合成生物学的手法による肝機能誘導型ヘパトーマ細胞株の開発 工学府 化学システム工学専攻 肝不全患者の肝機能を補助するバイオ人工肝臓システムや、創薬における化合物スクリーニングへの利用のために、高い肝機能を有した細胞を安定かつ大量に調製することが求められている。本研究では、肝機能は低いが増殖性の高い肝がん由来細胞株に肝臓の機能発現に寄与している肝特異的転写因子遺伝子と導入遺伝子の発現を制御するシステムを導入し、加温をスイッチとして高増殖状態から高肝機能発現状態へと切り替え可能な細胞株の [...]
Runx/CbfβがILC3の機能成熟に果たす役割の解析 医学系学府 医学専攻 腸管は水や栄養の吸収の場として重要な臓器である。また腸管は多種多様な細菌、独自の神経ネットワークである神経叢、数多くの免疫細胞が相互作用をもたらす特徴的な場であり、その恒常性維持は生体にとって重要である。免疫細胞の一種、3型自然リンパ球(ILC3)は主に粘膜組織に常在し、細胞間の情報伝達を担うサイトカインの産生や、リンパ球が集積するリンパ組織の形成誘導を通じ、免疫制御にはたらく。ILC3によるサ [...]
「ヒト直交性酵素」を用いた細胞の直接ラベルによる精密な細胞識別法の開発 システム生命科学府 システム生命科学専攻 細胞は多種多様なタンパク質を発現しており、これは細胞を識別するためのマーカーとして頻用されている。タンパク質を検出するために蛍光基を修飾した抗体が一般的に用いられるが、発現量の低いタンパク質を検出する際にはしばしば感度が問題となるために、基質の化学反応を触媒する酵素が注目されている。所属研究室ではバイオ分析に適した酵素「ヒト直交性酵素」をこれまでに見出してきた。本研究ではヒト直交性酵素を1細胞レベ [...]
腺様嚢胞癌における制御性T細胞の同定とその免疫機構の解明 歯学府 歯学専攻 本研究では、唾液腺に発生する腺様嚢胞癌(AdCC)における免疫抑制環境を明らかにするため、腫瘍浸潤T細胞の単細胞RNA解析およびTCRレパトア解析を実施する。また、VisiumおよびXeniumによる空間的トランスクリプトーム解析を組み合わせ、腫瘍内T細胞の局在と機能的特性を可視化する。。特に制御性T細胞(Tregs)の機能的役割とクローン性に注目し、免疫回避の新たな標的分子を探索を行う。
自己免疫疾患における病因関連 T 細胞の同定と新薬開発に向けた世界初遺伝子データベースの作成 歯学府 歯学専攻 我々の研究グループは、これまで治療法が確立していない自己免疫疾患(全身性強皮症、シェーグレン症候群:SjS、IgG4関連疾患:IgG4-RDなど)を対象として、その病態形成の主体となる特異なT細胞を明らかにしてきた。さらに最近では、IgG4-RDの病態形成が生じている罹患臓器に浸潤する全T細胞をシングルセル遺伝子発現解析を用いて1細胞レベルで解析し、本疾患の細胞傷害性と臓器線維化に関わる自己反応性 [...]
アミド・エステルの触媒的α-重水素化反応 薬学府 創薬科学専攻 重水素は創薬研究や有機合成化学をはじめとした諸分野で近年注目を集めている。医薬品への重水素導入により体動態の改善が可能である。 本研究では、数多くの医薬品や天然物に含まれるアミド・エステルをターゲットとした触媒的重水素化反応の開発を行う。
口腔扁平上皮癌の病態形成における自然免疫の関与について 歯学府 歯学専攻 口腔扁平上皮癌(OSCC)治療における近年の免疫療法の発展は著しい。特に、PD-1 抗体といった獲得免疫の主体をなす T 細胞を標的とした免疫チェックポイント分子阻害薬は,一定の治療効果が示されているが、その奏功率も 30% 程度に留まっている。そのため自然免疫に着目した腫瘍免疫の一層の理解が求められている。 本研究では、 OSCCの発症に関与する自然免疫関連分子、特にTLR(自然免疫に大きな役割 [...]
高度な再生能を持つトゲマウスを用いたiPS細胞の作製および特性解明 生物資源環境科学府 資源生物科学専攻 iPS細胞は様々な細胞になれる細胞であり、医療において目的の細胞や組織を得るために利用しようと研究が進んでいる。しかし、未分化な状態を維持したまま長期に培養することが難しいことが課題となっている。本研究ではiPS細胞研究にトゲマウスという新たな動物種を導入することで、新たな知見を得ることを目指す。 げっ歯類の一種であるトゲマウスは損傷後に瘢痕(傷跡)を残さずに組織を再生させるが、この再生能の原因は [...]