空間的公正とソーシャルインクルージョン―福岡における社会資源の空間的ポリティクス― 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 本研究は、障がい者福祉におけるインクルージョンの実現に向け、教育支援、相談支援、家族支援などの社会資源が地域の中でどのように配置され、利用可能となっているのかを、空間的公正の視点から検討する。特別支援学級、相談支援、当事者団体を対象に、GIS、統計資料、聞き取り調査を用いて、社会資源の実態とアクセシビリティを明らかにする。支援の量だけではなく、利用しやすさや支援相互の関係にも着目する。
アミド・エステルの触媒的α-重水素化反応 薬学府 創薬科学専攻 重水素は創薬研究や有機合成化学をはじめとした諸分野で近年注目を集めている。医薬品への重水素導入により体動態の改善が可能である。 本研究では、数多くの医薬品や天然物に含まれるアミド・エステルをターゲットとした触媒的重水素化反応の開発を行う。
口腔扁平上皮癌の病態形成における自然免疫の関与について 歯学府 歯学専攻 口腔扁平上皮癌(OSCC)治療における近年の免疫療法の発展は著しい。特に、PD-1 抗体といった獲得免疫の主体をなす T 細胞を標的とした免疫チェックポイント分子阻害薬は,一定の治療効果が示されているが、その奏功率も 30% 程度に留まっている。そのため自然免疫に着目した腫瘍免疫の一層の理解が求められている。 本研究では、 OSCCの発症に関与する自然免疫関連分子、特にTLR(自然免疫に大きな役割 [...]
高度な再生能を持つトゲマウスを用いたiPS細胞の作製および特性解明 生物資源環境科学府 資源生物科学専攻 iPS細胞は様々な細胞になれる細胞であり、医療において目的の細胞や組織を得るために利用しようと研究が進んでいる。しかし、未分化な状態を維持したまま長期に培養することが難しいことが課題となっている。本研究ではiPS細胞研究にトゲマウスという新たな動物種を導入することで、新たな知見を得ることを目指す。 げっ歯類の一種であるトゲマウスは損傷後に瘢痕(傷跡)を残さずに組織を再生させるが、この再生能の原因は [...]
COPI複合体による新たなB型肝炎ウイルス侵入機構の解明 医学系学府 医学専攻 現在のB型肝炎ウイルス(HBV)治療では、ウイルスの完全排除が困難であり、新規治療標的の開発が必要とされている。私たちはこれまでに、HBVコアタンパク質(HBc)と相互作用する宿主因子を質量分析により解析した結果、COPI複合体のサブユニットであるCOPG1がHBcと強く結合することを同定した。COPG1のノックダウンおよびCOPI複合体阻害剤の処理により、HBV感染初期およびウイルス複製が抑制さ [...]
医用画像分析のための複雑な制約を持つLearning from Label Proportions (LLP) システム情報科学府 情報理工学専攻 病理診断に用いられるWhole Slide Imageの深層学習では,パッチごとのアノテーションに膨大な専門家の時間を要する.本研究では,既存の診断情報を教師とし,アノテーション不要でバッグ内のクラス比率のみから学習するLearning from Label Proportions(LLP)を基盤に,臨床特有の制約に対応する学習手法を開発し,臨床現場で利用可能な病理画像解析基盤の確立を目指す.
分泌型タンパク質Akhirinは発生期の脳自然免疫を制御して神経幹細胞ニッチの恒常性維持に働く システム生命科学府 システム生命科学専攻 Akhirin(AKH)は、我々がニワトリ初期胚のレンズから単離・精製した分泌型タンパク質である。これまでに本研究室ではAKHが眼・脊髄・脳など中枢神経系組織の神経幹細胞ニッチ制御に働き組織形成に関与することを報告してきたが、AKHが関与する詳しい分子メカニズムについてはまだ分かっていない。そこで本研究では、脳の初期発生時におけるAKHタンパク質の機能を解明すべく、胎生マウスの脳を用いて解析を行っ [...]
脂質ナノ粒子への応用を志向した炭素連結型糖脂質の合成 薬学府 臨床薬学専攻 脂質ナノ粒子(LNP)は、核酸を細胞内へ輸送する薬物送達システムであり、mRNAワクチンなどに利用される。既存のLNPよりも安全性・効率性に優れたLNPの開発を目指し、独自に開発した糖脂質を組み込み、その機能評価を行うことを目的とした。