障害者芸術に潜む倫理的葛藤:現場実践への質的調査を通じた実証的研究 芸術工学府 芸術工学専攻 本研究の目的は、障害者福祉における芸術活動の中で生じる倫理的葛藤の問題に対し、その現状を明らかにし、新たな理論構築を行うことである。具体的には、障害者芸術の支援に向けた全国的な活動の広まりや文化政策の展開を踏まえ、複数の障害者福祉施設で質的調査を実施する。その上で、海外の知見を取り入れつつ、障害者芸術の支援を意図する現場や政策が倫理的葛藤への対応策を見出すための拠り所となる指針を提示する。
チタン製矯正用アンカースクリューにおける炭酸アパタイトコーティングによる早期骨結合の獲得 歯学府 歯学専攻 歯科矯正で歯を動かす時の支点として使用されているアンカースクリューは、治療中に約40%が脱落している。これはアンカースクリューと骨との固定を機械的嵌合のみに頼っているためである。アンカースクリューの早期固定を実現するには、チタンが本来持つ骨と結合する性質(オッセオインテグレーション)に加え、より早期の骨との結合を導く「骨伝導」を活用することが有効であると考える。そこで骨の無機成分であり骨伝導性に優 [...]
変形理論の心理学・数学的発展から音楽分析・解釈へ還元するプロセスの検討 芸術工学府 芸術工学専攻 本研究では、群論の概念が取り入れられた音楽理論である変形理論を扱い、関連する幾何学的図式のTonnetz(音の網)に着目する。そして、その発展的な図式となる四和音を表す三次元Tonnetzを取り上げ、知覚される和音同士の距離について実験心理学の手法を用いて調査を行い、人間の知覚特性を反映したTonnetzの提案を行う。次に、提案したTonnetzを用いて音楽作品の和声進行に主に焦点を当てた音楽分析 [...]
特異連続スペクトルを持つ離散シュレディンガー作用素のスペクトル解析 数理学府 数理学専攻 シュレディンガー作用素のスペクトルについて研究している。スペクトルの分類によって量子系の時間的な振る舞いが特徴づけられることが分かっており、点スペクトルは束縛状態、絶対連続スペクトルは散乱状態に該当する。グラフ上で定義された離散シュレディンガー作用素の特異連続スペクトルの特性を研究し、それらが量子力学的な振る舞いにどのように関係するのか、特異連続スペクトルがどのようなポテンシャルで生じるのか、グラ [...]
自閉症スペクトラム児に対する空間づくりに関する実践的研究 人間環境学府 空間システム専攻 我が国では自閉症スペクトラム症候群の児童数が年々増加傾向にあります。障害者差別解消法施行以降、発達障害に関する法整備が進む中、建築分野では発達障害に対する空間作りの配慮は、身体障害のバリアフリーと比べると未だ不明点が多く、今後対応していくべき課題です。 本研究では感覚過敏の特性に焦点をあて、特別支援学校等での参与観察、音・熱・照度等の環境データと児童の滞在時間の計測によるデータ収集、児童との小さな [...]
日本の二次医療圏レベルの効率性分析を通じた地域医療の資源分配政策 経済学府 経済システム専攻 日本ではCT・MRIの導入数がOECD諸国で突出して多い一方、一台あたりの検査件数は低く、非効率的運用が医療費や環境負荷の増大を招いている。本研究では、全国の二次医療圏を対象に、開設者別病院群のCT・MRIの運用効率性をメタフロンティアDEAで推計し、非効率性の要因を特定する。これにより、国・自治体レベルでの効率性改善策の提案を目指す。
1949年以降の中国における政治運動、国家建設、民族主義 統合新領域学府 ライブラリーサイエンス専攻 民族主義は、「中国はすべての国と地域の中で最高レベルの民族主義を示している」だけでなく、民族主義がさまざまな面で広範囲にわたる影響力のある結果をもたらすため、中国では重要です。それらは、国際的な方向性や外交政策への影響、重要な二国間関係、特に中国本土と台湾の間の両岸関係に影響を及ぼし、中国共産党(CCP)の規則を正当化する日中関係に影響を与える、あるいは決定するものにまで及びます。経済発展に影響を [...]
在宅での活用を目指す小型・軽量・安価な手指リハビリテーションロボットの開発 システム生命科学府 システム生命科学専攻 脳卒中は世界第3位の障害原因であり、発症者の約88%が手指機能障害を抱えると報告された[WHO2004, Ducan2003]。低・中所得国(LMICs)では、リハビリテーション(リハ)治療の質と機会が、療法士および訓練機器の不足、経済的制約等により著しく制限されている[Gimigliano2017]。既存のリハ用ロボットは複雑かつ高価で、LMICsにおける広範な導入には適さない状況である。 本研 [...]