加齢に伴うニューロン新生能力低下機構の解明に基づく脳の若返り法の創出 医学系学府 医学専攻 超高齢化社会の到来に伴い、加齢に伴う認知機能改善法の創出が求められている。成体脳海馬に存在する神経幹細胞の増殖能は加齢に伴い低下し、その結果、新生ニューロンの数が減少することが、学習・記憶を含む認知機能低下の一因と考えられている。本研究では、遺伝子発現制御に重要で、加齢に伴い神経幹細胞で変化することが知られるエピゲノムに着目し、そうしたエピゲノム変化を誘発するトリガー因子を同定することで、加齢に伴 [...]
新規アストロサイト亜集団のアイデンティティー獲得機構と役割の解明 薬学府 創薬科学専攻 グリア細胞の一種であるアストロサイトは、中枢神経系(脳と脊髄)に広く存在し、血液脳関門の形成や血流調節、神経細胞への栄養供給、さらにはシナプスの形成や伝達、可塑性など、中枢神経系の機能制御に深く関与する。また、近年の研究により、アストロサイトは単一の集団ではなく、遺伝子発現プロファイルの異なる複数のサブセットで構成されていることが報告され、中枢神経系における各サブセット独自の役割に世界的な注目が集 [...]
医療系学生との協働による教育施設での一次救命処置(BLS)教育プログラムの考案 医学系学府 医学専攻 心肺停止傷病者の生存率・社会復帰率の向上には、バイスタンダーによるBLSが重要である。児童期からの学校等の教育施設でのBLS教育の推進においては(1)BLSに対する知識・技術・効力感・実践力の向上、(2)地域や学校によるBLS教育体制の格差を補うBLS教育人材の養成、(3) 持続可能なBLS教育プログラムの検討が課題とされる。 本研究では、これらの課題達成に向け、医療系学生との協働による教育施設 [...]
インプラント周囲炎による骨欠損の完全回復を目指した抗菌性骨補填剤の開発 歯学府 歯学専攻 現在、インプラント治療は、歯を失った患者への重要な治療の選択肢の1つとなっており、その高い咬合再建力により多くの患者のQOL向上に寄与している。しかし、天然歯とは異なり、インプラント周囲組織には免疫機構が働きにくく、細菌感染に弱いなどの性質があるため、適切な清掃・管理がなされていないとインプラント周囲炎を発症して歯槽骨吸収が急速に進行し、最終的にはインプラント体撤去を余儀なくされてしまうケースが多 [...]
MD&Aにおける将来志向情報の有用性 経済学府 経済システム専攻 従来、会計学においては会計数値を用いた分析が主流であったが、企業の開示書類には財務諸表などの会計数値だけでなく、「経営者による討議と分析(management discussion and analysis: MD&A)」が収録されている。このMD&Aは文字による記述情報であるが、それがどの程度、財務情報(業績情報)を補完し、投資意思決定などに有用であるのかは十分に解明されていない [...]
Transient-induced fadingにおけるfilling-inの検討 芸術工学府 芸術工学専攻 網膜上で視対象の像がとらえられない盲点領域では、周囲の情報に基づいて脳で適切に像が埋められるフィリングイン(filling-in)という現象が生じる。一方、網膜上で視対象の像が検出されても、周りのフラッシュ刺激によりテスト刺激が知覚的に消失する現象も報告された。トランジェントによる知覚的消失が生じる際には、テスト刺激の周囲の映像から視覚情報が埋め合わされると想定できる。しかし、知覚的消失が起こった [...]
埋込型医療器向けメターマテリアルによるデュアルバンド無線電力伝送関連研究 システム情報科学府 電気電子工学専攻 近年、ペースメーカーなど埋込医療機械の利用患者は段々増えている現状がある。そこで、本研究で開発した小型デュアルバンド無線電力伝送システムは単に埋込医療機械に電力を供給するのみならず、患者の状態を監視し、及び患者より起こりうる緊急事態が素早く対応できる「BAN(Body Area Network)」という人体の表面また体内に配置された無線通信によって構築される近距離無線ネットワークの開発においても重 [...]
肺癌放射線治療における個別化精密医療AI 医学系学府 保健学専攻 放射線治療に対する感受性の異なる肺癌患者の予後の差に着目するため、本研究では、治療前の病理画像を用いて患者を層別化する方法を提案する。病理画像に基づく画像数特徴量が放射線感受性遺伝子と関連付けられ、放射線感受性識別モデルを構築する。また、特徴量マップは各腫瘍細胞の放射線に対する感受性を区別し、高感受性細胞の割合を計算するために使用されており、患者の放射線感受性を定量評価する。