走硬性のメカニズム解明による細胞の運動方程式の導出 理学府 物理学専攻 本研究は,細胞が基盤の硬さに応じて運動様式を変化させる「走硬性」の現象に着目し,そのメカニズムを解明することで,細胞の運動方程式を導出することを目的とする.細胞は自発的に力を生成し,基盤との相互作用によって運動するが,発揮される力と動きの関係,すなわち細胞の運動方程式は未解明である.まず,走硬性を再現可能なミクロスケールの理論モデルを構築し,そこから得られるマクロな物理量を測定することで,細胞の運 [...]
細胞間結合因子によるエナメル芽細胞分化制御および極性化制御機構の解明 歯学府 歯学専攻 再生医療の進歩は目覚ましく、胚性幹細胞やiPS細胞などの未分化幹細胞を用いた再生技術が、様々な臓器にて応用され注目されている。一方で歯科領域に目を向けると、「歯の再生医療」は国内外で大きく注目され、新たな発展が期待されている分野であるにも関わらず、その発生過程の複雑性から、未だ達成が困難な状況にある。 細胞間結合の1つにギャップ結合がある。ギャップ結合の変異によってエナメル質形成不全症を呈する疾 [...]
Research on the role of CAFs population and its impact on PDAC progression. 医学系学府 医学専攻 Cancer-associated fibroblasts (CAFs) occupy the majority of a tumor’s microenvironment in Pancreatic Cancer. These cells contribute to the aggressive behavior of cancer cells, and confer resistance to [...]
遺伝性疾患の原因となるスプライス部位形成変異の疾患横断的探索 システム生命科学府 システム生命科学専攻 近年、エクソン領域やイントロン領域の変異が新規スプライス部位を形成し、転写産物に異常なエクソンが挿入されて、疾患を引き起こすという報告がある。しかし、このスプライス部位形成変異(splice-site-creating mutation: SCM)は、遺伝性疾患の原因として散発的に報告されているだけで、実際に疾患に関与するSCMがどの程度存在するかについては明らかにされていない。そこで、私は、バイ [...]
Study of intracellular active gels by artificial cell reconstitution: from cellular dynamics to multicellular order 理学府 物理学専攻 Even the simplest of living cells are complex biological machines. This makes figuring out the physical principles behind many of the processes that occur inside them incredibly difficult. To solve th [...]
室内環境中マイクロプラスチックを対象としたSVOC吸着モデルと数値気道モデルによる経気道曝露解析 総合理工学府 総合理工学専攻 近年,環境問題の一つとして海洋中のマイクロプラスチックが社会問題となっている.その一方で,人が9割以上を過ごすといわれる室内には,マイクロプラスチックの発生源となるプラスチック類製品が多様に存在し,室内環境中でのマイクロプラスチック汚染の可能性は否定できない.そこで,本研究は室内環境中マイクロプラスチックの実態調査,並びにそのデータと数値気道モデルを用いた粒子沈着解析を連成することで,室内環境中に [...]
相同組換えの鎖交換とDNA合成をつなぐ制御メカニズムの解明 システム生命科学府 システム生命科学専攻 相同組換えは、相同な配列を利用して DNA 二重鎖切断損傷を修復する反応である。この反応は、鎖交換反応と引き続く DNA 合成反応が修復の鍵を握る。DNA 合成反応を促進する因子の 1 つとして、Mcm8-9と呼ばれる DNA 巻き戻し酵素 (ヘリカーゼ) が挙げられる。しかし、この因子が鎖交換後に損傷部位にどのように呼び込まれ、活性が制御されるのかなど、相同組換えにおける鎖交換とDNA合成をつな [...]
表皮幹細胞の不均一性理解から紐解く新たな皮膚炎症応答メカニズム 医学系学府 医学専攻 組織幹細胞の不均一性は、臓器の正常な機能を発揮する上で重要な役割を担っているが、加齢や疾患によって破綻することも知られる。例えば、加齢による造血幹細胞不均一性の崩壊は免疫システムの機能不全に関連するが(Mann et al., Cell Rep. 2018)、それを抑制することで免疫系を若返えらせる可能性が報告されている(Ross et al., Nature 2024)。つまり、組織幹細胞の不均 [...]