戦後史のなかの山田耕筰 芸術工学府 芸術工学専攻 本研究は、山田耕筰(1886~1965年)とその作品の受容から、戦後社会と音楽の関わりの一端を解明することを目的とする。そのために、以下3つの方法を採る。 山田の言説を同時代的な音楽史の文脈のなかで検討する。 戦後社会で築かれてきた山田像を、研究や評伝等での記述内容の取捨選択、分析方法レベルから検討する。 山田の代表作、《赤とんぼ》が戦後社会や映画などの物語のなかで持たされてきた意味を検討する。
ミャンマー周辺域の鳥類の種多様性の変遷を系統地理解析により探る 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 ミャンマーは、⻑い間国内の政情が不安定であったため、生物多様性の情報収集が他 の国よりも遅れている。ミャンマーは生物多様性が非常に高い地域ですが、そこに暮らす多くの生き物が生息地の減少により危機に瀕している。ミャンマーはイン ド、ヒマラヤ・チベット、インドシナといった複数の生物地理区に隣接しています。鳥類では、この地域はアジアで最も種多様性が高い地域でもある。鳥類は他の生物に比べ、その分布や分類が [...]
進化生物学と進化倫理学を用いたヒトに共通の道徳基盤の解明 人文科学府 人文基礎専攻 本研究は進化生物学と進化倫理学を基盤にヒトに共通の道徳基盤を解明することを目的とする。さらにその結果から多文化間の道徳観の違いなどに起因する衝突への対応策の導出を目指す。 進化倫理学とは、道徳心は進化の結果生じたという生物学的研究を基に倫理について考察する倫理学の一分野ある。しかし当該分野は同時に、生物学との乖離も指摘されており、結果として未だ進化論と道徳の関係について結論をだせていない。 本研究 [...]
幼児は情報を支える証拠を重視するのか:批判的思考態度への発達的連続性 人間環境学府 行動システム専攻 他者が知らないことがある場合に,何らかの証拠を参照しようとする行動が正確な情報を得るのに有用である,という認識を幼児が持っているかどうかを検討する(研究1)。さらに,幼児自身が知らない情報に接する際に証拠を参照した行動を取るのかを明らかにする(研究2)。幼児期における「証拠の重視」の発達はどのように批判的思考態度に関連していくのか,縦断的に検討する(研究3)。
江戸後期における漢詩の日本化についての研究 人文科学府 言語・文学専攻 本研究は、江戸後期の性霊派詩人によって鼓吹された性霊詩風がもたらした、一般的な現象としての「漢詩の日本化」を究明するものである。十八世紀中頃、徂徠学の隆盛に伴い、中国の詩文を模倣する詩風は日本の詩壇を席巻するようになった。性霊派の詩人たちは、徂徠一門の模倣主義を批判しながら、多くの日本的要素がある漢詩を詠じた。本研究では、性霊派の紀行詩・和歌題漢詩・題画詩・田園詩などを検討し、江戸後期における「漢 [...]
フランソワ・ブーシェの画業初期の活動戦略 人文科学府 人文基礎専攻 18世紀フランスの画家、フランソワ・ブーシェ(François Boucher, 1703–1770)はロココ美術を代表する画家の1人である。特に官能的な女性像を得意とし、神話画をはじめ多くの作品を残している。しかしその画業初期の活動については分かっていないことも多い。このような状況を踏まえ、本研究はブーシェの画業初期の作品をとりあげ、その活動戦略を明らかにすることを目的とする。具体的には、高等法 [...]
コロケーションの難易度判定 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 様々な研究が、語彙レベルや文法項目に加え、談話分析や語用論の分野にまで及ぶ様々な要素を基準に、英語学習者が算出した英文の習熟度の自動判定を試みている。しかし、コロケーション(語と語のつながり)の難易度を考慮に入れた習熟度判定を行っている研究は管見の限り見られない。 コロケーションの難易度を考慮に入れた習熟度判定を行うには、難易度が付与されたコロケーションリストが必要となる。難易度が付与された語彙リ [...]
CHD8遺伝子変異による自閉症発症の分子メカニズムの解明 医学系学府 医学専攻 自閉スペクトラム症(以下、自閉症)は、「対人コミュニケーション障害」と「活動と興味の範囲の著しい限局性」を主な特徴とする神経発達障害である。近年自閉症患者を対象とした大規模な遺伝子変異探索が行われた結果、クロマチンリモデリング因子であるCHD8に遺伝子変異が多数発見され、CHD8は現在最も有力な自閉症の原因遺伝子候補として大きな注目を集めている。 そこで本研究はCHD8の分子機能と自閉症発症の関連 [...]