車両津波避難の検討におけるインターローカリティを反映させた学習環境デザインの提案 統合新領域学府 ユーザー感性学専攻 本研究は、各地域で行われる車両津波避難の検討を「学習環境デザイン」の観点から分析することで議論に影響する要素を整理し、各地域での検討方法を改善することを目指す。 背景について、災害時に車両で避難を行うことは、二次災害誘発の危険性から原則非推奨とされてきた。しかし歩行困難者を含む要配慮者の存在など、実際には車両利用の必要性が高い状況が存在する。この点を踏まえ、各地域の実状に沿った検討が必要となってい [...]
九州北岸の高潮発達機構の解明 工学府 土木工学専攻 高潮とは台風による強風と低気圧によって海面が大きく上昇する現象であり,一度高潮が発生すると,大規模な浸水被害が生じる.一般に,高潮は台風が最接近したときに発生する.しかし,九州の北岸(福岡市や北九州市)では一般的な高潮と異なり,台風の最接近から半日後に高潮が生じる事例が相次いで観測されている.遅れて高潮が生じると,台風が過ぎ去り住民が安心・油断したときに浸水が発生するため,非常に危険な災害になる. [...]
魚類の繁殖を脅かす感染・免疫ストレスの指標となる婚姻色異常の解明 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 生物の第二次性徴の発現は免疫能の低下を引き起こす場合があることが知られているが、逆に生物の微生物感染や免疫応答が第二次性徴の質に及ぼす影響はほとんど顧みられたことがない。本研究では、魚類の免疫応答が正常な婚姻色の発現に影響する生理機構と、婚姻色の「質」を決定する要素の解明を目指す。鍵となる技術として、多様な色素や構造色から構成される婚姻色を魚体の画像解析で客観的に評価する手法を確率することにより、 [...]
発光細菌の生命活動を用いた動くイメージを自己生成する視覚表現 芸術工学府 芸術工学専攻 本研究では,自ら光を放つ細菌である発光細菌を用いた作品を制作し,これまでの動くイメージとは異なる構造として提示する.またこれまでの視覚装置の歴史的調査を踏まえ比較・分析することで,発光細菌による視覚表現の可能性を明らかにする.
日本海における近慣性内部波の伝播メカニズムの解明 総合理工学府 大気海洋環境システム学専攻 世界中の海洋は、2000年もの時間をかけて表層から深層を循環している。この循環の駆動には内部波に伴う鉛直混合が関わっているが、特に風によって励起された内部波が深海に伝わり、混合域を形成する過程には不明な点が多い。日本海は潮流が弱いため、風が励起した内部波を観測するには最適な環境である。そこで、本研究では日本海の内部波が励起され、深層へ伝播する過程の解明を目指している。
中期三畳紀のパンサラッサ海遠洋域における突発的湿潤化とそれに対する生物応答 理学府 地球惑星科学専攻 三畳紀は二度の大量絶滅に挟まれ、古生代型動物から現代型動物への転換期にあたる重要な期間である。中期三畳紀は安定した乾燥気候が低〜中緯度に広がっていたと考えられてきたが、ヨーロッパの一部地域からは、後期アニシアン(ペルソニアン) と後期ラディニアン(ロンゴバルディアン)に、湿潤化したことを示す地層記録が残されていることが明らかになってきた。そして、これらの時代では、遠洋性・外洋性生物の急激な多様化が [...]
ナノゼロ原子価鉄と酸化チタンの複合体(TiO2@nZVI)による水溶液からのセシウムの除去 総合理工学府 総合理工学専攻 福島第一原発事故により放射性物質が海や地下水などに流出しました。セシウム-137は半減期が約30.2年と長く、自然環境や人体に深刻な損害を与える放射性物質の一つです。ナノゼロ原子価鉄は重金属や放射性物質などの除去に効果があるナノ材料ですが、劣化が速いなどの欠点があります。本研究では安価で化学的に安定な酸化チタンをnZVIにコーティングした複合体TiO2@nZVIを合成 し、セシウムの水溶液中からの [...]
国際海運活動を組み込んだ新たなグローバルサプライチェーン分析の開発とその実証分析 経済学府 経済システム専攻 グローバルサプライチェーン(GSC)の国際物品貿易によるCO2排出量は世界CO2排出量の23%を占めており、GSCの再構築によるCO2排出削減が急務となっている。しかし、GSCの発達による生産と消費の地理的な分離により、GSCの国際海運への依存度が高く、GSCの脱炭素化政策は国際海運活動を取り入れ、総合的に評価する必要がある。本研究は、国際海運活動の環境負荷を考慮に入れたGSC全体の環境負荷を評価 [...]