛の概日変動メカニズムを基盤にした新規治療法の開発 薬学府 臨床薬学専攻 がん性疼痛は進行期のがん患者のほとんどが経験する耐え難い困難のひとつであるが、その発症メカニズムについては複合的な要因が絡み合うため解明が難航している。本研究では独自に作成したがん性疼痛モデルマウスを用い、がん性疼痛が概日変動を示すこと、さらにその概日リズム制御に関わる因子としてCancer-Evoked Pain Factor (CEPF:仮称)を同定した。そこで、CEPFによるより詳細ながん性 [...]
ペルオキシソームマトリックスタンパク質輸送における膜透過装置の分子機構解析 システム生命科学府 システム生命科学専攻 ペルオキシソームはほぼ全ての真核細胞に存在する細胞 小器官で、極長鎖脂肪酸のβ酸化をはじめ、多様で重要 な代謝機能を担っています。しかし、形成や機能制御機 構の全容およびその障害による欠損症の発症メカニズム などは未だ明確にされていないのが現状です。その中で も特に、細胞内外の環境に応答してペルオキシソーム酵 素の輸送やこれら酵素が担う代謝を制御するシステムと その障害による病態発症メカニズムにつ [...]
ジスルフィド架橋化学修飾ペプチドのロジウム触媒合成法の開発 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 タンパク質やペプチド等の生体高分子内のシスチンジスルフィド S–S 結合間に官能基を挿入するジスルフィド架橋法は、生体高分子の高次構造を損なわずに化学修飾できるので、新たな機能の付与や安定性の向上が期待できる。しかし従来は、高反応性のシステイン S–H 結合の化学修飾が知られるのみで、低極性で強固な S–S 結合を直接架橋した例はない。本研究では、シスチン S–S 結合の活性化に遷移金属触媒を活用 [...]
Molecularly Imprinted Chemiresistive Gas Sensors Based on Fully Inkjet Printing Technology システム生命科学府 システム生命科学専攻 Inkjet printing technology is recognized as a significant breakthrough in fabricating gas sensing systems. In addition, desktop inkjet printers make this technology affordable, potentially allowing ev [...]
触媒性リジン残基の選択的アシル化を利用した新規コバレントドラッグの開発 薬学府 創薬科学専攻 Covalent inhibitors have become the hotspot of pharmaceutical science recently as the strong inhibitory effect and longer retention time attributed to the warhead forming a covalent bond with active a [...]
自閉スペクトラム症におけるILC2の機能解析 医学系学府 医学専攻 本研究では、ASDモデルマウスにおける脳内・脳周囲ILC2の増加に着目し、ILC2がASD様行動や脳病態に与える影響、その活性化機構、特にセロトニン–ILC2軸の役割を明らかにする。さらに、SPRING共同研究を通じて高感度な分子解析を行い、エフェクター分子の同定や薬学的介入により、ILC2シグナルと神経発達・行動変化の因果関係を検証し、治療標的・バイオマーカー探索につなげる。
ランゲルハンス細胞標的化ペプチドによる免疫寛容誘導と非侵襲性花粉症治療への展開 工学府 応用化学専攻 花粉症に対する根本治療法の開発を目指し、ランゲルハンス細胞(LCs)への選択的抗原送達による免疫寛容誘導に関する研究を行っています。具体的には、LCsに結合するペプチドと経皮ドラッグデリバリーシステム(DDS)を組み合わせて、炎症を伴わない条件で抗原送達を実現し、免疫応答の方向性を制御可能な新たな抗原送達基盤の構築を目指しています。