昭和戦前期の社会運動と議会 人文科学府 歴史空間論専攻 本研究では、昭和戦前期、特に1932(昭和7)年5月から1945年8月における帝国議会の衆議院(以下、議会)の役割を、社会運動と議会の関係に注目することによって明らかにする。 1932年5月、当時の内閣総理大臣で立憲政友会総裁の犬養毅が海軍の青年将校に暗殺される五・一五事件が発生した。その後、1945年8月の終戦まで、既成政党(立憲政友会と立憲民政党)を基礎とする政党内閣が成立することはなかった。 [...]
「日中近代児童文学」の比較研究 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 20 世紀は「児童の世紀」とも称される。これはスウェーデンの女性評論家,教育者,婦人運動家であるエレン・ケイ(Ellen Karolina Sofia Key, 1849-1926)が 1900 年に出版した著作『児童の世紀』の タイトルに因んだ呼称である。児童も大人と同様に独立人格を有する一個の人間として新たに認識さ れることで、人々は「児童の精神生活」に改めて関心を寄せたのであ [...]
1949年以降の中国における政治運動、国家建設、民族主義 統合新領域学府 ライブラリーサイエンス専攻 民族主義は、「中国はすべての国と地域の中で最高レベルの民族主義を示している」だけでなく、民族主義がさまざまな面で広範囲にわたる影響力のある結果をもたらすため、中国では重要です。それらは、国際的な方向性や外交政策への影響、重要な二国間関係、特に中国本土と台湾の間の両岸関係に影響を及ぼし、中国共産党(CCP)の規則を正当化する日中関係に影響を与える、あるいは決定するものにまで及びます。経済発展に影響を [...]
ニューラルネットワークにおける故障局在化:多次元定量的基準への道 システム情報科学府 情報理工学専攻 DNNにおける⼆値的な故障箇所特定⼿法の過度な単純化を克服するため、私たちはニューラルネット ワークの故障を多⾯的に分析・理解するマルチディメンショナル故障箇所特定フレームワークを提案 します。本フレームワークの⾰新点は、「故障/⾮故障」といった従来の分類から、連続的かつ多次 元的な故障分析への転換にあります。私たちのアプローチは、故障の強度、振る舞いの感度、因果的 影響を相互に関係する連続的な次 [...]
文化の公共性について――ハンナ・アーレントの政治思想から 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 本研究のテーマは「〈文化〉の公共性とは何か」である。ここで言われる〈文化〉とはある地域の習慣等を指しているのではなく、芸術作品や建築物など「文化的なもの」に関わる活動を指している。この活動内容を明らかにするために、「文化」に独自の考えを持つ20世紀を代表する政治思想家ハンナ・アーレント (1906-1975)に着目した。本研究はアーレントの文化論を明らかにするを課題として〈文化〉の公共性について考 [...]
民主主義の形成:チュニジア系ディアスポラの母国政治への影響 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 本研究は、フランスにおけるチュニジア系ディアスポラの役割と、その母国であるチュニジアの政治に与える影響を明らかにすることを目的としている。特に、ディアスポラが政治的影響力を強化する手段として取り組んでいる新たな経済的イニシアティブに焦点を当てる。この研究は、トランスナショナルな政治活動とディアスポラ研究の学術的議論に位置づけられ、チュニジアの民主化プロセスにおけるディアスポラの影響を理解するための [...]
なぜ制度を利用しない/できないのか:日本におけるAdministrative Burdenの実態とメカニズムに関する実証研究 法学府 法政理論専攻 行政サービスは本来,必要とする人々へ適切に提供されるべきだが,実際には制度が存在しても利用されない・利用できない状況が生じている。こうした行政負担(Administrative Burden)は,脆弱な立場の人々に悪影響を与え,政治参加や政府への信頼にも影響しうる。本研究は,従来のAB研究が重視してきた制度設計段階や意図的負担だけでなく,政策実施段階や非意図的に形成される負担にも着目し,日本に適し [...]
20世紀欧米における東欧系ユダヤ移民とアナーキスト:移民史から越境者の交流史へ 人文科学府 歴史空間論専攻 近現代ヨーロッパ・アメリカ史を専門としています。特に移民やアナーキズム運動、社会運動について、国民国家という枠組みに捉われずに研究することに取り組んでいます。具体的には、19世紀末から20世紀前半にかけて活躍したドイツ系アナーキストである、ルドルフ・ロッカー(Rudolf Rocker, 1873-1958)を分析軸として、彼と東欧系ユダヤ移民や、地域社会の労働者との交流について考察しています。こ [...]