分子間カップリングを基盤とした代謝耐性型シアロ糖鎖の統一的合成法の確立と応用 薬学府 創薬科学専攻 本研究では、ケミカルバイオロジー研究を指向した代謝耐性型シアロ糖鎖アナログの新規合成法の開発を行う。従来、シアロ糖鎖は生物学的手法により機能解析が行われてきたが、分子レベルでの機能解析の実現にはケミカルバイオロジー法の確立が必須である。本法確立における課題の一つは、生体内酵素による糖鎖の分解にあることから、代謝を受ける結合部に修飾を施し、糖鎖本来の機能を摸倣しつつ代謝耐性を付与したアナログ群を創製 [...]
スパース重ね合わせ符号とニューラルネットワークにおける線形回帰問題の研究 システム情報科学府 情報理工学専攻 情報工学の以下二つの分野で線形回帰問題の観点から理論的な研究を行った。一つ目は符号理論の分野であり、スパース重ね合わせ符号は線形回帰問題と密接に関連している。私はこの符号を大幅に単純化しても同様の通信速度限界を達成することを証明した。二つ目は深層学習の分野であり、最も単純化したケースは線形回帰問題となっている。私はこのケースにおいて深層学習の仕組みの理解に役立つ、Fisher情報行列の新たな特性を [...]
混合ガス雰囲気の熱プラズマにおける二次元温度場可視化手法の確立 工学府 化学工学専攻 熱プラズマは10 kKを超える高温,高化学活性,急冷可能といった特長を有しており,溶接,溶射,廃棄物処理やナノ粒子合成などに応用されている.熱プラズマの温度は輸送現象や化学反応に影響を与える重要なパラメータである.高速度カメラは優れた時空間特性を有しており,複雑に変化する熱プラズマを観測するのに非常に有用なツールとなっている.しかし,高速度カメラを用いた温度計測手法にはプラズマからの連続光により誤 [...]
気体透過特性に対する分離超薄膜の表面効果と CO2選択性向上に向けた表面分子構造制御に関する研究 工学府 応用化学専攻 膜分離法は低コストCO2分離法として、地球温暖化抑制への貢献が期待されている。実用化に向け、CO2透過量, 選択性を両立した分離膜を設計する上で、高いガス透過性を示すポリジメチルシロキサン(PDMS)薄膜のCO2選択性向上は、有効手段の1つだろう。本研究ではこれに向け、CO2親和性分子の膜表面への直接修飾法を開発する。表面酸化処理を必要とせず、スピンコート、加熱からなる簡便性、かつビニル基を有する [...]
脂質二分子膜と両親媒性ペプチドとの相互作用 理学府 化学専攻 近年、薬耐性菌やウイルスの出現により、感染症の流行や病気の重症化などが問題視されている。抗菌・抗ウイルス作用のメカニズムを解明することは、創薬などの基盤となり非常に重要となるが、そのメカニズムについては未だ不明な点が多い。そこで、本研究では、菌やウイルスの最外層である脂質二分子膜を研究対象とし、モデル生体膜と両親媒性(抗菌)ペプチドとの相互作用や変形メカニズムを明らかにすることを目的とする。分子レ [...]
沖縄における中大規模木造建築物の生産システム構築に関する建築設計方法論 芸術工学府 芸術工学専攻 「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」は、2021年に「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」へと発展的に改正され、法律の対象が「公共建築物」から「建築物一般」に拡大された。公共建築物の木造化は、今後の木材利用促進の上で重要性が高まると考えられるが、2012年以降の沖縄県では木造の県整備公共建築物は1棟も存在せず、中大規模木造建築物の生産シス [...]
熱硬化性・熱可塑性樹脂の界面制御に基づく複合材料に関する研究 統合新領域学府 オートモーティブサイエンス専攻 熱硬化性樹脂であるエポキシ硬化物による金属材料の接着は重要な工業技術である。一方で、自動車業界の軽量化ニーズの高まりにより、材料のマルチ化が進められており、熱可塑性樹脂が被着体の接着技術に関する要求が高まっている。しかしながら、熱可塑/熱硬化性樹脂の接着界面における相互作用、相互拡散や物理的結合といった接着機構は不明瞭である。本研究では、熱可塑/熱硬化性樹脂の接着界面における構造・物性が接着特性に [...]
有機半導体単結晶における電荷・励起子輸送 工学府 応用化学専攻 有機半導体材料は、軽量、柔軟といった機械的特性や塗工性などの利点から次世代の電気デバイスとして注目を集めている。本研究では、これまで積極的に研究されてこなかった、キラル結晶や極性結晶といった特殊な結晶中での輸送挙動について調査を行う。また、有機半導体材料では未踏の励起子の能動的な輸送を目指す。