単結晶Siの塑性変形挙動に関する研究 工学府 物質プロセス工学専攻 年々半導体デバイスの需要が高まる一方、その利用環境は一層厳しさを増している。特に高温下におけるSiの変形挙動に関する基礎的データは極めて少なく、熱処理中の塑性変形挙動についてはまだ十分に明らかでない。そこで私は、高温引張試験などにより、単結晶Siの高温環境下におけるマクロな塑性変形挙動について明らかにすることを目的として研究を行った。本研究成果は、塑性変形の制御を通して、より信頼性の高いデバイス設 [...]
13原子から成る金属クラスター超原子の光応答特性の解明 理学府 化学専攻 金属クラスターは数個から数百個程度の金属原子から成るサブナノ粒子であり、中でも原子に類似した特性を持つ金属クラスターを超原子と呼びます。超原子は光機能性材料への応用等の期待から盛んに研究されていますが、その応用に向けた光励起状態における電子・幾何構造の解明は十分に進んでいません。そこで、本研究では、13原子からなる超原子種、Ag12X−(X = V, Nb, Ta, Cr, Mo, W)に着目し、 [...]
Activin A を用いた新規直接覆髄材の開発 歯学府 歯学専攻 近年、歯髄保存治療の重要性が高まり、歯髄の生理機能を温存するための材料開発が求められている。中でも、生活歯に対して行われる直接覆髄法は、適切な材料を用いることで歯髄の生存と再生を促す可能性を持つ。本研究では、組織の修復に関与するタンパク質であるActivin Aに着目し、これを有効成分として含む新規覆髄材の開発を目的とする。 まず、Activin Aの生体適合性およびヒト歯髄幹細胞に対する分化誘導 [...]
析出強化に伴う脆性-延性遷移温度上昇量の定量予測の実現 工学府 材料工学専攻 構造材料として広く用いられる鉄鋼材料では,たとえ室温で延性を示していても,低温では脆性的に破壊する「脆性-延性遷移」と呼ばれる現象が発現する.近年,構造材料には更なる高強度化が求められているが,一般に金属材料は強化するほど脆化する温度(遷移温度)が上昇するため,遷移温度上昇量の定量予測は材料設計上の重要課題とされている.しかし,遷移温度予測の殆どは経験則に依存しており,物理モデルに基づく定量的な予 [...]
多様な色覚を持つ観察者の色顕著性の違いと注意の変化に関する神経活動 芸術工学府 芸術工学専攻 ヒトの持つ、様々な多様性の一つに色覚がある。色覚多様性には遺伝的な要因があるが、近年では脳での情報処理過程の多様性も、色の見え方に大きな影響を与えることが分かっている。SNSで話題となった”The Dress”では、人によってドレスの色が異なって見えることが話題となった。これは照明光の推定の個人間の差が、ドレスの色の見え方に影響を与えたと考えられている。 本研究では、遺伝的な多様性を踏まえた、情報 [...]
点接合分光法を用いた強相関電子物質の低温電子状態に関する研究 工学府 量子物理工学専攻 強相関電子物質中では特異な電気構造を持つため、通常物質とは異なる新奇量子現象が出現する。この物理現象は次世代産業電子技術への応用が期待されているため、その起源について多くの研究が行われ、議論され続けている。本研究ではこれらの物理現象の微視的な起源について解明するため、点接合分光法を用いて強相関電子物質のミクロな電気構造を直接観測している。特に現在は強相関 f 電子系希土類化合物に注目して、低温で [...]
壁面を考慮した液体水素の気液相変化過程に関する研究 工学府 機械工学専攻 近年、脱炭素社会の実現に向けて水素エネルギーへの関心が高まっており、中でも液体水素は効率的な輸送・貯蔵手段として期待されている。液体水素は約20Kの極低温で使用され、気液飽和線付近の条件下では外部からの入熱や圧力低下により容易に気化する。そのため、特に圧力低下によるキャビテーションは、液体水素ターボポンプなどにおいて性能低下や破損を引き起こす重大な課題である。しかし、極低温での実験は困難であり、キ [...]
ミュージアムにおける展⽰照明について-演⾊性、輝度分布の均衡から考える作品ごとの照明の適正化- 人間環境学府 空間システム専攻 温室効果ガスの削減、水銀の規制、原発稼働問題による消費電力削減により、白熱球や蛍光灯などの従来の照明からLED照明への切り替えが行われてきました。 ミュージアムも例外ではなく、新築の施設はもちろん、古い施設においてもLEDの導入が進められている最中です。赤外線の多い白熱球からLEDになることによって、熱による損傷が減ることが知られています。 照明の適正化の検討のために、PCソフトを用いてシュミレー [...]