作家ヘルマン・ブロッホの小説作品における「同時性」 人文科学府 言語・文学専攻 本研究は、20世紀オーストリアの作家ヘルマン・ブロッホの文学・思想を中心に、(1)文学作品における言語的時間の止揚(「同時性」)、(2)世紀末ウィーンの記憶論、以上の二つを主題とし、その関連を検討している。時間芸術としての長編小説の限界を「同時性」というコンセプトによって克服しようとしたブロッホのモダニズムを、彼の初期エッセイおよび世紀末ウィーンの文化的コンテクストから読み解くことを目指す。
ACTの心理的柔軟性に基づく現象学的質的研究法の確立 人間環境学府 教育システム専攻 本研究は、臨床教育学(Clinical Pedagogy)の立場から個性記述的な現象学的質的研究法の確立を目指すものである。現象学の「経験のあらわれ」と、経験に対する「関係の仕方」の分析をとおして、教育をはじめとする人間形成の諸領域に応用可能な、スピリチュアルな経験の位相を含むより深い人間理解を目的とする。 本研究では、文脈的行動科学(Contextual Behavioral Science)に [...]
幕府儒者古賀家から見る学問所・情報ネットワーク 人文科学府 歴史空間論専攻 本研究では、江戸幕府直轄の教育機関・昌平坂学問所(以下「学問所」)で儒者を務めた古賀家に着目し、幕府組織内・外の双方において学問所儒者が果たした役割を明らかにする。 大学頭を世襲した林家を除き、複数代に亘って学問所儒者を務めたのは古賀家(精里・侗庵・茶渓)のみであり、その活動は学問所成立から幕府崩壊までのほぼ全ての時期と重なる。よって、彼らを分析材料とすることで、従来ほとんど明らかにされてこな [...]
デジタルゲームによるメンタルヘルスの予防および支援システムの開発 ―アプリケーションによる自殺予防教育およびセルフケア― 人間環境学府 人間共生システム専攻 本研究は若者の自殺問題に対して,“デジタルゲーム”を活用した「自殺予防教育」と「心のセルフケア」のプログラムを開発・効果検証するものである。 筆者が先行する臨床心理学の研究知見を理論的な基盤としつつゲームを開発・効果検証し,教育現場に導入しやすいデジタル媒体で「自殺予防教育」や「心のセルフケア」を提供する。 将来的には企業との共同開発・省庁や自治体との連携・社会人への適用を視野に入れている。
Politics of Language in Post- Colonial Sri Lanka. Social and political consequences of language education policies in Sri Lanka and the linguistic grievances of the general public. 人間環境学府 教育システム専攻 The presence of language diversity across the globe depict the key role played by language education policies in ensuring reconciliation among countries, cultures and ethnicities. Sri Lanka like many [...]
MD&Aにおける将来志向情報の有用性 経済学府 経済システム専攻 従来、会計学においては会計数値を用いた分析が主流であったが、企業の開示書類には財務諸表などの会計数値だけでなく、「経営者による討議と分析(management discussion and analysis: MD&A)」が収録されている。このMD&Aは文字による記述情報であるが、それがどの程度、財務情報(業績情報)を補完し、投資意思決定などに有用であるのかは十分に解明されていない [...]
言語理解における意思決定:センテンス理解にて努力と好みの役割 システム生命科学府 システム生命科学専攻 もっと本を読んだら、世界はもっと良くなるのか?もちろん、読書が世界の問題を解決できると断言 するのは、せいぜい甘っちょろい考えだろう。しかし、読書は人の共感力をより強くするのに役立つ ことが、多くの研究により明らかになっています。 共感力は、社会をまとめる接着剤とも言われている。しかし、Konrath によるメタ分析によると、大 学生の共感力は 1970 年代から 2000 年代にかけ [...]
〈環境教育の主体〉による教育文化の形成過程:生活文化の観点から 人間環境学府 教育システム専攻 1.研究背景と目的/Research Background and Purpose 日本では、経済成長と近代公教育制度の普及が連動し、強い社会的外圧として作用する事を通して、暮らしに内在していた土地に根差した自然や人との関わり方を教える仕組みが周辺化された。またこの抑圧の過程が急激に進行した高度経済成長期は、当時の国家・加害企業によって人間の生命、生活、成長、発達などを破壊し、人の尊厳を剥奪した公 [...]