変形理論の心理学・数学的発展から音楽分析・解釈へ還元するプロセスの検討 芸術工学府 芸術工学専攻 本研究では、群論の概念が取り入れられた音楽理論である変形理論を扱い、関連する幾何学的図式のTonnetz(音の網)に着目する。そして、その発展的な図式となる四和音を表す三次元Tonnetzを取り上げ、知覚される和音同士の距離について実験心理学の手法を用いて調査を行い、人間の知覚特性を反映したTonnetzの提案を行う。次に、提案したTonnetzを用いて音楽作品の和声進行に主に焦点を当てた音楽分析 [...]
自閉症スペクトラム児に対する空間づくりに関する実践的研究 人間環境学府 空間システム専攻 我が国では自閉症スペクトラム症候群の児童数が年々増加傾向にあります。障害者差別解消法施行以降、発達障害に関する法整備が進む中、建築分野では発達障害に対する空間作りの配慮は、身体障害のバリアフリーと比べると未だ不明点が多く、今後対応していくべき課題です。 本研究では感覚過敏の特性に焦点をあて、特別支援学校等での参与観察、音・熱・照度等の環境データと児童の滞在時間の計測によるデータ収集、児童との小さな [...]
対話におけるグラフネットワークの構築による会話中の感情認識 システム情報科学府 情報理工学専攻 科学技術の進歩に伴い、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション(HCI)は社会のあらゆる側面に影響を与えている。対話における感情認識(ERC)は、対話システムの効率とユーザー体験を大幅に向上させることができる。しかし、既存の研究が文脈のニュアンスを完全に理解できない。この問題を解決するために、この研究は対話構造と多モード情報を処理するグラフベースのネットワークを開発することを目指している。 この [...]
量子プログラム解析 システム情報科学府 情報理工学専攻 量子コンピューティングは、その革新的な可能性により、古典的な計算システムが直面する計算の限界を超越する立場にあります。しかし、量子プログラムの新規性と複雑性により、その信頼性と正確性を保証することが大きな課題となっています。最近、量子プログラムの解析が多くの注目を集めていますが、既存の研究ではすべての量子特性を包括しておらず、自動化ツールも提供されていません。したがって、私の研究の目的は、量子プロ [...]
空範疇の言語処理における神経基盤の解明 人文科学府 言語・文学専攻 空範疇とは、意味的特徴を持つが発音されない単語を指す。例えば、以下の質問 “What did John buy Δ? “において、Δは空範疇である。空範疇は言語の計算システムや、意味や音といった他の言語システムとのインターフェースの鍵となる。これまでさまざまなタイプの空範疇が提案され、理論言語学で多くの注目と論争を巻き起こしてきた。理論言語学で空範疇が絶え間なく注目される理 [...]
高次元ゲージ理論から導くインフレーション模型の構築と宇宙論への理論的架橋 理学府 物理学専攻 私は、高次元ゲージ理論を用いてヒルトップ型インフレーションの物理的起源を解明することを目的としている。ヒルトップ型インフレーションは観測と整合する有力な模型であるが、その理論的構築には標準模型を超える理論(BSM)が必要とされ、従来の研究は限定的である。本研究では、5次元U(1)ゲージ理論に基づき、余剰次元に由来するスカラー場が自然にヒルトップ型のポテンシャルを持つ模型を構築し、再加熱過程や暗黒物 [...]
文化の公共性について――ハンナ・アーレントの政治思想から 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 本研究のテーマは「〈文化〉の公共性とは何か」である。ここで言われる〈文化〉とはある地域の習慣等を指しているのではなく、芸術作品や建築物など「文化的なもの」に関わる活動を指している。この活動内容を明らかにするために、「文化」に独自の考えを持つ20世紀を代表する政治思想家ハンナ・アーレント (1906-1975)に着目した。本研究はアーレントの文化論を明らかにするを課題として〈文化〉の公共性について考 [...]
教育レコメンダーシステムの説明可能性を向上させるための手法 システム情報科学府 情報理工学専攻 研究背景と目的/Research Background and Purpose 現在の教育レコメンダーシステムは、透明性が十分ではなく、ユーザーの信頼とエンゲージメントの低下を招いています。これらのシステムは精度において進展を遂げた一方で、特定のコースが推奨される理由をユーザーが理解するための「説明可能性」を大きく無視しています。また、十分かつ効果的な説明を提供することができず、ユーザーの信頼を高 [...]