炭素系触媒を用いたターコイズ水素の合成および副生炭素の有効利用に関する研究 総合理工学府 総合理工学専攻 水素の製造技術は水素の安定供給という観点から、水素社会実現の鍵を握る最も本質的な課題と言える。そんな中、製造時にCO2を排出しないターコイズ水素が注目されている。ターコイズ水素はメタンの熱分解によって合成され、CO2の代わりに固体の炭素(以下、副生炭素)が生成する。そのためCO2の貯留・回収にかかるコストを削減可能であり、環境面・コスト面においても優位性をもたらす。しかしながら、現状の副生炭素は利 [...]
電気インピーダンストモグラフィによる溶融スラグの物性理解 工学府 材料工学専攻 鉄鋼プロセスは大規模であるために,少しのプロセス効率化が大きな利益を生むことができ,そのために溶鋼や溶融酸化物などの物性値(粘度,電気伝導率等)が日々調査されている. 溶融酸化物に目を向けると実プロセスではバルク液相に加え固相,液相,気相を含むため物性の理解が困難となっている.理解を困難とさせている要因の一つとして自発光かつ懸濁しているために可視光での観察が難しいことが挙げられる. そこで本研究で [...]
プラズマ挙動の詳細計測による磁気ノズルの運動量効率の最大化 総合理工学府 総合理工学専攻 レーザー核融合ロケットは慣性核融合によって発生する高エネルギープラズマを用いて、大推力、低燃費が期待される次世代宇宙推進機である。推力は発散磁場(磁気ノズル)内で膨張するプラズマ表面に誘起される反磁性電流と磁場によるローレンツ力によって発生する。これまでの研究では、磁場エネルギーを増加させると力積が飽和する傾向が計測された。しかし、推力と磁場形状の関係や磁気ノズル内でのプラズマ挙動は不明である。本 [...]
マルチタスク学習に基づく統計的複数データ統合解析手法の開発 数理学府 数理学専攻 近年,データレポジトリ等の整備により,関連した複数のデータセットを取得することが容易になりつつある.本研究課題では,マルチタスク学習に基づき,それらのデータセットの統合解析を行うための統計解析手法の開発を行う.マルチタスク学習を利用することにより,各データセットに特徴的な情報を抽出しつつ,モデル全体の推定制度を改善することができる.
強誘電素子への応用に向けた積層制御された大面積六方晶窒化ホウ素の創成 総合理工学府 総合理工学専攻 六方晶窒化ホウ素(hBN)は二次元絶縁体であり、平行に積層(AB積層)した構造を持つ場合は、層の滑りに基づくユニークな強誘電性を発現する。本研究では、AB積層のhBNを化学気層成長法により選択的かつ大面積な合成に取り組む。また、合成したAB積層hBNを用いて強誘電メモリ素子を作成し、極薄強誘電体の社会実装へとつなげていく。
有翼型二段式宇宙輸送システムの分離挙動解析と安定性向上に関する研究 工学府 航空宇宙工学専攻 有翼型2段式宇宙輸送機(TSTO)は,打上げコストの削減や打上げ頻度の向上を図る手段として検討されているが,高速飛行時の分離時における機体への負荷や衝突リスクの低減が課題となっている.本研究では,「いかにして確実な分離を成功させるか」に踏み込み,舵面やスラスタを用いたアクティブ制御により,安定・安全な分離条件を拡大,新たな分離方式確立を目指す.
忘却促進ペプチドとその受容体による記憶を忘れさせる分子メカニズムの解析 システム生命科学府 システム生命科学専攻 私は、「記憶の忘却を促進する分子機構」を明らかにするために、線虫C. elegansにおける嗅覚学習をモデルとした解析を行っている。これまで、記憶痕跡のある神経細胞に、別の神経細胞から何らかのシグナル因子が放出されることで、忘却が積極的に促進されることが明らかになっていたが、「忘却を促進するシグナル因子」の分子実体・機構は不明だった。そこで、シグナル伝達因子の逆遺伝学的なスクリーニングから因子の同 [...]
場の量子論のトポロジカルな性質を保つ格子定式化の開発 理学府 物理学専攻 場の量子論とは、素粒子物理のみならず物性物理にも及ぶ広大な自然界の基本言語である。場の量子論による解析は、一般には難しいが、格子状に分割された時空上で場の量子論を定義する方法は、場の量子論を厳密にに定義し、更に数値シミュレーションによる第一原理計算を可能とする唯一の定式化として知られている。それゆえ、興味のある物理に対しその適切な格子定式化を探求することが、問題意識となる。 本研究では、場の量子論 [...]