糖尿病ー認知症連関を遮断する食機能リスクヘッジ戦略 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 疫学研究により糖尿病と認知症には高い相関が認められ、糖尿病が重大なリスファクターであることが強く示唆されている。一方で、糖尿病–認知症発症相関を遮断し、認知症を未病段階で予防・改善しようとする食機能学的アプローチはない。本研究では未病段階での血糖値の管理(糖尿病の予防や改善)ならびに認知症増悪因子の制御のアプローチとして全身系を正に制御し得るAdipoRアゴニスト食品成分に着目し、糖尿病をリスクフ [...]
量子化学計算に基づくハイスループット創薬技術に関する研究 総合理工学府 総合理工学専攻 近年新薬開発は研究開発費及び時間的コストから実用化に至るまでが非常に難しい現状がある。一方で、未だメカニズムや治療法が確立されていない疾病や新ウイルスやその変異に対応すべく、高精度かつ高効率な解析・創薬技術が求められている。本研究室で開発されてきた量子化学計算手法(Elongation法)を基礎に、生体高分子の全系を高速かつ高精度な量子化学計算による解析と薬剤スクリーニングを可能にするよう独自に手 [...]
Spock1が歯周病の進行にもたらす影響 歯学府 歯学専攻 これまで我々は、細胞外プロテオグリカンであり上皮間葉転換 (EMT) 誘導因子として発見されたSPOCK1に着目し、ニフェジピンやフェニトインなど歯肉増殖症を引き起こすことが知られている薬剤が、歯肉線維芽細胞のTGF-β産生を促進し、結果的に歯肉上皮細胞のSPOCK1発現を増大すること、SPOCK1はEMTを亢進させ歯肉増殖症が誘発されること、またSPOCK1タンパクを過剰発現させたSpoc [...]
類洞内皮細胞発生・再生機構の解明 医学系学府 医学専攻 胎生期の肝臓は造血発生、血管新生、ならびに肝形成が起こる組織である。類洞内皮細胞は肝臓の微小循環系である類洞壁を構成する血管内皮細胞であり、造血細胞―肝細胞の物質交換を制御している。そのため、胎生期肝臓の血管新生のみならず、造血発生、肝形成を理解するためにも類洞内皮細胞の発生を深く理解することが肝要である。しかしながら、類洞内皮細胞の発生機構は明らかではない点が多い。本研究では、肝類洞内皮細胞の発 [...]
酵素反応機構を利用した新規糖脂質型プローブの開発と糖脂質分解追跡 薬学府 創薬科学専攻 病原性真菌の細胞表面はグルコシルセラミド(GlcCer)やエルゴステリルグルコシド(EG)など糖脂質から構成され、これらの代謝は感染性の獲得や細胞増殖に関わる。糖加水分解酵素グルコセレブロシダーゼ(GCase)であるEGCrP1とEGCrP2が、これら糖脂質の分解酵素と同定されているが、真菌類にはさらに未知のGCaseの存在が示唆されている。病原性の理解や新薬開発のためには、このGCaseの同定の [...]
糖尿病性末梢神経障害疼痛に対するSGLT2阻害薬の至適投薬タイミングに関する研究 薬学府 臨床薬学専攻 糖尿病性末梢神経障害疼痛は高血糖を起因とする代謝性因子(ソルビトール)の神経細胞内への蓄積により引き起こされる痛みであり、その発症予防・進展抑制には血糖コントロールが重要となるが、既存する糖尿病に対する薬物療法ではその達成率は十分とは言い難い状況にある。そこで臨床において1日1回朝に服用することが一般的な処方であるSGLT2阻害薬に着目し、血糖降下作用と末梢神経障害性疼痛に対するSGLT2阻害薬の [...]
歯周炎症-糖尿病性腎症連関メカニズムの解明 歯学府 歯学専攻 本邦において慢性腎臓病(CKD)罹患者数は約1300万人と推定され、糖尿病を原疾患とする糖尿病性腎臓病(DKD)がその約4割を占める。過去の臨床研究より、歯周病の進行と高値HbA1cはそれぞれ独立した腎機能低下のリスク因子となることが示唆されており、重度歯周炎によってDKD病態が増悪することが考えられる。一方で、実際に歯周病によってDKDが増悪するかを実証した基礎研究は行われていない。そこで、DK [...]
ディープラーニングに基づく医療画像の改ざん検出 システム情報科学府 情報理工学専攻 最近の研究では、画像操作の急速な進歩が示されており、攻撃者が医療画像(例えば、CTやMRI)の重要な領域を操作したり、医療画像で明らかにされる病気の属性を変更することが可能になっている。このような改ざんされた医療画像が医療データシステムに注入されると、医療情報の安全が脅かされる。その攻撃過程は図1に示されている通りです。しかし、医療画像の改ざんを検出する現在の技術はまだ初期段階にあり、人々はこの新 [...]