エネルギー代謝疾患に対するクエン酸回路の新たな役割の解明 歯学府 歯学専攻 エネルギー代謝疾患(肥満や2型糖尿病等)の罹患者数は、世界規模で年々増加し、合併症発症や医療費増大などの問題が生じているが、これは、ヒトのエネルギー代謝機構が、近代のエネルギー需給バランスに適応できていない可能性を示唆するものである。 一方、クエン酸回路は、1937年に発見されて以来、酸素呼吸を行う生物の好気的代謝における最重要反応経路として知られているが、エネルギー代謝疾患に影響を与えるクエン酸 [...]
酸化損傷塩基を特異的に認識しシーケンシングを可能にする人工核酸の開発 薬学府 創薬科学専攻 細胞内のDNAは活性酸素種や活性窒素種などにより絶えず酸化損傷を受け、種々の酸化損傷塩基を生じている。DNA配列の特定の位置で損傷が生ずると、これによりがんや神経変性疾患などを発症すると考えられている。一方で、これまでの検出法では、損傷塩基を定量的に測定することはできるが、発生位置を特定することはできていない。そこで、本研究ではDNA中の酸化損傷塩基の革新的な位置特定法の開発を目的とした。
地方都市の個人経営店集積エリアにおけるクリエイティブ人材の開業動機に関する研究 ~福岡市六本松エリアを対象として~ 人間環境学府 都市共生デザイン専攻 創造的かつ個性的な事業(域外の顧客にも訴求する個人経営店)が集積するエリアの「都市空間の特徴」及び「地区形成の歴史的経緯」に着目し、それらのクリエイティブ人材の個人経営店開業理由への影響を検証する。
植物由来成分の脳機能調節作用に関する研究 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 アルツハイマー型認知症やパーキンソン病をはじめとする神経変性疾患は記憶や思考、理解、言語等の脳機能の障害や運動機能の低下を特徴とする神経変性疾患である。これらの疾患における神経変性は症状が発症する何十年も前から徐々に進行していること、不可逆的に進行し回復不可能であることから、根治治療薬の開発は困難を極めている。一方、疫学研究などからこれらの疾患は食習慣と密接にかかわることが示唆されており、日常的に [...]
ヒト歯髄細胞由来マイクロベジクル含有PKRを標的とした歯髄鎮静薬および歯内・歯周病変モデルの作成に向けて 歯学府 歯学専攻 虫歯やその他ストレスを受けた歯の神経の急激な炎症反応の本態が細胞内のストレス顆粒に含まれる活性化protein kinase R(PKR)であることを解明した先行研究をもとに、PKRを標的とした新規の歯髄鎮静薬(歯の神経の炎症を抑える薬)の開発を目指した。 また、歯内歯周病変と呼ばれる、虫歯に起因する根の先の歯周炎および歯周ポケットに起因する歯周炎が合併した病変は動物実験において実験モデルが確立し [...]
ナノ液滴計測技術を基盤とする三相界線の分子論的解明 工学府 航空宇宙工学専攻 ナノスケールでは液滴サイズの減少に伴って接触角が小さくなる現象に代表される,マクロな液滴では見られない現象が報告されている.そこで本研究では,液滴形状の変化を引き起こした際の接触角のサイズ依存性や三相界線近傍のナノスケール3次元形状を原子間力顕微鏡により調査することで,接触角がマクロな値と異なることの要因について考察する.さらに,表面粗さや濡れ性,ナノ構造など基板の表面性状や液体の表面張力などの条 [...]
楕円Gauss和とTate-Shafarevich群について 数理学府 数理学専攻 整数論における最も重要な未解決問題の一つにBirch and Swinnerton-Dyer予想(以下, BSD予想)と呼ばれるものがある. これはミレニアム未解決問題の一つである. これは, 代数体上定義された楕円曲線の階数という代数的な量と, 対応するL関数の1での零点の位数という解析的な量が等しいことを主張するものである. また, 楕円曲線にはTate-Shafarevich群(以下, TS [...]
μ3-O 混合原子価三核結晶性分子材料における分極スイッチング 理学府 化学専攻 分極制御物質は、高密度メモリや小型電子デバイスへの応用が期待されており、注目を集めている。素子の小型化を目指し、外場応答型分極制御が可能な結晶性分子材料の開発を検討する。本研究では、混合原子価Fe三核錯体における電子の局在-非局在化の相転移現象を操り電気的性質を制御することを目的とする。外部刺激により一つの鉄イオンにおいてのみ電子が局在することが予想され、結果として構造対象性を破り分極の発現が期待 [...]