脊柱管狭窄に伴う脊髄への免疫細胞浸潤と下肢痛の発症に関する研究 薬学府 臨床薬学専攻 末梢からの感覚情報は、一次求心性神経を介して脊髄へと入力し、脳へと伝達されることで様々な感覚として知覚される。脊髄では、感覚情報の適切な修飾がなされており、伝達経路における重要な役割を担っている。変形した骨や靭帯によって脊髄が圧迫される脊柱管狭窄症は、圧迫部位に加え、下肢などの離れた領域で慢性的に持続する痛みや痺れが生じ、歩行障害などを引き起こすことから、より効果的な治療法が求められる運動器疾患の [...]
アンモニウム塩とアリルアルコールからの穏和かつ簡便な触媒的第一級アリルアミン合成法の開発 薬学府 創薬科学専攻 アリルアミンは、医薬品や生物活性物質中に含まれる重要な構造単位であり、医薬化学の分野で広く用いられている。私が所属する研究グループでは、白金触媒によってアリルアルコールから第一級アリルアミンを直接合成することに成功していた。しかし、100 °Cという高い反応温度が必要であり、アンモニア水加熱のために耐圧密閉容器を用いることから大量合成への適用が困難であったため、実用性の面で改善の余地を残していた。 [...]
細胞内変換型生体エネルギー分子の設計・合成と抗老化への展開 工学府 応用化学専攻 老化による生体機能、恒常性の喪失は、生存率の低下や様々な疾患の増加を起こす。現在、健康寿命延長のための抗老化研究は世界的に注目されており、抗老化、健康寿命医薬の開発は極めて需要が高い。そこで本研究では、抗老化医薬候補となる新たな化合物を開発し、細胞や生物個体への影響について検討することを目的とする。
液性免疫応答における小胞体恒常性の生理学的役割 医学系学府 医学専攻 液性免疫応答は生体防御のメカニズムとして重要である。液性免疫の主役を担うのはB細胞であり、B細胞の小胞体恒常性維持がB細胞分化と抗体産生に密接に関与する。小胞体はタンパク質の品質管理と細胞質内Ca2+濃度の調節が主な機能として知られており、これら2つの機能を制御することが小胞体恒常性に重要である。そこで、この2つの機能調節に重要な分子に着目し、B細胞における機能解析を行う。これにより、液性免疫にお [...]
温泉由来新規CRISPR-Cas9の機構構造解析と改変による技術開発への応用 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 CRISPR-Cas9 は、原核生物が持つ獲得免疫機構の一種であり、ゲノム編集ツールとして広く利用されている。RNA誘導型ヌクレアーゼであるCas9は、CRISPR配列から転写されたcrRNAと非翻訳RNAのtracrRNAからなるガイドRNAによって標的DNAにガイドされ、切断する。このようにCRISPR-Cas9を用いたゲノム編集では、ガイドRNAを設計するだけで目的の配列を標的化でき、その簡 [...]
Revealing the genetic mechanism of de novo mutation in population using the genome sequencing data of three-generation families. システム生命科学府 システム生命科学専攻 これまでの研究は、突然変異が生じる現象だけに注目してきたため、ゲノム進化過程の一面しかとらえていない。本研究では、個人に新たに生じた突然変異を同定し、変異の遺伝様式及び発生期間の推定を行い、ゲノム領域と変異の関連を明らかにすることで、新たに生じた変異が集団内に固定されていく遺伝的メカニズムの解明を試みた。
マイトファジーにおける基質認識機構及びレセプター標的化機構の解明 医学系学府 医学専攻 オートファジーは自己成分を分解し、リサイクルする経路であり、細胞の恒常性維持機構として重要な役割を果たしている。その中でも、異常または余剰なミトコンドリアを選択的に分解するオートファジー(マイトファジー)は、酸化ストレス応答やエネルギー代謝制御において重要であり、神経変性疾患やがんなど様々な疾患との関連性が指摘されている。 マイトファジー誘導時には、ミトコンドリア外膜タンパク質BNIP3/NIXが [...]
パーソナライズ化されたニューロフィードバック手法の開発 システム生命科学府 システム生命科学専攻 脳波情報を視聴覚刺激などにリアルタイムに変換して提示し、脳活動の自己調節を行うニューロフィードバック(NF)の技術を健常者に適用する取り組みが拡がっているが、その効果にはばらつきが大きい。この一因とされているのが、一部の参加者において NF による脳波調節が上手くいかないという、NFの個人差問題である。NF訓練の成否を分かつ予測因子を特定することで、NF プロトコルをパーソナライズすることが可能と [...]