集積状態を活用した発光性ニッケル(II)錯体の創製 理学府 化学専攻 光機能性材料の多くは貴金属元素が用いられていますが、これらは高コストかつ資源的制約があるため、より豊富で安価な3d金属錯体の活用が求められています。中でも白金(II)錯体と同じ電子配置を持つニッケル(II)錯体は有力な候補でありますが、励起状態で構造が歪みやすいため室温発光を示した例はごく限られます。本研究では、錯体分子が積層することで形成される集積状態(MMLCT状態)を用いることで発光性ニッケ [...]
リードシート情報のトポロジカルな解析による楽曲に知覚された情動の定量化の試み 芸術工学府 芸術工学専攻 人はよく「この曲は明るい」「このメロディーは切ない」といった言語表現をする。しかしよく考えてみればメロディーとは12種類しかない音高の羅列であるにすぎない。「明るい」とは本来「カンデラ」という単位を用いて表される物理量に対する形容詞であり,それがただの数列に対して用いられるのは甚だ不思議である。楽曲の印象とは何なのか?楽曲の印象はなぜ生じるのか?楽曲の印象が発生するメカニズムを数学的に記述する術は [...]
Thermodynamic Properties of Fluoride ion Battery Cathode Materials 総合理工学府 量子プロセス理工学専攻 All-solid-state fluoride shuttle batteries that use fluoride ions as carriers are attracting attention as batteries with higher energy density than lithium-ion batteries. As a cathode active material, [...]
プロフェッショナルサービス企業(PSF)における学習と知識が生産性に及ぼす影響について 経済学府 経済システム専攻 組織学習に関する研究の主流は製造業に集中し、PSFの文脈における組織学習に関する研究の蓄積は十分とは言えない。ソーシャルネットワークや顧客などの外部ネットワークを利用した組織間学習と比較すると、PSFにおける組織内学習の効果を探る研究はほとんどない。そこで、本研究の主な目的は、PSFにおける組織内学習を探求することである。
副作用のない免疫抑制剤の開発 歯学府 歯学専攻 エナメル基質蛋白質の主成分であるアメロジェニンが核内移行しヒストン修飾を誘導することで、マクロファージによる抗原提示を抑制するという現象を先行研究で報告しました。本研究はアメロジェニンが免疫応答に与える影響およびそこに至るまでの分子メカニズムを解明するため、核内移行後のヒストン修飾における作用点の解明、また、人為的にアメロジェニンの活性増強が可能かを検証していきます。これらの結果をもって、アメロジ [...]
惰性的素数における反円分Z_p-拡大上の楕円曲線のSelmer群の構造 数理学府 数理学専攻 代数的対象と解析的対象の結びつきを調べることは、整数論における1つの重要な課題である。楕円曲線という対象に関する予想であるBirch and Swinnerton-Dyer予想(BSD予想)もその1つである。楕円曲線とは、大雑把に言えばy² =(xの3次式)という方程式で定義される曲線のことである。この楕円曲線から代数的に定まる様々な不変量と、同じく楕円曲線から定まる解析的対象であるL-関数の特殊 [...]
患者単位の診断記録を用いる診断基準を考慮した機械学習手法 システム情報科学府 情報理工学専攻 私は,医療画像集合に対する教師ラベル(患者単位の診断記録)」を用いた機械学習手法を提案する.医療画像診断では,一人の患者を診断するために,患者に対して複数の画像を撮像し,その画像集合を診断することで患者に対する診断結果を決定することがある.実臨床において,患者単位の診断結果は日常的に記録されるが,画像単位の診断結果が記録されることは多くない.従来研究では,画像単位の教師ラベルを用いて学習を行う機械 [...]
量子リーマン空間上の量子ラプラス作用素の調和解析 数理学府 数理学専攻 非可換幾何学では,私たちは空間そのものではなくむしろ空間上の「関数」を見ているという考え方をする.より正確には,空間上の「関数」からなる代数を実際には知覚していると主張する.非可換幾何学において,いくつかの「良い」特徴を持つ一つの大きな代数のクラスは量子群と呼ばれる.先行研究では,量子群を各数学の理論に取り入れ,それらを物理学に応用することについて多くの努力が傾けられてきた.本研究では,各数学の言 [...]