関節軟骨表層の細胞外マトリックス由来高分子による潤滑メカニズムを模倣した機能性表面の創出 工学府 機械工学専攻 関節軟骨の極めて低い摩擦現象には軟骨表層に存在する細胞外マトリックスが寄与している.このメカニズムを解明するために,細胞外マトリックスを有する軟骨組織の物理モデルを作製し摩擦低減効果を摩擦試験により評価する.さらに,軟骨表層の摩擦挙動を記述する数理モデルにより表面特性を支配するECMの物理パラメータを抽出し, 関節軟骨を模倣した機能性表面の設計指針の提案を目指す.
超伝導/2 次元強磁性体界⾯でのカイラル超伝導の創出とスピン流動的制御技術の構築 理学府 物理学専攻 次世代のトポロジカル量子コンピュータを実現する決定的な鍵として、「マヨラナ準粒子」が注目を集めている。マヨラナ準粒子はトポロジカルに保護されており、環境ノイズに対して極めて堅牢であるからだ。本研究の目的は、マヨラナ準粒子が現れる舞台となる「カイラル超伝導状態」を、人工的に設計した異種物質界面において創出・制御することである。従来のカイラル超伝導研究は、バルク単一物質での探索の限界といった壁がある。 [...]
集積状態を活用した発光性ニッケル(II)錯体の創製 理学府 化学専攻 光機能性材料の多くは貴金属元素が用いられていますが、これらは高コストかつ資源的制約があるため、より豊富で安価な3d金属錯体の活用が求められています。中でも白金(II)錯体と同じ電子配置を持つニッケル(II)錯体は有力な候補でありますが、励起状態で構造が歪みやすいため室温発光を示した例はごく限られます。本研究では、錯体分子が積層することで形成される集積状態(MMLCT状態)を用いることで発光性ニッケ [...]
光反応を鍵とするプロスタン類の網羅的合成 薬学府 創薬科学専攻 アラキドン酸は、酵素酸化を受けてプロスタグランジンへと変換され、炎症の制御等に関わる。一方、アラキドン酸が自動酸化を受けると、構造が類似したプロスタン類が生じる。プロスタグランジンは立体異性体が1つであるのに対して、プロスタン類は多くの立体異性体が生じる。そのため、プロスタン類は機能等も分かっていない。そこで私はプロスタン類の立体異性体を網羅的に合成し、その機能を明らかにすることを目指した。
リードシート情報のトポロジカルな解析による楽曲に知覚された情動の定量化の試み 芸術工学府 芸術工学専攻 人はよく「この曲は明るい」「このメロディーは切ない」といった言語表現をする。しかしよく考えてみればメロディーとは12種類しかない音高の羅列であるにすぎない。「明るい」とは本来「カンデラ」という単位を用いて表される物理量に対する形容詞であり,それがただの数列に対して用いられるのは甚だ不思議である。楽曲の印象とは何なのか?楽曲の印象はなぜ生じるのか?楽曲の印象が発生するメカニズムを数学的に記述する術は [...]
Thermodynamic Properties of Fluoride ion Battery Cathode Materials 総合理工学府 量子プロセス理工学専攻 All-solid-state fluoride shuttle batteries that use fluoride ions as carriers are attracting attention as batteries with higher energy density than lithium-ion batteries. As a cathode active material, [...]
ミューテーションに基づく量子ニューラルネットワークの修復 システム情報科学府 情報理工学専攻 本研究は、量子機械学習における量子ニューラルネットワーク(QNN)の信頼性向上を目的とする。ミューテーションにより人工的な摂動を導入し、疑わしい重みやゲートを特定した上で、探索ベースの手法により重みを調整する。さらに、多様なベンチマークを用いて有効性を評価し、QNNの精度と実用可能性を高め、将来的な学術研究および産業応用に貢献することを目指す。
プロフェッショナルサービス企業(PSF)における学習と知識が生産性に及ぼす影響について 経済学府 経済システム専攻 組織学習に関する研究の主流は製造業に集中し、PSFの文脈における組織学習に関する研究の蓄積は十分とは言えない。ソーシャルネットワークや顧客などの外部ネットワークを利用した組織間学習と比較すると、PSFにおける組織内学習の効果を探る研究はほとんどない。そこで、本研究の主な目的は、PSFにおける組織内学習を探求することである。