高効率な物質生産を可能とする複合微生物系の制御方法の開発と応用 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 香料や生分解性プラスチックの原料となる有機酸は主に、石油化学によって生産されており、SDGsの観点からも微生物による生産が望ましい。複数種の微生物(複合微生物系)を用いた有機酸生産を行うことは、コストや操作の観点から優れているが、生産物のヘテロ化などの課題もある。連続発酵は高い生産性を達成する培養方法であるが、複合微生物系との組み合わせた先行研究では生産に焦点がおかれ、微生物を含む統合的な知見は不 [...]
アミド・エステルの触媒的α-重水素化反応 薬学府 創薬科学専攻 重水素は創薬研究や有機合成化学をはじめとした諸分野で近年注目を集めている。医薬品への重水素導入により体動態の改善が可能である。 本研究では、数多くの医薬品や天然物に含まれるアミド・エステルをターゲットとした触媒的重水素化反応の開発を行う。
難分解性炭素廃棄物の液体資源化と炭素資源循環システムへの展開 総合理工学府 総合理工学専攻 化石資源に依存しない炭素資源循環の構築は、脱炭素社会実現の鍵を握る課題と言える。特に、産業界から排出される莫大な「難分解性炭素廃棄物」は、固体のままでは再資源化が困難であり、燃焼処分等にとどまっている。一方で、既存インフラに適合し多様な化成品原料となる液体化は、再資源化の突破口となる。 そこで本研究は、この固体廃棄物を汎用性の高い液体資源へと転換する手法を確立し、多様な廃棄物へ展開することで持続可 [...]
デザインと印象の多彩な対応関係の機械学習による理解 システム生命科学府 システム生命科学専攻 ビジュアルデザインは,商品パッケージや企業ロゴなど至るところに見られる.デザインが与える印象は個人の主観性によって異なり,反対に1つの印象から様々なデザインが想像される.本研究では,デザインと印象が持つ多彩な対応関係に着目し,これを機械学習を用いて理解することを目的とする.手法としては,デザインと印象を相互に変換するニューラルネットワークモデルを複数用い,これらの多彩な対応関係を表現する.こうした [...]
デジタル技術を用いた義歯フレームワーク製作において製作方法の違いが精度に与える影響の検証 歯学府 歯学専攻 近年、超高齢社会が進むにつれて、健康や医療に関する需要が増加している。特に義歯の需要は顕著に増加しており、金属部分(フレームワーク)の精度は義歯の適合性に大きな影響を与える。従来法(アナログ法)での義歯のフレームワーク製作は口腔内の印象採得、模型の製作、ワックスアップ、鋳造、研磨を経るが、印象材、模型材、ワックスの変形や鋳造による収縮が避けられないため適合不良のリスクを抱え、作業工程はとても繫雑で [...]
テラヘルツ波移動体通信システム システム情報科学府 電気電子工学専攻 本研究は、次世代の超高速無線通信システムの実現に向けて、テラヘルツ波(0.1-10 THz)を利用した移動体通信システムの開発に焦点を当てています。テラヘルツ波は高周波・広帯域という特性から、5G以降の通信システムにおいて重要な研究課題となっています。しかし、大気減衰による安定通信の困難さなど、多くの技術的課題が存在します。本研究では、これらの課題を克服するため、高精度な波束追跡技術の確立、超高速 [...]
持続可能な発展に基づく歴史的街区の保全と再生に関する研究 芸術工学府 芸術工学専攻 本研究は、中国の歴史地区を研究対象として、現地調査、文献・図面の照合・分析、地理情報技術を用いた関連データの収集・分析を通じて、西街区の保存と持続的発展のために、より信頼性の高い分析結果を提供するものである。 同時に、開発と保全、開発効果評価モデルを通じて、その開発効果を評価する。以上の手法により、西街区歴史地区の問題点を明らかにし、解決策を提案することを目的とする。
廃棄紙質資材を活用した農業リサイクルに関する研究 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 本研究は、使用済み紙おむつを微生物培養に再利用し、トリコデルマ属菌などの拮抗微生物を用いた資材開発を通じて、土壌病害の抑制と農業生産性の向上を図るものである。従来の炭化・燃料化と異なり、微生物による資材化は未開拓であり、セルロース資源の高付加価値化が期待される。今後は土壌科学やマテリアル科学などと連携し、メタゲノム解析による微生物―土壌の相互作用解明や、企業との共同研究を通じた実用化を目指す。