微分可能物理モデリングに基づく楽器デジタルツインの構築とその応用 芸術工学府 芸術工学専攻 豊かな音色を生む奏者の微細な身体動作(暗黙知)の解明に向けて,アコーディオンを対象に,物理法則と数理モデルによって実楽器をサイバー空間に複製するデジタルツインを構築する。従来手法の計算量の壁やブラックボックス化の課題を突破するため,発音機構の物理モデルを自動微分可能な「DPM(微分可能物理モデリング)」として実装する。これにより,センサー不要で物理的解釈を保ちながら演奏音から暗黙知を逆推定し,次世 [...]
マルチタスク学習に基づく統計的複数データ統合解析手法の開発 数理学府 数理学専攻 近年,データレポジトリ等の整備により,関連した複数のデータセットを取得することが容易になりつつある.本研究課題では,マルチタスク学習に基づき,それらのデータセットの統合解析を行うための統計解析手法の開発を行う.マルチタスク学習を利用することにより,各データセットに特徴的な情報を抽出しつつ,モデル全体の推定制度を改善することができる.
強誘電素子への応用に向けた積層制御された大面積六方晶窒化ホウ素の創成 総合理工学府 総合理工学専攻 六方晶窒化ホウ素(hBN)は二次元絶縁体であり、平行に積層(AB積層)した構造を持つ場合は、層の滑りに基づくユニークな強誘電性を発現する。本研究では、AB積層のhBNを化学気層成長法により選択的かつ大面積な合成に取り組む。また、合成したAB積層hBNを用いて強誘電メモリ素子を作成し、極薄強誘電体の社会実装へとつなげていく。
整数係数四元数環 LQ_{3,3}における平方和Waring問題の保形形式的研究 数理学府 数理学専攻 整数係数四元数環 LQ3,3LQ_{3,3}における平方和 Waring 問題、特に任意の平方和が3項以下に縮約できるという予想 g3,3(2)=3g_{3,3}(2)=3を扱う。従来手法では合同的障害により証明が困難であるため、shifted lattice とテータ級数を用いて表現問題へ帰着し、判別式と conductor を明示的に計算した。
タンパク質集積型コアセルベートを基盤とした膜界面の濡れ性制御とオートファジーを活用した治療技術への展開 システム生命科学府 システム生命科学専攻 本研究では、タンパク質を高効率に集積可能な独自のコアセルベートを用いて、生体膜界面における濡れ性制御技術の構築を目指す。モデル生体膜上のタンパク質との相互作用を解析し、コアセルベートの膜濡れ性発現機構を明らかにする。さらに、オートファジー経路へ展開することで、有毒タンパク質凝集体を効率的に除去する新規創薬モダリティへの応用を目指す。これにより、コアセルベートを用いた細胞プロセス制御のための新たな学 [...]
有翼型二段式宇宙輸送システムの分離挙動解析と安定性向上に関する研究 工学府 航空宇宙工学専攻 有翼型2段式宇宙輸送機(TSTO)は,打上げコストの削減や打上げ頻度の向上を図る手段として検討されているが,高速飛行時の分離時における機体への負荷や衝突リスクの低減が課題となっている.本研究では,「いかにして確実な分離を成功させるか」に踏み込み,舵面やスラスタを用いたアクティブ制御により,安定・安全な分離条件を拡大,新たな分離方式確立を目指す.
忘却促進ペプチドとその受容体による記憶を忘れさせる分子メカニズムの解析 システム生命科学府 システム生命科学専攻 私は、「記憶の忘却を促進する分子機構」を明らかにするために、線虫C. elegansにおける嗅覚学習をモデルとした解析を行っている。これまで、記憶痕跡のある神経細胞に、別の神経細胞から何らかのシグナル因子が放出されることで、忘却が積極的に促進されることが明らかになっていたが、「忘却を促進するシグナル因子」の分子実体・機構は不明だった。そこで、シグナル伝達因子の逆遺伝学的なスクリーニングから因子の同 [...]
場の量子論のトポロジカルな性質を保つ格子定式化の開発 理学府 物理学専攻 場の量子論とは、素粒子物理のみならず物性物理にも及ぶ広大な自然界の基本言語である。場の量子論による解析は、一般には難しいが、格子状に分割された時空上で場の量子論を定義する方法は、場の量子論を厳密にに定義し、更に数値シミュレーションによる第一原理計算を可能とする唯一の定式化として知られている。それゆえ、興味のある物理に対しその適切な格子定式化を探求することが、問題意識となる。 本研究では、場の量子論 [...]