がん細胞の細胞運動に関わる細胞膜Blebの制御機構 システム生命科学府 システム生命科学専攻 一部のがん細胞は、Blebと呼ばれる球状の形質膜構造を形成することで、生体内を運動し、他の組織に転移する。しかしながらBlebの形成を制御する分子機構は部分的にしか解明されていない。これまでの研究によって、私は拡大中のBlebの形質膜上でRac1が特異的に活性化していることを見出した。本研究では、拡大中のBleb上でのみ活性化するRac1の機能とその制御機構を解明することで、Blebの動態を制御す [...]
混合言語による医療会話から処方箋情報を抽出する システム情報科学府 情報理工学専攻 この研究は、対話を明確に分類するための自動ダイアライゼーション、統一された言語出力のための多言語翻訳、処方箋を充実させるための特徴抽出という3つの主要コンポーネントを統合することにより、処方箋のための医療会話から情報を抽出することに焦点を当てています。複数の言語を個別に処理するのが一般的である既存のテクノロジーとは異なり、この研究は、インドのような発展途上国で一般的な多言語医療会話の複雑さに独自に [...]
人類はなぜ「対象と自己のリンク体験」をするのか 人間環境学府 人間共生システム専攻 「対象と自己のリンク体験」とは、一般的に「共感」と呼ばれる体験、つまり、あるものと自己を結びつけたとき、「これはまさに私のことだ」と感じる体験のことである。この体験を通して、我々は自身の気持ちに気づくことができ、他者や世の中との繋がりを感じることができ、ひいてはそれが精神的健康の維持・向上や豊かな人生に繋がっていると考えられる。本研究では、この体験について明らかにすることで、この体験が生じ・進化の [...]
poly(N-isopropylacrylamide) のグラフト表面を用いた細胞接着制御による同調培養 工学府 物質創造工学専攻 細胞の接着形態は増殖や分化、遊走などの生化学的なふるまいと密接に関与している。本研究では機能的生体材料の構築に多用されてきたpoly(N-isopropylacrylamide)の表面水平変形能が、細胞培養温度条件下において表面吸着タンパク質量に依存せずに細胞接着を調節し得ることを見出した。特に、ポリマー凝縮構造の局所的な歪みが、細胞接着を担う焦点接着斑の活性と安定性に寄与していた。細胞—基材接着 [...]
レーザー駆動イオン加速器の小型化限界を決めるビーム不安定性の研究 総合理工学府 総合理工学専攻 量子科学技術研究開発機構(量研)にて、重粒子線がん治療装置の小型化を目指したプロジェクト「量子メス」が進められている。量研関西研では、量子メスの一部として、レーザー駆動イオン加速器の開発が行われている。 レーザー駆動イオン加速によって得られるビーム(イオンバンチ)は従来の加速器ビームと異なり、電子が共動する、高密度である等の特徴を有する。それゆえに従来の計算手法を用いることができず、さらにイオン加 [...]
タンパク質配列中でのアミノ酸挿入反応の開発 薬学府 創薬科学専攻 一般的に、タンパク質配列に変異を導入する際には遺伝工学が用いられ、天然の20種類のアミノ酸導入が可能である。しかし、非天然アミノ酸を導入するには専門的な技術が求められるうえ、制限が多いことが課題となっている。Native Chemical Ligation (NCL) 法はこの課題を補完するタンパク質合成法であるが、高濃度のタンパク質フラグメントを必要とし、生体条件下での適用や、溶解性の低いペプチ [...]
青年の自己に関する不安感を低減し安心感を獲得することを目的としたイメージ療法の活用 人間環境学府 人間共生システム専攻 高校生や大学生がおかれる青年期は「外的事物や他者と区別された自分自身であるという意識,また自己の本性や能力,及びその限界についての認識」である自己意識が高まる時期とされる(Montemayor & Eisen,1977)。そのため,青年期は自己に関する不安が生じやすいことが考えられ,引きこもりや自死といった現代社会における問題につながっている。そこで,本研究ではイメージ療法に着目する。イメ [...]
ミトコンドリア選択的な蛍光プローブの開発とその細胞内動態イメージング 薬学府 創薬科学専攻 オルガネラの動態変化はその機能と密接に関連するため、オルガネラ動態と機能の評価はオルガネラの理解に重要である。これまで、動態解析はイメージングによって1オルガネラレベルで行われているが、代謝活性測定などの機能評価では細胞全体の平均化された情報を得ており1オルガネラレベルでの検出は困難である。そこで本申請研究では、1オルガネラの動態とその代謝活性を同時に検出可能な蛍光プローブを開発し、個々のオルガネ [...]