運動視差による奥行き知覚の計算論的理解を目指して 芸術工学府 芸術工学専攻 我々は日常生活の中で、さまざまな情報を視覚的に捉えている。奥行きもその1つである。我々が奥行きを感じ取れるのは、奥行きを示唆する手がかりをもとに奥行きを推定しているからであるとされている。この手掛かりの一つに運動視差というものがある。これまでにも運動視差に関する様々な先行研究がおこなわれてきたが、その仕組みの理解にはまだ十分な研究がなされていない。本研究では数理モデルを用いて運動視差についてこれま [...]
磁性体の量子幾何から創発する電磁交差応答の理論的探求 理学府 物理学専攻 固体中の電子による種々の電気的応答は、電子運動量k空間における曲率(ベリー曲率)や歪み(量子計量)という幾何構造:量子幾何によって支配されることが理解されてきた。一方で運動量とスピンが結合することで、電気から磁気、磁気から電気、磁気–磁気間の応答:電磁交差応答が実現する。それら諸応答を統一的に理解するには、電子運動量kと磁化Mで張られた(k, M)空間の量子幾何に基づいた理論が必要だが [...]
避難に着目した総合的な災害リスクの定量的評価手法の開発 工学府 土木工学専攻 頻発する自然災害に対して,適切な避難行動をとることで人的被害を軽減できると考えられ,住民の避難を促すためには,災害の危険性(災害リスク)を定量的に示す指標が必要である。 本研究では,自治体による避難判断を支援することを目的とし,避難に着目した総合的な災害リスク評価手法の開発を行う。具体的には,避難所要時間を脆弱性の評価指標とし,それを豪雨と地震に伴う洪水や土砂災害,津波等のマルチハザードを組み合わ [...]
Radiochemical study of medical radioisotopes produced by accelerator neutrons to be used as a theranostic agents. 総合理工学府 先端エネルギー理工学専攻 According to the World Health Organization (WHO), cancer is a primary cause of death, with around one in six deaths worldwide. Recent research is now going towards the concept of personalized medicine [...]
口腔疾患による破骨細胞形成を介した顎骨吸収・破壊機構の解明:根尖性歯周炎を焦点として 歯学府 歯学専攻 根尖性歯周炎は顎骨吸収を伴う重要疾患であり、QOL の観点からも骨吸収機構の分子解明が求められる。本研究では、歯髄感染後に生じる根尖性歯周炎に続発して形成される歯根嚢胞を対象に、増殖する歯原性上皮と骨代謝関連細胞との相互作用を上皮–間葉相互作用(EMI)の観点から解析する。 さらに腫瘍との比較により顎骨破壊の包括的理解と新規治療戦略の創出を目指す。
遷移金属添加銀クラスターの電子構造・幾何構造:反応性を介したs-d相互作用の探究 理学府 化学専攻 遷移金属添加銀クラスターイオンと酸素との反応性から、3d電子の局在/非局在性を探究した。価電子数18個の18電子系に着目すると、Sc、Ti、Vを添加した系では、正・負共に反応性が極小を取った。一方で、Co、Niを添加した場合は、正イオンで極小を取ったが、負イオンでは取らなかった。量子化学計算から、反応性極小の18電子系は添加原子の内包構造を持つが、極小でない系では露出構造であると分かった。以上から [...]
不規則複雑系多孔体の細孔形状評価法の確立 総合理工学府 総合理工学専攻 Xeガスを分子プローブとすることで129Xe-NMR法により多孔体の細孔形状についての情報を得られる可能性を見出している。本研究により多孔体に細孔形状評価法が確立された暁には、従来の細孔構造解析方法を改善し、細孔構造を正確に解析することができるのみならず、エネルギー、触媒、環境保護などの分野に高性能多孔質材料開発へとつながり、多孔体設計指針の見直しが可能となる。
観測衛星を用いた微小デブリ環境推定 工学府 航空宇宙工学専攻 宇宙開発の脅威であるスペースデブリの中でも,大きさが2 mm以下の微小デブリは,地上からの観測が困難であり,情報が著しく欠如している.そのため,デブリ分布を予測するモデル(デブリ環境モデル)による微小デブリの衝突確率の予測は大きな不確実性が伴う.微小デブリは,7 km/sもの速さで飛来し,衛星に衝突すれば,致命的な損傷を与えうるため,微小デブリ環境モデルの精度向上は喫緊の課題となっている.この課題 [...]