発光細菌の生命活動を用いた動くイメージを自己生成する視覚表現 芸術工学府 芸術工学専攻 本研究では,自ら光を放つ細菌である発光細菌を用いた作品を制作し,これまでの動くイメージとは異なる構造として提示する.またこれまでの視覚装置の歴史的調査を踏まえ比較・分析することで,発光細菌による視覚表現の可能性を明らかにする.
日本海における近慣性内部波の伝播メカニズムの解明 総合理工学府 大気海洋環境システム学専攻 世界中の海洋は、2000年もの時間をかけて表層から深層を循環している。この循環の駆動には内部波に伴う鉛直混合が関わっているが、特に風によって励起された内部波が深海に伝わり、混合域を形成する過程には不明な点が多い。日本海は潮流が弱いため、風が励起した内部波を観測するには最適な環境である。そこで、本研究では日本海の内部波が励起され、深層へ伝播する過程の解明を目指している。
中期三畳紀のパンサラッサ海遠洋域における突発的湿潤化とそれに対する生物応答 理学府 地球惑星科学専攻 三畳紀は二度の大量絶滅に挟まれ、古生代型動物から現代型動物への転換期にあたる重要な期間である。中期三畳紀は安定した乾燥気候が低〜中緯度に広がっていたと考えられてきたが、ヨーロッパの一部地域からは、後期アニシアン(ペルソニアン) と後期ラディニアン(ロンゴバルディアン)に、湿潤化したことを示す地層記録が残されていることが明らかになってきた。そして、これらの時代では、遠洋性・外洋性生物の急激な多様化が [...]
ナノゼロ原子価鉄と酸化チタンの複合体(TiO2@nZVI)による水溶液からのセシウムの除去 総合理工学府 総合理工学専攻 福島第一原発事故により放射性物質が海や地下水などに流出しました。セシウム-137は半減期が約30.2年と長く、自然環境や人体に深刻な損害を与える放射性物質の一つです。ナノゼロ原子価鉄は重金属や放射性物質などの除去に効果があるナノ材料ですが、劣化が速いなどの欠点があります。本研究では安価で化学的に安定な酸化チタンをnZVIにコーティングした複合体TiO2@nZVIを合成 し、セシウムの水溶液中からの [...]
国際海運活動を組み込んだ新たなグローバルサプライチェーン分析の開発とその実証分析 経済学府 経済システム専攻 グローバルサプライチェーン(GSC)の国際物品貿易によるCO2排出量は世界CO2排出量の23%を占めており、GSCの再構築によるCO2排出削減が急務となっている。しかし、GSCの発達による生産と消費の地理的な分離により、GSCの国際海運への依存度が高く、GSCの脱炭素化政策は国際海運活動を取り入れ、総合的に評価する必要がある。本研究は、国際海運活動の環境負荷を考慮に入れたGSC全体の環境負荷を評価 [...]
河川におけるマイクロプラスチックの年齢分布に基づく輸送・滞留過程の解明 総合理工学府 総合理工学専攻 本研究では,河川におけるマイクロプラスチック(MPs)の年齢分布に着目し,陸域から海洋に至る輸送・滞留過程を時間軸から解明することを目的とする。福岡県内河川で MPs を採取し,赤外分光分析(FTIR)による劣化指標から年齢を推定する。また,輸送モデルを用いて河川内輸送過程を再現し,観測結果と比較する。MPs を「時間履歴を持つ粒子」として捉えることで,海洋プラスチック汚染を新たな視点から理解する [...]
微細プラスチック粒子のベクター効果:生態影響評価に向けた数理モデルの構築 生物資源環境科学府 資源生物科学専攻 現在、水環境ではプラスチック粒子(マイクロプラスチック、ナノプラスチック)による生物影響が懸念されている。先行研究により、プラスチック粒子が化学物資の生物体内への取り込みを加速させることが報告されており、さらに、より微細なプラスチック粒子は魚類の消化管やえらから体内に取り込まれる可能性が見出されている。本研究では、魚類におけるプラスチック粒子のベクター効果を定量的に評価し、プラスチック汚染の生物影 [...]
気体透過特性に対する分離超薄膜の表面効果と CO2選択性向上に向けた表面分子構造制御に関する研究 工学府 応用化学専攻 膜分離法は低コストCO2分離法として、地球温暖化抑制への貢献が期待されている。実用化に向け、CO2透過量, 選択性を両立した分離膜を設計する上で、高いガス透過性を示すポリジメチルシロキサン(PDMS)薄膜のCO2選択性向上は、有効手段の1つだろう。本研究ではこれに向け、CO2親和性分子の膜表面への直接修飾法を開発する。表面酸化処理を必要とせず、スピンコート、加熱からなる簡便性、かつビニル基を有する [...]