人の物語生成の個別性についての実証的研究 人間環境学府 人間共生システム専攻 人は常々、取り入れた情報をつなぎあわせてひとまとまりの物語を生成している。また物語を受け取った際にも、その物語を再構成して新しく物語についての表象を生成していると言うことができる。この過程の中では、個々人により全く別の物語が生成されているが、この個別性についてあまり整理されていない。本研究はそれぞれの物語が「いかに異なるのか」を明らかにすることを目的として行っている。
リジン反応性求電子剤の反応性制御法の開発とpan-CDK阻害剤開発への応用 薬学府 創薬科学専攻 コバレントドラッグは、求電子性の反応基と求核性アミノ酸残基との化学反応により、標的タンパク質と共有結合を形成する低分子医薬である (Nat. Rev. Drug Discov. 2022, 21, 881)。リジン残基はプロテオーム中に豊富に存在するため、リジン残基を狙うことでコバレントドラッグ創薬で標的可能なタンパク質の大幅な拡大が期待できる。しかし、これまでに報告されたリジン反応基はアミノ酸残 [...]
マイトトキシンの両親媒性部分の合成研究と生物活性評価 理学府 化学専攻 シガテラ食中毒の原因物質の1つであるマイトトキシン (MTX)は、強力なCa2+流入活性 を示すため、生理学的研究用試薬として利用されてきた。しかし、天然から極微量しか得られないことから供給が絶たれる可能性があり、さらに作用機構や標的タンパク質は未解明である。本研究では、合成化学的アプローチによるこれらの解決を目指し、MTXの両親媒性の部分構造を化学合成し、Ca2+流入活性 を示すか評価する。
細胞死から探究する活きた細胞質の非平衡レオロジー 理学府 物理学専攻 本研究は、代謝制御や細胞死に伴う細胞の非平衡度合いの変化と、細胞質粘弾性・揺らぎの関係を体系的に解明する。これにより、生命現象を物性物理の観点から理解すること、また、細胞死マーカー等への技術転用を目指す。
咀嚼リズムのリアルタイムフィードバックにより感覚体験をコントロールし、食体験を向上させる システム情報科学府 情報理工学専攻 食体験において咀嚼は重要な要素であるが、「心地よさ」という情緒的側面からの研究はほとんどなされていない。本研究では、イヤカフ型センサーを用いて咀嚼リズムをリアルタイムでセンシングし、そのリズムを聴覚・視覚・温感としてフィードバックすることで、新しい食体験を創出することを目指す。クロスモーダル研究の知見を活用した本アプローチにより、食の楽しさと心地よさを向上させ、日本のWell-being課題への貢 [...]
核内因子Xの品質管理機構に着目した炎症反応のリズム発振機構の解析 薬学府 創薬科学専攻 当研究室では過去の検討にて新規抗炎症化合物を開発し [Matsunaga et al., EbioMedicine, 2016]、種々の炎症関連物質の発現を抑制することで、腎炎、肝炎、がん性疼痛といった炎症関連疾患を抑制することを明らかにしている。修士課程までの研究において、この化合物が悪性腫瘍にも効果を示し、抗腫瘍作用を有すること、およびその作用機序が因子XとDCAF8との相互作用増強による因子 [...]
コバレント阻害剤に応用可能な新しい反応化学の開拓とその創薬応用 薬学府 創薬科学専攻 本研究の目的はタンパク質と共有結合を形成するコバレント阻害剤のための新しい反応化学の開拓と、その創薬応用である。コバレント阻害剤は強く持続する薬効を示す優れた特性を持つ。コバレント阻害剤の重要な特性は副作用に繋がるオフターゲット反応を起こさない標的特異性である。しかし、生体内で高い標的選択性を示す有用な反応化学の開拓は発展途上である。本研究ではタンパク質中のリジンと反応する新規反応基を開発し、高い [...]
人体構造に準じたインテリジェントロボット義手の研究 工学府 機械工学専攻 上肢欠損者の日常生活動作向上のため、ロボット義手が開発されている。しかし現状では機構や制御方法の複雑さから詳細な指の動きは難しく、より人間に近い動作が可能なロボット義手が求められている。そこで本研究では人体の手の構造を模倣し関節を腱の張力で制御するロボット義手を開発する。これまでに1本指のロボットを健常者の筋電位を指令値とした制御に成功しており、今後義手としての使用を想定した指ロボットの制御手法を [...]