逐次クリック反応を行えるプラットフォーム分子を創出し、これを用いた多機能化された抗体薬物複合体(ADC)の開発 薬学府 創薬科学専攻 抗体上で用いることができ、逐次的なクリック反応が可能なプラットフォーム分子の開発を目指す。開発したプラットフォーム分子を用いて抗体薬物複合体の収束的な合成を行う。
光励起三重項電子スピンを用いた量子センシング 工学府 応用化学専攻 量子特有の性質を利用してセンシングを行う量子センシングは、従来のセンシングの理論限界を超えうるものとして期待されています。量子センシングには古典的な0と1のビットの概念をスピンの上向き・下向きなど2準位の量子系へと拡張した量子ビットと呼ばれるものが用いられます。この量子ビットの中でも、分子の電子スピンは化学修飾によってその制御が容易であるという利点を有しています。特に、有機分子の光励起によって生じ [...]
マイクロ波支援によるプラスチックおよび有機廃棄物の触媒分解に関する研究 総合理工学府 総合理工学専攻 プラスチック汚染は、陸上や海洋に大量の廃棄物が蓄積され、生態系に深刻な影響を及ぼすなど、世界的な環境課題となっています。従来の処理方法ではプラスチックを完全に分解することが困難であり、より効率的かつ持続可能な解決策が求められています。マイクロ波支援触媒分解法は、迅速かつ均一な加熱を可能にし、エネルギー消費を抑えながら分解効率を高める手法として注目されています。また、この手法により触媒の選択性が向上 [...]
アセチル化-LC-TIMS-qTOF/MSによるアンジオテンシンオリゴペプチドの高感度検出 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 高血圧は心血管疾患の主な原因の一つであり、世界的な健康に重大な脅威をもたらしています。その有病率の高さにもかかわらず、発症に関わる病態生理的メカニズムは未だ十分に解明されておらず、早期介入が求められる生活習慣病とされています。レニン-アンジオテンシン系(RAS)は高血圧の発症および進展において中心的な役割を果たしますが、微量の血液からアンジオテンシン代謝物を動的に定量解析する包括的な手法はこれまで [...]
高齢者の口腔細菌叢が腸管病原性大腸菌 O157 の定着および毒性遺伝子発現に与 える影響に関する研究 歯学府 歯学専攻 高齢化が進む日本において、高齢者の口腔細菌叢と全身疾患の関連が注目されている。腸管出血性大腸菌 O157 は重症腸管感染症を引き起こす主要病原菌で、免疫力低下した高齢者はハイリスク集団であるが、口腔細菌叢が O157 の定着・毒素遺伝子発現に及ぼす影響は未だ明らかにされていない。本研究では、口腔健常群と細菌叢異常群の高齢者サンプルを用い、共培養実験により口腔細菌叢が O157 の増殖・病原性に与え [...]
運動誘発性マイオカイン変動に基づく運動模倣物質の同定 薬学府 創薬科学専攻 運動はフレイル・サルコペニア予防に有効だが、重症高齢者では実施が困難である。そのため運動効果を代替する治療法の開発が必要である。本研究ではラットで複数の運動様式を同一条件下で比較し、運動強度の違いがレドックス反応とマイオカイン応答を変化させる因果関係を解析する。これにより最適運動条件と分子機構を明らかにし、標的分子に基づき運動模倣物質を同定・検証することで新規治療戦略の構築を目指す。
動作アシスト装置の制御方式が人体への適応性に及ぼす影響に関する研究 芸術工学府 芸術工学専攻 人体の運動能力の拡張を目的とする動作アシスト装置の応用は、非常に幅広いと見られている。適切なアシスト装置を利用することによって、図1に示すように、人体の運動能力を補完・向上させることができる。これらのアシスト装置は、場合によっては人体に直接着用されることもあるため、その人体への適応性を研究することは特に重要である。 動作アシスト装置の開発において、特に重要な課題の一つは、機器、人体および周辺環境の [...]
人工肺とポンプを用いた体外循環回路による治療の騒音について研究 工学府 機械工学専攻 本研究は、人工肺とポンプを用いた体外循環回路(ECMO)を対象とし、血液ポンプによって発生する騒音問題に着目している。流体力学と医工学の知見を融合し、騒音発生のメカニズムを明らかにするとともに、CFD解析の活用を通じてポンプの構造を最適化し、低騒音かつ高い安全性を備えた無菌血液ポンプの開発を目指すものである。これにより、患者の治療環境の改善と臨床応用の促進を図る。