植物由来成分の脳機能調節作用に関する研究 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 アルツハイマー型認知症やパーキンソン病をはじめとする神経変性疾患は記憶や思考、理解、言語等の脳機能の障害や運動機能の低下を特徴とする神経変性疾患である。これらの疾患における神経変性は症状が発症する何十年も前から徐々に進行していること、不可逆的に進行し回復不可能であることから、根治治療薬の開発は困難を極めている。一方、疫学研究などからこれらの疾患は食習慣と密接にかかわることが示唆されており、日常的に [...]
ヒト歯髄細胞由来マイクロベジクル含有PKRを標的とした歯髄鎮静薬および歯内・歯周病変モデルの作成に向けて 歯学府 歯学専攻 虫歯やその他ストレスを受けた歯の神経の急激な炎症反応の本態が細胞内のストレス顆粒に含まれる活性化protein kinase R(PKR)であることを解明した先行研究をもとに、PKRを標的とした新規の歯髄鎮静薬(歯の神経の炎症を抑える薬)の開発を目指した。 また、歯内歯周病変と呼ばれる、虫歯に起因する根の先の歯周炎および歯周ポケットに起因する歯周炎が合併した病変は動物実験において実験モデルが確立し [...]
ナノ液滴計測技術を基盤とする三相界線の分子論的解明 工学府 航空宇宙工学専攻 ナノスケールでは液滴サイズの減少に伴って接触角が小さくなる現象に代表される,マクロな液滴では見られない現象が報告されている.そこで本研究では,液滴形状の変化を引き起こした際の接触角のサイズ依存性や三相界線近傍のナノスケール3次元形状を原子間力顕微鏡により調査することで,接触角がマクロな値と異なることの要因について考察する.さらに,表面粗さや濡れ性,ナノ構造など基板の表面性状や液体の表面張力などの条 [...]
楕円Gauss和とTate-Shafarevich群について 数理学府 数理学専攻 整数論における最も重要な未解決問題の一つにBirch and Swinnerton-Dyer予想(以下, BSD予想)と呼ばれるものがある. これはミレニアム未解決問題の一つである. これは, 代数体上定義された楕円曲線の階数という代数的な量と, 対応するL関数の1での零点の位数という解析的な量が等しいことを主張するものである. また, 楕円曲線にはTate-Shafarevich群(以下, TS [...]
μ3-O 混合原子価三核結晶性分子材料における分極スイッチング 理学府 化学専攻 分極制御物質は、高密度メモリや小型電子デバイスへの応用が期待されており、注目を集めている。素子の小型化を目指し、外場応答型分極制御が可能な結晶性分子材料の開発を検討する。本研究では、混合原子価Fe三核錯体における電子の局在-非局在化の相転移現象を操り電気的性質を制御することを目的とする。外部刺激により一つの鉄イオンにおいてのみ電子が局在することが予想され、結果として構造対象性を破り分極の発現が期待 [...]
黄麹菌のエンドサイトーシスに関わるAAA ATPase AipAの分子機構解析 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 細胞内輸送とは、細胞内での物質の輸送を担う経路であり、真核生物において広く保存されている。この中でも、エンドサイトーシスは細胞膜タンパク質や細胞外の物質を細胞内に取り込む機構であり、栄養源の獲得やシグナル伝達等の生理機構に重要である。研究対象である黄麹菌は、古来、日本酒や味噌、醤油などの醸造に用いられてきた有用な微生物であり、国菌に認定されている。黄麹菌は有用酵素を菌体外に大量分泌していることから [...]
カチオン性多環芳香族分子の集積による高速アニオン伝導材料の創製 工学府 化学システム工学専攻 固体高分子燃料電池 (PEFC) は次世代のクリーンな電源として自動車などでの実用が始まっている。しかし強酸環境の腐食性ゆえに電極触媒として高価な白金を使用しなければならず、低コスト化が困難であった。一方、塩基性で発電する「アニオン交換膜型」燃料電池 (AEMFC) は、鉄やカーボンなどの安価な触媒が使用できるため低コスト化が可能であり、また酸素還元の活性化過電圧が小さく、起電力が大きいことから、 [...]
対称対の2重旗多様体と箙の表現 数理学府 数理学専攻 研究の位置づけ 本研究では、複素簡約代数群に付随する対称対の 2 重旗多様体への群作用に関して、軌道と箙の表現との間に対応を与えることにより、軌道の個数の有限性判定条件などを与えることを目標とする。より具体 的には以下の通りである。 当該分野の状況や課題等の背景 複素簡約代数群 G と G の包含的自己同型 θ に対して、θ の固定部分群 K を対称部分群、(G, K) を対称 対と呼ぶ。さらに、 [...]