鎌倉幕府による全国統治の再検討 人文科学府 歴史空間論専攻 本研究の目的は鎌倉幕府の「統治」の実態を明らかにし、中世日本の国制上における幕府の位置づけをめぐる理解を再構築することである。 鎌倉時代(12世紀後半~1333年)の日本には、京都の朝廷、鎌倉の幕府という二つの政治権力が併存していた。鎌倉時代史研究は、新たに興った政治権力である鎌倉幕府を国制上どのように位置づけるか、という問題意識のもと取り組まれてきたと評価できる。従来の研究は幕府の統治機構を解明 [...]
環境意識・行動促進のためのPBL型環境ものづくり学習プログラム開発研究 芸術工学府 芸術工学専攻 本研究では、中学生のプラスチックごみ問題への意識・行動の規定因を広瀬(1995)「環境配慮行動の2段階モデル」に基づき検証し、行動変容を促す効果的な環境ものづくり学習プログラム設計開発を目的とする。 研究方法は、脱炭素社会・ごみゼロ宣言により地域資源循環に取り組む福岡県南筑後の5市町の中学生を対象としたPBL(Problem based learning)型環境ものづくり体験学習を行い、質問紙評価 [...]
西洋近世哲学における自己認識理論の解明——知性的経験の視点から—— 人文科学府 人文基礎専攻 西洋哲学では18世紀を境に、古来広く認められていた自己認識の可能性が疑われるようになる。しかし他方で、自己認識はアイデンティティの根幹をなす事柄として、人が自律的に生きるために必要不可欠なものと考えられるようにもなってゆく。本研究では、自己認識をめぐるこうした混乱を整理し、自己認識理論を改めて問い直すことを試みる。そのために、古代・中世における知性的経験のあり方に遡りつつ、西洋近世哲学における自己 [...]
大学生の「自己一致」的時間管理を促進するタスク管理スキルプログラムの開発と効果検証 人間環境学府 人間共生システム専攻 本研究では,先延ばし研究と目標設定に関する理論,人間性心理学の知見を統合し,大学生が自分らしく,つまり「自己一致」の状態で学習課題に取り組むことを支える支援モデルを構築し,その効果を検証する。具体的には,文献レビュー,大学生を対象とした質的・量的調査,それらによって得られた支援の要素を基にしたプログラムの開発と評価を段階的に行い,実践的な支援モデルの確立を目指す。
戦後教員養成制度における周縁性の拡大過程―小学校教諭二種免許状を手がかりとして― 人間環境学府 教育システム専攻 本研究は、戦後日本における教員養成制度の中でも制度的な周縁に位置づけられてきた小学校教諭二種免許状制度の運用実態の分析を通して、教員養成制度の周縁性が拡大する過程を描くことを目的とする。 従来の研究では、戦後教員養成二大原則に基づき、四年制大学で行われる一種免許状の制度設計とその展開動向が主たる分析対象とされてきた。しかし、戦後初期の現場では、短期大学や教員養成所といった二年制課程も教員供給の一翼 [...]
多様な色覚を持つ観察者の色顕著性の違いと注意の変化に関する神経活動 芸術工学府 芸術工学専攻 ヒトの持つ、様々な多様性の一つに色覚がある。色覚多様性には遺伝的な要因があるが、近年では脳での情報処理過程の多様性も、色の見え方に大きな影響を与えることが分かっている。SNSで話題となった”The Dress”では、人によってドレスの色が異なって見えることが話題となった。これは照明光の推定の個人間の差が、ドレスの色の見え方に影響を与えたと考えられている。 本研究では、遺伝的な多様性を踏まえた、情報 [...]
昭和戦前期の社会運動と議会 人文科学府 歴史空間論専攻 本研究では、昭和戦前期、特に1932(昭和7)年5月から1945年8月における帝国議会の衆議院(以下、議会)の役割を、社会運動と議会の関係に注目することによって明らかにする。 1932年5月、当時の内閣総理大臣で立憲政友会総裁の犬養毅が海軍の青年将校に暗殺される五・一五事件が発生した。その後、1945年8月の終戦まで、既成政党(立憲政友会と立憲民政党)を基礎とする政党内閣が成立することはなかった。 [...]
興味を惹きつけるオンライン授業法の探索と実践 人間環境学府 行動システム専攻 新型コロナウイルス感染症の大流行により, 日本中の大学教職員は, 学生の学びを維持するため, 「オンラインで授業をする」という難題に直面しました。そしてその中で, 学生の理解度を把握しながらわかりやすく授業を行うことが難しいというオンライン授業特有の問題が指摘されてきました。一方で, 大学のオンライン授業でわかりやすく伝える方法を検討した研究は少なく, 質の高いオンライン授業を行うノウハウが不足し [...]