新規イオン伝導型強誘電材料の開発と分極機構の解明 理学府 化学専攻 強誘電体は自発分極を電場で反転できるため、次世代メモリデバイスへの応用が期待されている。一方、イオン移動に基づく新たな分極機構が注目されているが、イオン伝導と強誘電分極の関係は未解明である。本研究では、シアノ基を有する金属錯体の水素結合ネットワークに着目し、プロトン伝導と強誘電分極が結合した新規イオン伝導型強誘電体を開発する。金属イオン置換や異価ドーピングにより局所構造と空孔を制御し、伝導経路と分 [...]
制度的環境がインパクト投資に与える影響 経済学府 経済システム専攻 社会的・環境的課題の解決を意図する投資であるインパクト投資は急速に拡大しているが、その有効性を左右する制度的・文化的文脈を踏まえた投資モデルの解明は未解明である。本研究は、制度的環境がインパクト投資に与える影響を定量的に特定し、多様な制度環境に対応した実効性の高い投資判断基準の構築を目的とする。
圧縮率と処理能力に着目した文字列圧縮手法の探求 マス・フォア・イノベーション連係学府 大規模データ中の繰り返し構造を利用して省領域にデータを表現する文字列圧縮手法は広く研究されており,数多くの手法が提案されている。しかし,これらの手法の間には,圧縮率と圧縮状態で実行可能な操作の豊富さとの間にトレードオフが存在することが知られている。本研究では,既存手法の圧縮性能および処理能力の理論的関係を明らかにするとともに,圧縮率や処理能力の面で既存の圧縮手法を凌駕する新たな圧縮手法の創出を目指 [...]
副作用のない免疫抑制剤の開発 歯学府 歯学専攻 エナメル基質蛋白質の主成分であるアメロジェニンが核内移行しヒストン修飾を誘導することで、マクロファージによる抗原提示を抑制するという現象を先行研究で報告しました。本研究はアメロジェニンが免疫応答に与える影響およびそこに至るまでの分子メカニズムを解明するため、核内移行後のヒストン修飾における作用点の解明、また、人為的にアメロジェニンの活性増強が可能かを検証していきます。これらの結果をもって、アメロジ [...]
惰性的素数における反円分Z_p-拡大上の楕円曲線のSelmer群の構造 数理学府 数理学専攻 代数的対象と解析的対象の結びつきを調べることは、整数論における1つの重要な課題である。楕円曲線という対象に関する予想であるBirch and Swinnerton-Dyer予想(BSD予想)もその1つである。楕円曲線とは、大雑把に言えばy² =(xの3次式)という方程式で定義される曲線のことである。この楕円曲線から代数的に定まる様々な不変量と、同じく楕円曲線から定まる解析的対象であるL-関数の特殊 [...]
患者単位の診断記録を用いる診断基準を考慮した機械学習手法 システム情報科学府 情報理工学専攻 私は,医療画像集合に対する教師ラベル(患者単位の診断記録)」を用いた機械学習手法を提案する.医療画像診断では,一人の患者を診断するために,患者に対して複数の画像を撮像し,その画像集合を診断することで患者に対する診断結果を決定することがある.実臨床において,患者単位の診断結果は日常的に記録されるが,画像単位の診断結果が記録されることは多くない.従来研究では,画像単位の教師ラベルを用いて学習を行う機械 [...]
量子リーマン空間上の量子ラプラス作用素の調和解析 数理学府 数理学専攻 非可換幾何学では,私たちは空間そのものではなくむしろ空間上の「関数」を見ているという考え方をする.より正確には,空間上の「関数」からなる代数を実際には知覚していると主張する.非可換幾何学において,いくつかの「良い」特徴を持つ一つの大きな代数のクラスは量子群と呼ばれる.先行研究では,量子群を各数学の理論に取り入れ,それらを物理学に応用することについて多くの努力が傾けられてきた.本研究では,各数学の言 [...]
2流体シミュレーションを用いた星惑星形成過程の解明 理学府 地球惑星科学専攻 標準的な惑星形成シナリオでは質量降着が終わった後のClass II(図1)の円盤で惑星形成が始まると考えられてきた。しかし、近年のALMAによるサブミリ波観測によって円盤形成の段階であるClass Ⅱにおいて惑星が既に形成されていることを示唆するリングギャップ構造が見られている(Partnership et al. 2015, Andrews et al. 2018) 。このことはClass 0, [...]