fMRIとボディマップによる統合的なアプローチを用いた眠気の身体感覚の研究 芸術工学府 芸術工学専攻 睡眠不足時に眠気を感じない場合があることが示されていることから、眠気に対する慣れや無自覚が睡眠時間の確保を妨げていると考えられる。このことから、睡眠問題の解決には、主観的眠気の解明が不可欠であると考えた。そこで、本研究において眠気とその要因のつながりを解明することを目的として、眠気の身体感覚に注意を向けた状態と脳活動の関連について研究を実施する。
AIを活用したデング熱研究の推進 医学系学府 医学専攻 本研究では、東南アジアを中心に流行しており、未だ十分に安全かつ有効なワクチン・治療法が存在しないデング熱を対象とする。デング熱は蚊を媒介宿主としてヒトに感染するフラビウイルスの一種である、デングウイルスによる熱性の感染症である。多くが一過性であるが、稀に重症化する場合があり、2023年においては7300人に及ぶ死者が確認されている。また、気候変動による蚊の生息域拡大に伴い、今後日本で大規模な流行が [...]
パクリタキセル誘発末梢神経障害に対する抑制薬の探索 薬学府 臨床薬学専攻 抗がん薬パクリタキセルは痛みを伴う末梢神経障害を引き起こすが、十分なエビデンスに基づく予防薬は存在しない。本研究では、リアルワールドデータベースと基礎・臨床薬学研究を融合させることでパクリタキセル誘発末梢神経障害に有効な新たな抑制薬の探索・同定を行う。まず、有害事象自発報告データベースを用い、末梢神経障害を抑制する可能性のある薬剤を探索する。その後、動物・細胞モデルを用いて、末梢神経障害への抑制効 [...]
生物の情報伝達に必須な硫酸基及びリン酸基の詳細な分子認識メカニズムの解明 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 生命において、硫酸基とリン酸基はタンパク質の翻訳後修飾として利用され、硫酸化チロシンとリン酸化チロシンは免疫応答や細胞増殖などの情報伝達において重要な役割を担う。これら2つの構造は非常に類似しているが、生物はそれらを厳密に使い分けている。例えば、核での遺伝子発現制御や細胞質全体の情報伝達に使われるSH2ドメインはリン酸化チロシンを特異的に認識する一方、HIVウイルスはヒト細胞上の硫酸化チロシンを特 [...]
鳥類始原生殖細胞の移動突起「ブレブ」形成の生体内制御メカニズムの解明 システム生命科学府 システム生命科学専攻 細胞移動は、免疫応答、がん転移、胚発生、損傷治癒などにおいて重要な現象である。特に、アメーバ細胞運動は、がん細胞、免疫系細胞、始原生殖細胞(PGC)などの移動で広く用いられ、ブレブというアクチン皮質を持たない球状の細胞突起によって推進される。近年、in vitro解析により、ブレブは細胞外からの圧力やシグナル分子によって誘導されることが示されている。しかし、ブレブ形成を誘導する生体内シグナルの実体 [...]
生体内細胞移動の制御機構とその生物学的意義を問う〜物理的ストレスが生殖細胞の核に与えるインパクト〜 システム生命科学府 システム生命科学専攻 胚発生中に生体内を移動して生殖腺まで到達する始原生殖細胞(PGC)は移動過程において物理的な刺激にさらされる。この物理的ストレスは生殖細胞にとって「利」であるのか「害」であるのか、「利」であればその意義を、「害」であればその対応手段等について明らかにする。加えて、申請者が修士課程2年間の研究活動から見出した、「PGCの細胞移動を制御するSOCEシステムの役割」についても更なる解析を進め、生体内にお [...]
脂質特異的結合タンパク質の網羅的解析法の開発 理学府 化学専攻 生体膜は、数万種類に及ぶ脂質からなる脂質二重膜とそこに存在する多種の膜タンパク質から構成される。生体膜は膜輸送や情報伝達など多岐にわたる重要な生理機能を有しており、これら膜機能の多くは膜タンパク質が担っていると考えられている。その一方で、脂質二重膜は単に膜タンパク質を浮かべる媒質として考えられてきたが、近年、多様な脂質分子が特異的に膜タンパク質と相互作用することで膜タンパク質の構造や活性を変化させ [...]
代謝耐性型ラクトシルセラミドプローブの開発と自然免疫機構解析への応用 薬学府 創薬科学専攻 好中球による自然免疫は病原体に対する最前線の生体防御機構であり、結核や急性呼吸窮迫症候群の病態形成にも関与する。ヒト好中球の自然免疫は、糖脂質ラクトシルセラミド(LacCer)により制御される。近年、LacCerの細胞膜上のクラスターが免疫反応のシグナル伝達に重要であることが明らかになった。本研究では、細胞内のC24-LacCerの挙動追跡や、相互作用しているタンパク質の同定を可能とする分子プロー [...]