膵 β 細胞 XAF1 が膵島機能及び糖尿病発症に及ぼす影響 歯学府 歯学専攻 本研究では、膵 β 細胞における XAF1 が膵島機能および糖尿病の病態に及ぼす影響について、主に in vivo で検証した。高脂肪食負荷における、膵島マクロファージ由来 IFNβ を介した β 細胞 XAF1 発現の増大は、β 細胞のアポトーシス亢進を介して、インスリン分泌を減弱させ糖尿病の増悪に関与した。本研究結果から、高脂肪食誘導性の膵 β 細胞 XAF1 発現と糖尿病の病態悪化の関連性が [...]
MRONJにおけるベニジピンの効果についての検討 歯学府 歯学専攻 薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)は、骨粗鬆症治療やがん治療に用いられるビスホスホネート製剤(BP)などの主な副作用の一つであり、難治性の顎骨壊死を主徴候とする。MRONJ の発症メカニズムはいまだ解明されておらず、確立した治療法がない。 高血圧治療薬であるベニジピン(BD)は、血圧を下げる作用のほかに、副次的作用として、骨形成促進、口腔軟組織の治癒促進、血管新生促進作用が報告されている。 さらに、 [...]
BRCA1もしくはBRCA2変異陽性卵巣癌治療後に発生した治療関連骨髄性腫瘍の新規治療法の開発 医学系学府 医学専攻 卵巣癌は婦人科悪性腫瘍の中でも予後不良な疾患で、再発率が高く、複数回の化学療法を受ける患者が多い。また、生殖細胞系列のBRCA1もしくはBRCA2に病的変異をもつ遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)の患者では、乳癌治療後に卵巣癌を発症するなど化学療法の繰り返しが特に多くなる場合がある。ここで問題となるのが、治療関連骨髄性腫瘍の発症である。治療関連骨髄性腫瘍は、悪性腫瘍などに対する放射線照射や抗がん剤 [...]
魚類におけるn-3 PUFAの生合成機構と生理機能に関する研究 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 ドコサヘキサエン酸(DHA, 22:6n-3)やエイコサペンタエン酸(EPA, 20:5n-3)といったn-3系高度不飽和脂肪酸(n-3 PUFA)は主として海産魚の魚油から精製され、医薬品やサプリメントとして利用されている。DHA・EPAの十分な供給が海産魚の成長に必須であるが、多くの海産魚ではDHA・EPAの生合成に関わる酵素が欠失しており、体内で生合成することができない。現在までに出芽酵母を [...]
外国ルーツ家庭の保育サービス選択における空間的・非空間的要因の相互作用 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 保育サービスは保護者の就労や子育てを支える重要な福祉サービスに位置付けられていることを背景に、本研究は日本国内の外国にルーツを持つ家庭の保育サービス利用に着目する。施設配置や需給の地域差といった空間的な要因に加え、利用者とサービス提供者の関係性などの非空間的要因を分析し、それらの相互作用を明らかにすることで、多様な文化背景を持つ親子を社会に包含するための具体的な解決策を提案することを目指す。
ビスホスホネート製剤由来味覚障害の分子機構の解明 歯学府 歯学専攻 超高齢化社会を迎えるにあたり、薬剤性味覚障害の患者が増えてきている。本研究では、高齢者に多い疾患である骨粗鬆症に注目し、骨粗鬆症治療薬であるビスホスホネート製剤(BP)投与が味覚感受性に与える影響について調べる。BPは、一過性の味覚喪失または味覚変化(金属味)を引き起こす可能性があり、患者の約5%に観察されるという報告がある。しかし、実際の味覚障害の病態には不明な点が多い。そこで本研究では、分子生 [...]
母体免疫活性化による自閉スペクトラム症様病態誘発機序の解明とその改善法の創出 医学系学府 医学専攻 ASDは、遺伝的要因の他、母体感染等による免疫活性化(MIA)によっても発症するが、機序は不明である。MIAマウス産仔ではサイトカインIL-17aの発現が増加し、レトロトランスポゾンLINE1 (L1) の発現を誘導することを見出した。本研究では、このL1 mRNAの逆転写により生じるcDNAが、DNA結合性自然免疫受容体TLR9を介して恒常的に炎症反応を惹起し、ニューロン機能を障害するという独自 [...]
機能的ロングリピートDNA領域における複製ストレス応答の分子ネットワークの探索 薬学府 創薬科学専攻 遺伝情報の本体であるDNAを子孫に伝えていくためには、ゲノム全体を正確に複製することが必要不可欠である。しかし、ゲノム上には複製困難なロングリピート領域が存在し、それらの領域ではDNA-タンパク質複合体や、DNAの二次構造などが形成され、複製ストレス(複製が適切に行えない状況)が生じやすい。細胞は複製ストレスに対する応答機構を備えているが、ヒト細胞では解析技術の問題から、こうした領域でどのような分 [...]