高温ガス炉を用いた 核融合トリチウム製造法及び照射試験に関する研究 工学府 エネルギー量子工学専攻 重水素-トリチウム(DT)核融合炉おいて、運転開始時には初期保有分のTを確保しておく必要がある。そこで、高温ガス炉にLiロッドを装荷し、6Li(n,α)T 反応を利用したT製造法が提案されている。T製造時には核反応熱によりLiロッドが発熱し、T閉じ込め性能に影響が及ぶと考えられる。本研究は6Li(n,α)T 核反応熱がLiロッドのT閉じ込め性能に及ぼす影響を評価した。
ヘルマン・ヘッセの後期作品における都市構造と教育論 ―『荒野の狼』、『東方巡礼』、『ガラス玉演戯』を事例として 人文科学府 言語・文学専攻 ヘッセの作品におけるメタフィクション構造が ①20世紀初頭で現れた現代都市空間をいかに反映し、②この新しい空間における文化伝承としていかにヘッセの教育思想に変容するのか、以上の二つの問いを⽴てることで、ヘッセ⽂学における物語空間論をめぐる学際的な総合研究を構想している。 ヘルマン・ヘッセの作品において、メタフィクションが示す複雑な物語空間と複雑な現代都市空間は常に密接に関連し、特定の同型関係を形成 [...]
移動困難者のエネルギー・交通貧困に関するシミュレーション評価モデルの構築 芸術工学府 芸術工学専攻 近年、脱炭素社会への移行やエネルギー危機を背景に、エネルギー貧困(Fuel Poverty、「燃料の貧困」とも言う)が新しい貧困となりつつある。とりわけ身体移動困難者は、身体的な理由により、エネルギーと交通における二重の脆弱性の課題に直面する可能性がある。そこで、この研究は移動困難者のエネルギー・交通貧困指標に基づく都市構造シミュレータを開発することで、移動困難者の貧困を正確に把握する。
Change of Mind in the Moral Evaluation of Real-World Images システム生命科学府 システム生命科学専攻 The process of value-based decision-making is flexible and dynamic. Due to the complex and subjective nature, the decision processes can be influenced by a range of variables, such as response framing [...]
不正行為を抑制する環境とは -認知モデルの構築やメカニズムの解明- 人間環境学府 行動システム専攻 心理学の各分野では,多発する不正行為とその有害性を鑑み,解決に向けた研究が行われている。しかし,単一の変数のみを扱う研究が多く,複数の変数の影響を扱った研究例はほぼ無い。実生活で不正が起こる状況を考慮すれば,いくつかの変数から成る複合的な影響への検討は必要不可欠だ。そこで本研究では,実験と計算を通して,複数の物理的環境要因および要因間の相互作用が不正行為に与える影響をモデル化し,不正行為に関わる環 [...]
中国少数民族地区における観光業での貧困扶助研究 貴州黔東南ミャオ族トン族自治州をケーススタディとして 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 少数⺠族地区は貧困地域で貧困が最も顕著な地区である。中国を例として、貴州省などの⺠族地区で 「⺠族村」を基本単位とする⺠族観光業での貧困扶助ロードを模索し、地域性に特化した貧困扶助成果を 得ることができた。しかし、⼀⽅的に政策設定のターゲットを貧困層ばかりに置いてきたため、政府に頼 り、⼀時的な貧困問題を改善はするものの、根本的貧困問題の解決には⾄らないなどの弊害も徐々に出て きた。更に観光業での [...]
戦後広島における「原爆孤児」救済事業 ――精神養子運動(moral adoptions project, 1949-1959)を中心に 人間環境学府 教育システム専攻 本研究は、戦後広島において、米国が「原爆孤児」を救済しようとした精神養子運動(moral adoptions project, 1949-1959)を中心に、最初の対象となった孤児院(広島戦災児成所)の活動、運動の実態、運動が日本人の手によって引き継がれていく過程といった、「孤児」救済事業に米国が関与していく様相を明らかにする。同時に、こうした諸活動が女性にかかわる課題(原爆乙女の渡米治療)ととも [...]
慣習における規範性の分析——認知科学と集団における行為の観点から—— 人文科学府 人文基礎専攻 私の研究は、慣習における規範性を集団的行為によって説明する新たな立場の構築を目指すものである。具体的には、大型類人猿とヒトの幼児の比較研究を行っている認知心理学者のマイケル・トマセロの研究や進化ゲーム理論による生物の慣習分析を、マーガレット・ギルバートの社会的慣習論へ接続することを試みます。