成層圏におけるプラネタリー波の下方伝播についての統計解析 理学府 地球惑星科学専攻 人類の生活圏である対流圏の上、高度約10km~50km の領域は成層圏と呼ばれている。ロッ キー山脈などの大規模山岳により対流圏中で生成さ 成層圏 れる、水平波長の長い大気波動であるプラネタリー 波は、冬季成層圏の西風中を、通常は鉛直上向きに 伝播するが、時として成層圏から対流圏へ下方伝播 10km することがある。近年、下方伝播が東西非一様な特 性を持つことが注目されており、 [...]
不規則複雑系多孔体の細孔形状評価法の確立 総合理工学府 総合理工学専攻 Xeガスを分子プローブとすることで129Xe-NMR法により多孔体の細孔形状についての情報を得られる可能性を見出している。本研究により多孔体に細孔形状評価法が確立された暁には、従来の細孔構造解析方法を改善し、細孔構造を正確に解析することができるのみならず、エネルギー、触媒、環境保護などの分野に高性能多孔質材料開発へとつながり、多孔体設計指針の見直しが可能となる。
東シナ海及び日本海における古海洋底層環境の復元 理学府 地球惑星科学専攻 本研究は”貝形虫”と呼ばれる生物を用いて,最終氷期最盛期(LGM)から完新世にかけての古黒潮・古対馬暖流の流路及び強度を復元することを目的とする.
魚類におけるn-3 PUFAの生合成機構と生理機能に関する研究 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 ドコサヘキサエン酸(DHA, 22:6n-3)やエイコサペンタエン酸(EPA, 20:5n-3)といったn-3系高度不飽和脂肪酸(n-3 PUFA)は主として海産魚の魚油から精製され、医薬品やサプリメントとして利用されている。DHA・EPAの十分な供給が海産魚の成長に必須であるが、多くの海産魚ではDHA・EPAの生合成に関わる酵素が欠失しており、体内で生合成することができない。現在までに出芽酵母を [...]
多元素同位体比から読み解く三畳紀末の未知の大規模火山活動および海洋環境変動 理学府 地球惑星科学専攻 陸上および海洋生物種の約80 %が絶滅した三畳紀末の生物大量絶滅は,約205 Maのノーリアン/レーティアン境界(NRB)から始まる多段階的な生物多様性縮小で特徴づけられる.しかし,既存の地質イベントはいずれもNRB と年代が一致せず,生物多様性衰退の引き金となった環境変動要因は明らかではない.本研究では,これまでに構築したオスミウム同位体比に基づき存在が明らかとなったNRBと同時期の未知の火山活 [...]
車両津波避難の検討におけるインターローカリティを反映させた学習環境デザインの提案 統合新領域学府 ユーザー感性学専攻 本研究は、各地域で行われる車両津波避難の検討を「学習環境デザイン」の観点から分析することで議論に影響する要素を整理し、各地域での検討方法を改善することを目指す。 背景について、災害時に車両で避難を行うことは、二次災害誘発の危険性から原則非推奨とされてきた。しかし歩行困難者を含む要配慮者の存在など、実際には車両利用の必要性が高い状況が存在する。この点を踏まえ、各地域の実状に沿った検討が必要となってい [...]
九州北岸の高潮発達機構の解明 工学府 土木工学専攻 高潮とは台風による強風と低気圧によって海面が大きく上昇する現象であり,一度高潮が発生すると,大規模な浸水被害が生じる.一般に,高潮は台風が最接近したときに発生する.しかし,九州の北岸(福岡市や北九州市)では一般的な高潮と異なり,台風の最接近から半日後に高潮が生じる事例が相次いで観測されている.遅れて高潮が生じると,台風が過ぎ去り住民が安心・油断したときに浸水が発生するため,非常に危険な災害になる. [...]
魚類の繁殖を脅かす感染・免疫ストレスの指標となる婚姻色異常の解明 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 生物の第二次性徴の発現は免疫能の低下を引き起こす場合があることが知られているが、逆に生物の微生物感染や免疫応答が第二次性徴の質に及ぼす影響はほとんど顧みられたことがない。本研究では、魚類の免疫応答が正常な婚姻色の発現に影響する生理機構と、婚姻色の「質」を決定する要素の解明を目指す。鍵となる技術として、多様な色素や構造色から構成される婚姻色を魚体の画像解析で客観的に評価する手法を確率することにより、 [...]