反芳香族ポルフィリン類縁体の合成と物性評価 工学府 応用化学専攻 有機化学をはじめとした自然科学分野のみならず,医薬学や生物学,工学などの幅広い分野で重要な役割を果たしているポルフィリン化学の研究開発の方向の一つとして,環骨格に窒素や硫黄,酸素などのヘテロ元素を導入したヘテロ置換ポルフィリン類縁体に関する研究がある.有機p共役化合物の骨格にヘテロ元素を導入した設計は,その電子状態に大きな摂動を与えることができるため,有機p共役系分子の機能拡張の手法としてこれまで [...]
航空人間科学:課題への構えが誘発するヒューマンエラーの予測と制御 人間環境学府 行動システム専攻 安全で持続可能な航空交通の発展のためには、ヒューマンエラーを伴う事故を防ぐことが重要である。しかし、従来のヒューマンエラー研究におけるモデルや分析手法の多くが定性的でナラティブなものであり、認知科学や基礎心理学といった人間科学分野の定量的知見との接続が不十分である。将来の事故を防ぐためには、人間に関する知によるエラーの予測とそれに対する制御・介入が重要である。本研究では、「構え」の心理状態が生じさ [...]
日本への炭素税の導入が世界各国のCO2排出量に与える影響 経済学府 経済システム専攻 日本では、2028年をめどに現在より高税率の炭素税を導入することが予定されている。炭素税とは、各産業などのCO2排出量に応じて一定の税金を課し、CO2排出削減を促す制度である。炭素税を導入すると、導入国のCO2排出量の削減が見込まれる一方、他国のCO2排出量が増加するという問題(カーボンリーケージ)が生じる可能性がある。そのため、日本の本格的な炭素税の導入に際し、日本を含めた世界各国のCO2排出変 [...]
大型鋼構造物の建造工程導入に向けたレーザ・アークハイブリッド溶接技術の適応範囲拡張に関する検討 工学府 建設システム工学専攻 現在の溶接技術において大入熱溶接に伴う変形や機械的性質の劣化は喫緊なる課題である.本課題を解決する新溶接技術として,レーザ溶接法とアーク溶接法を組み合わせたレーザ・アークハイブリッド溶接法が存在するが,その研究内容や実用化の多くは下向の溶接姿勢に限られる.生産現場のニーズを考慮すれば横向や立向などの溶接姿勢にも対応できることが望ましい.本研究はハイブリッド溶接施工法の適応範囲拡張に関する内容である [...]
相対論的量子情報を用いた重力の量子性検証理論の構築 理学府 物理学専攻 本研究は、重力が量子的性質をもつかを相対論的量子情報の観点から検証する理論の構築を目的とする。曲がった時空上の量子場と相互作用する2準位量子系を時空のセンサーとして用い、その時空の量子性を証明するエンタングルメント収穫に着目する。従来のニュートン重力に基づく重力の量子性検証の議論を拡張し、一般相対論的な重力場における量子性検証の条件を明らかにする。
次世代自動車用鋼板への応用を見据えたマルテンサイト組織鋼の塑性変形能を支配するミクロ組織に関する研究 総合理工学府 総合理工学専攻 現在,自動車の骨格構造には強度が1 GPaを超える自動車用鋼板が使用されているが,自動車の衝突安全性や省エネルギへの要求の高まりにより更なる高強度化が求められている. 鉄鋼材料のミクロ組織の1つであるマルテンサイト組織は非常に強度が高く,次世代高強度鋼板においても重要なミクロ組織として注目されている.しかし,通常のマルテンサイト鋼は延性が十分ではなく,衝突時の安全性を確保するためにはマルテンサイト [...]
変形理論の心理学・数学的発展から音楽分析・解釈へ還元するプロセスの検討 芸術工学府 芸術工学専攻 本研究では、群論の概念が取り入れられた音楽理論である変形理論を扱い、関連する幾何学的図式のTonnetz(音の網)に着目する。そして、その発展的な図式となる四和音を表す三次元Tonnetzを取り上げ、知覚される和音同士の距離について実験心理学の手法を用いて調査を行い、人間の知覚特性を反映したTonnetzの提案を行う。次に、提案したTonnetzを用いて音楽作品の和声進行に主に焦点を当てた音楽分析 [...]
ALD法による絶縁膜の結晶化と常温接合特性に関する研究 システム情報科学府 電気電子工学専攻 本研究では、ALD Al₂O₃薄膜の結晶性制御による高強度常温接合技術の確立を目指す。アニール処理により結晶性を付与した後、表面活性化接合(SAB)を行い、結晶構造と接合強度の相関を評価する。また、CMPにより表面平滑性を維持しながら接合条件を最適化する。さらに、HfO₂やTiO₂など他の絶縁膜材料にも応用し、絶縁膜全体における常温接合メカニズムの解明と新規集積化技術への展開を目指す。