COPI複合体による新たなB型肝炎ウイルス侵入機構の解明 医学系学府 医学専攻 現在のB型肝炎ウイルス(HBV)治療では、ウイルスの完全排除が困難であり、新規治療標的の開発が必要とされている。私たちはこれまでに、HBVコアタンパク質(HBc)と相互作用する宿主因子を質量分析により解析した結果、COPI複合体のサブユニットであるCOPG1がHBcと強く結合することを同定した。COPG1のノックダウンおよびCOPI複合体阻害剤の処理により、HBV感染初期およびウイルス複製が抑制さ [...]
分泌型タンパク質Akhirinは発生期の脳自然免疫を制御して神経幹細胞ニッチの恒常性維持に働く システム生命科学府 システム生命科学専攻 Akhirin(AKH)は、我々がニワトリ初期胚のレンズから単離・精製した分泌型タンパク質である。これまでに本研究室ではAKHが眼・脊髄・脳など中枢神経系組織の神経幹細胞ニッチ制御に働き組織形成に関与することを報告してきたが、AKHが関与する詳しい分子メカニズムについてはまだ分かっていない。そこで本研究では、脳の初期発生時におけるAKHタンパク質の機能を解明すべく、胎生マウスの脳を用いて解析を行っ [...]
脂質ナノ粒子への応用を志向した炭素連結型糖脂質の合成 薬学府 臨床薬学専攻 脂質ナノ粒子(LNP)は、核酸を細胞内へ輸送する薬物送達システムであり、mRNAワクチンなどに利用される。既存のLNPよりも安全性・効率性に優れたLNPの開発を目指し、独自に開発した糖脂質を組み込み、その機能評価を行うことを目的とした。
脊髄損傷後の腸内細菌叢変容が誘導する海馬ニューロン新生低下メカニズムの解明 医学系学府 医学専攻 脊髄が損傷を受けると、約半数の患者がうつや認知機能障害を発症することが知られているが、その原因は不明である。成体哺乳類の海馬では日々ニューロンが産生されており、ニューロン新生の低下はうつや認知機能障害の原因となる。そこで脊髄損傷後の海馬ニューロン新生低下により、諸症状が引き起こされると考えた。ではどのようにして脊髄損傷後の海馬ニューロン新生低下が誘導されるのか。我々の腸管内には 100 兆個もの腸 [...]
プレグネノロンを起点としたステロイドホルモンの網羅的機能化 薬学府 臨床薬学専攻 ステロイドホルモンに関連した疾患はクッシング症候群などのコルチゾールに関連した疾患、前立腺がん、子宮体がんなどの性ホルモンに関連した疾患など多岐にわたる。これらのステロイドホルモンはコレステロールを出発物質としてすべてプレグネノロンが前駆体となって生合成されていることが知られている。各ホルモンに着目した研究は盛んに行われているが、必要な機能化分子(プローブ)は個別に合成されているのが現状である。プ [...]
胸骨形態の多様性を生む分子基盤 システム生命科学府 システム生命科学専攻 本研究では、生物の形態の基礎となる骨格系が、なぜ種により様々に異なる形状につくりあげられるのかという進化発生学の積年の謎に迫る。研究の主要な実験モデルとしては、単純だが種間で明瞭な構造的違いが認められる鳥類の胸骨を選択し、次世代シーケンス技術を活用した時空間トランスクリプトーム/エピジェネティクス解析や、高度ゲノム編集法であるプライム編集など最先端技術を自在に組み合わせることで、胸骨形態の差異をつ [...]
タウリンの超硫黄供与体としての可能性および心筋細胞老化保護メカニズムの解明 薬学府 創薬科学専攻 加齢による心筋細胞の老化は、ミトコンドリア機能の低下、活性酸素種(ROS)の増加を引き起こし、収縮力の低下と心血管疾患のリスク増加に繋がる。タウリ ンは硫黄を含むアミノ酸で、強力な抗酸化および細胞保護特性を持つ。前臨床研究において、タウリン補給が心臓の収縮力を向上させ、心機能を改善することが 報告されている。最近の研究において、タウリンが硫化水素(H₂S)の生成を促進し、酸化還元の恒常性維持に重要 [...]
デジタル技術を用いた義歯フレームワーク製作において製作方法の違いが精度に与える影響の検証 歯学府 歯学専攻 近年、超高齢社会が進むにつれて、健康や医療に関する需要が増加している。特に義歯の需要は顕著に増加しており、金属部分(フレームワーク)の精度は義歯の適合性に大きな影響を与える。従来法(アナログ法)での義歯のフレームワーク製作は口腔内の印象採得、模型の製作、ワックスアップ、鋳造、研磨を経るが、印象材、模型材、ワックスの変形や鋳造による収縮が避けられないため適合不良のリスクを抱え、作業工程はとても繫雑で [...]