脊髄損傷後の腸内細菌叢変容が誘導する海馬ニューロン新生低下メカニズムの解明 医学系学府 医学専攻 脊髄が損傷を受けると、約半数の患者がうつや認知機能障害を発症することが知られているが、その原因は不明である。成体哺乳類の海馬では日々ニューロンが産生されており、ニューロン新生の低下はうつや認知機能障害の原因となる。そこで脊髄損傷後の海馬ニューロン新生低下により、諸症状が引き起こされると考えた。ではどのようにして脊髄損傷後の海馬ニューロン新生低下が誘導されるのか。我々の腸管内には 100 兆個もの腸 [...]
プレグネノロンを起点としたステロイドホルモンの網羅的機能化 薬学府 臨床薬学専攻 ステロイドホルモンに関連した疾患はクッシング症候群などのコルチゾールに関連した疾患、前立腺がん、子宮体がんなどの性ホルモンに関連した疾患など多岐にわたる。これらのステロイドホルモンはコレステロールを出発物質としてすべてプレグネノロンが前駆体となって生合成されていることが知られている。各ホルモンに着目した研究は盛んに行われているが、必要な機能化分子(プローブ)は個別に合成されているのが現状である。プ [...]
胸骨形態の多様性を生む分子基盤 システム生命科学府 システム生命科学専攻 本研究では、生物の形態の基礎となる骨格系が、なぜ種により様々に異なる形状につくりあげられるのかという進化発生学の積年の謎に迫る。研究の主要な実験モデルとしては、単純だが種間で明瞭な構造的違いが認められる鳥類の胸骨を選択し、次世代シーケンス技術を活用した時空間トランスクリプトーム/エピジェネティクス解析や、高度ゲノム編集法であるプライム編集など最先端技術を自在に組み合わせることで、胸骨形態の差異をつ [...]
タウリンの超硫黄供与体としての可能性および心筋細胞老化保護メカニズムの解明 薬学府 創薬科学専攻 加齢による心筋細胞の老化は、ミトコンドリア機能の低下、活性酸素種(ROS)の増加を引き起こし、収縮力の低下と心血管疾患のリスク増加に繋がる。タウリ ンは硫黄を含むアミノ酸で、強力な抗酸化および細胞保護特性を持つ。前臨床研究において、タウリン補給が心臓の収縮力を向上させ、心機能を改善することが 報告されている。最近の研究において、タウリンが硫化水素(H₂S)の生成を促進し、酸化還元の恒常性維持に重要 [...]
自然な時系列変動を用いた機械学習モデルの信頼性評価 システム情報科学府 情報理工学専攻 本研究は,実環境で生じる時間ずれ,サンプリング揺らぎ,周波数帯域変動などの自然な時系列変動を用いて,機械学習モデルの判断が不安定化する条件を診断する。得られた結果を,データ収集・拡張・再学習に活用し,AI導入前の信頼性評価手法を構築する。
デジタル技術を用いた義歯フレームワーク製作において製作方法の違いが精度に与える影響の検証 歯学府 歯学専攻 近年、超高齢社会が進むにつれて、健康や医療に関する需要が増加している。特に義歯の需要は顕著に増加しており、金属部分(フレームワーク)の精度は義歯の適合性に大きな影響を与える。従来法(アナログ法)での義歯のフレームワーク製作は口腔内の印象採得、模型の製作、ワックスアップ、鋳造、研磨を経るが、印象材、模型材、ワックスの変形や鋳造による収縮が避けられないため適合不良のリスクを抱え、作業工程はとても繫雑で [...]
Sweet Taste Receptor in Oral Squamous Cell Carcinoma: Inhibiting Cancer Growth and Enhancing Taste Sensitivity with Miracle Fruit 歯学府 歯学専攻 Taste receptors have been reported to be expressed in cancer cells. However, their specific functions in oral squamous cell carcinoma (OSCC) and other cancer cells have largely been unexplored. Miracl [...]
薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)に関連する間葉系幹細胞におけるミトコンドリア酸化ストレスおよび修復機能障害の調査 歯学府 歯学専攻 本研究では、ミトコンドリア恒常性障害の観点から、顎骨壊死(MRONJ)における間葉系幹細胞(MSC)修復不全のメカニズムを解析する。また、ゾレドロン酸(ZA)と炎症性微小環境によって誘発されるミトコンドリア酸化ストレスおよびその関連経路との関係性についても検討する。本研究の目的は、MSC機能不全の分子基盤を解明し、新たな治療標的を探索することである。