ジョン・エヴァレット・ミレイの対作品:同時代の受容に関する研究 人文科学府 人文基礎専攻 本研究では、19世紀の英国美術を代表する画家ジョン・エヴァレット・ミレイ(Sir John Everett Millais, 1829–96)の絵画について、二枚の絵で構成される対作品という形式に着目し、同時代の展示と批評から対作品の受容を検討している。ミレイが画業を通して制作した対作品は、画家自身の構想力による二つの画面によって観者の鑑賞体験をより豊かにしたことに加え、コレクターの購買意欲を刺激 [...]
ADH特性を有する当事者の感性的体験の解明 ~博物館体験に着目して~ 統合新領域学府 ユーザー感性学専攻 背景 近年、博物館は「誰でも楽しめる」ことを重視しているが、発達障害、特にADHD(注意欠如・多動症、以下ADH特性)への配慮は国内ではほとんど進んでいない。 目的 ADH 特性を持つ人のより豊かな博物館体験と支援のため、当事者の感性的体験の実態を把握する。 内容 聞き取り調査・同行調査を行い、展示、空間、音や光などの博物館の要素がADH 特性を持つ来館者の関心や集中、疲労感に与えている影響を実行 [...]
漢字に対する美的認知メカニズムの解明 人間環境学府 行動システム専攻 美について研究では,知覚過程と芸術史の議論の二つに大きく分類され,単独の学問領域では捉えきれない。知覚過程に着目する実験美学は研究目的に合わせて調整可能な図形を用いる場合が多い一方,芸術の精神的価値を重視する研究は,芸術品そのものを対象として研究を行う。しかし,図形は芸術品より扱いやすい利点をもつ一方,芸術品にしか伝えられない意味を欠いており,研究結論の適用範囲、また美的認知過程に全面的に当てはま [...]
「周辺」から読む列島弥生社会展開プロセスとその意義 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 多様なアイデンティティの基盤構築、「地球市民」としてのアイデンティティ形成、又は既存権力関係の相対化を目指し、「社会進化の一般性・特殊性」に着目することで上記への貢献を目指す。具体的には多様な意味での周辺性を有する「東日本弥生社会」という時空間構造を土器・集落・その他インフラ動態の復元とそれら相互の相関関係のパターン化作業によって復元するとともに、列島内諸地域間の比較、或いは鉄器時代ブリテン島との [...]
前訴判決によって確定された事実が有する効力の考察について 法学府 法政理論専攻 日本民事訴訟法において、当事者の裁判を受ける権利を保障することを前提に、如何なる判決の効力を構想すれば、不要な司法資源の浪費を避けることができるか、又はその効力を実現するために、前訴においてどのような手続が必要かを検討する。この判決および審理手続の総合的調整のための具体的な検討対象として、日本法における詐害防止参加および第三者再審制度、ならびに中国における第三者再審及び第三者取消訴訟制度を取り上げ [...]
戦後史のなかの山田耕筰 芸術工学府 芸術工学専攻 本研究は、山田耕筰(1886~1965年)とその作品の受容から、戦後社会と音楽の関わりの一端を解明することを目的とする。そのために、以下3つの方法を採る。 山田の言説を同時代的な音楽史の文脈のなかで検討する。 戦後社会で築かれてきた山田像を、研究や評伝等での記述内容の取捨選択、分析方法レベルから検討する。 山田の代表作、《赤とんぼ》が戦後社会や映画などの物語のなかで持たされてきた意味を検討する。
ギバード的表出主義に基づく包括的な意味論の構築とその哲学的意義の探求 人文科学府 人文基礎専攻 本研究は、ギバード的表出主義の理論的可能性を検討するとともに、哲学的問題を孕む様々な言語表現に対して表出主義の観点から意味論を構築し、その哲学的意義を探求することを目的とする。
進化生物学と進化倫理学を用いたヒトに共通の道徳基盤の解明 人文科学府 人文基礎専攻 本研究は進化生物学と進化倫理学を基盤にヒトに共通の道徳基盤を解明することを目的とする。さらにその結果から多文化間の道徳観の違いなどに起因する衝突への対応策の導出を目指す。 進化倫理学とは、道徳心は進化の結果生じたという生物学的研究を基に倫理について考察する倫理学の一分野ある。しかし当該分野は同時に、生物学との乖離も指摘されており、結果として未だ進化論と道徳の関係について結論をだせていない。 本研究 [...]