熊本県西部に分布する黒瀬川帯ジュラ紀-白亜紀正常堆積物の堆積盆変遷 理学府 地球惑星科学専攻 黒瀬川帯を構成するジュラ紀(約2億100万年前~1億4300万年前)–白亜紀(約1億4300万年前~1億年前)正常堆積物の宮地帯,日奈久帯,渋利帯,坂本帯について,4つの地質帯全ての堆積盆の規模や形態を明らかにし,各地質帯同士の関係を明らかにした研究はない.そこで,本研究は各地質帯の詳細な地質調査を行い,泥岩の主要元素濃度を解析することで,堆積盆を復元することを目的に取り組む.
ガス降着段階における原始惑星系円盤の磁場の進化 理学府 地球惑星科学専攻 星は分子雲コアと呼ばれるガスの塊が収縮することで形成される。収縮していくと中心に星のもとに相当する原始星とその周囲に原始惑星系円盤(以後、円盤)が形成される。この円盤は惑星形成の舞台である。原始惑星系円盤内の角運動量輸送に物理機構として磁場による機構が有力視されており、円盤内の磁場の分布は重要である。磁場を取り入れた1次元のガス降着段階の円盤進化モデルを考え、円盤形成時を初期条件とする円盤の長時間 [...]
液性免疫応答における小胞体恒常性の生理学的役割 医学系学府 医学専攻 液性免疫応答は生体防御のメカニズムとして重要である。液性免疫の主役を担うのはB細胞であり、B細胞の小胞体恒常性維持がB細胞分化と抗体産生に密接に関与する。小胞体はタンパク質の品質管理と細胞質内Ca2+濃度の調節が主な機能として知られており、これら2つの機能を制御することが小胞体恒常性に重要である。そこで、この2つの機能調節に重要な分子に着目し、B細胞における機能解析を行う。これにより、液性免疫にお [...]
黄麹菌における微小管の生合成に関する分子機構解析 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 黄麹菌Aspergillus oryzaeは発酵醸造産業に利用される有用な糸状菌です。アミラーゼなどの有用酵素や二次代謝産物など様々な有用物質を大量に分泌生産することから、その分泌生産に関わる分子メカニズムを詳細に解明することが求められています。そこで、有用物質の分泌や細胞の成長に必要な微小管に着目し、微小管を形成するタンパク質であるチューブリンが細胞内でいつどこで転写・翻訳されるのかを明らかにす [...]
AI 探索と自動物性評価による新規紫外発光材料の創製および電流励起 OSLD への展開 工学府 応用化学専攻 次世代光源として期待される紫外有機固体レーザーの実用化には、高輝度紫外OLEDと極低閾値ゲイン材料の創製による「間接励起型素子(UV-OSLD)」の実現が不可欠である。しかし、従来の試行錯誤的な手作業による材料探索は限界を迎えている。本研究は、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)と実験自動化を融合した自律的探索システムを構築し、未踏のUV-OSLDの世界初の実証と材料開発の高速化を目指す。
密度汎関数理論における三体核力起因の反対称スピン軌道力の効果 理学府 物理学専攻 陽子と中性子の多体系である原子核は、原子の中の電子と同じように殻構造を持っている。実際、魔法数とよばれる特別な陽子数、中性子数をもった原子核は、核子同士の結合エネルギーが大きく安定であり、元素の周期表における希ガスに相当する振る舞いをみせる。 この魔法数を合理的に説明するためには、スピン軌道力が重要な役割を果たしている。 核物理で広く採用されている密度汎関数理論は、原子核を構成する核子同士の相互作 [...]
温泉由来新規CRISPR-Cas9の機構構造解析と改変による技術開発への応用 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 CRISPR-Cas9 は、原核生物が持つ獲得免疫機構の一種であり、ゲノム編集ツールとして広く利用されている。RNA誘導型ヌクレアーゼであるCas9は、CRISPR配列から転写されたcrRNAと非翻訳RNAのtracrRNAからなるガイドRNAによって標的DNAにガイドされ、切断する。このようにCRISPR-Cas9を用いたゲノム編集では、ガイドRNAを設計するだけで目的の配列を標的化でき、その簡 [...]
折り紙機構を基点とした平面加工型ロボットの探索的研究 工学府 機械工学専攻 本研究は、折り紙構造を基盤とする平面加工型ロボット機構の広範な応用探索と、パラメトリックな設計体系の構築を目的とします。複雑な弾性変形を低次元モデル化し、最適化アルゴリズムを用いて目標の立体動作から2次元の展開図を自動導出する手法を確立します。これを基に多肢歩行や登攀ロボット等の新機構を創出します。安価で迅速に製造可能なロボットの「消耗品化」を実現し、医療や宇宙・災害現場での課題解決を目指します。