点接合分光法を用いた強相関電子物質の低温電子状態に関する研究 工学府 量子物理工学専攻 強相関電子物質中では特異な電気構造を持つため、通常物質とは異なる新奇量子現象が出現する。この物理現象は次世代産業電子技術への応用が期待されているため、その起源について多くの研究が行われ、議論され続けている。本研究ではこれらの物理現象の微視的な起源について解明するため、点接合分光法を用いて強相関電子物質のミクロな電気構造を直接観測している。特に現在は強相関 f 電子系希土類化合物に注目して、低温で [...]
⾜底腱膜の荷重応答に基づく⾜部不調のメカニズム解明と⾜部状態評価枠組みの構築 芸術工学府 芸術工学専攻 足底腱膜とは、立位や歩行といった荷重下で足部縦アーチを支える主要組織であり、荷重ストレスの蓄積は足部疲労や疼痛、足底腱膜炎などの不調につながる。本研究では、独自に開発した水槽型超音波撮影法を用いて、従来困難であった荷重下の足底腱膜形態を可視化する。さらに、疲労・加齢・足部不調に伴う荷重応答の違いを明らかにし、足部状態評価の枠組みを構築する。
窒素系配位子含有(メタ)アクリレートポリマーに基づく新規固相触媒の開発 薬学府 臨床薬学専攻 固相触媒は回収・再利用が容易で、環境負荷低減とプロセス効率化に有効である。一方、従来の高分子型固相触媒は重合後修飾が主流であり、過剰試薬・多工程や官能基導入制御が課題であった。本研究では、亜鉛担持型固相触媒による選択的エステル交換で窒素系配位子含有(メタ)アクリレートモノマーを合成・重合し、側鎖構造を設計した新規高分子型固相触媒へ展開する。将来的には触媒反応や大スケール合成へ応用可能な、環境負荷の [...]
壁面を考慮した液体水素の気液相変化過程に関する研究 工学府 機械工学専攻 近年、脱炭素社会の実現に向けて水素エネルギーへの関心が高まっており、中でも液体水素は効率的な輸送・貯蔵手段として期待されている。液体水素は約20Kの極低温で使用され、気液飽和線付近の条件下では外部からの入熱や圧力低下により容易に気化する。そのため、特に圧力低下によるキャビテーションは、液体水素ターボポンプなどにおいて性能低下や破損を引き起こす重大な課題である。しかし、極低温での実験は困難であり、キ [...]
ミュージアムにおける展⽰照明について-演⾊性、輝度分布の均衡から考える作品ごとの照明の適正化- 人間環境学府 空間システム専攻 温室効果ガスの削減、水銀の規制、原発稼働問題による消費電力削減により、白熱球や蛍光灯などの従来の照明からLED照明への切り替えが行われてきました。 ミュージアムも例外ではなく、新築の施設はもちろん、古い施設においてもLEDの導入が進められている最中です。赤外線の多い白熱球からLEDになることによって、熱による損傷が減ることが知られています。 照明の適正化の検討のために、PCソフトを用いてシュミレー [...]
超伝導量子コンピュータにおける動的なエラー特性を考慮した量子誤り訂正回路実行最適化 マス・フォア・イノベーション連係学府 近年、量子コンピュータが注目されているが、量子ビットのデコヒーレンスやゲート操作に起因するエラーが課題であり、実用的な量子計算を行うためには量子誤り訂正が必要となる。量子誤り訂正では、仮定したノイズモデルに基づいてエラー発生個所を推定するが、クロストークなどの影響により、動的なエラー特性は静的に測定したものとは異なる可能性がある。本研究では、誤り訂正回路を対象に、大規模量子計算における論理エラー率 [...]
分子間カップリングを基盤とした代謝耐性型シアロ糖鎖の統一的合成法の確立と応用 薬学府 創薬科学専攻 本研究では、ケミカルバイオロジー研究を指向した代謝耐性型シアロ糖鎖アナログの新規合成法の開発を行う。従来、シアロ糖鎖は生物学的手法により機能解析が行われてきたが、分子レベルでの機能解析の実現にはケミカルバイオロジー法の確立が必須である。本法確立における課題の一つは、生体内酵素による糖鎖の分解にあることから、代謝を受ける結合部に修飾を施し、糖鎖本来の機能を摸倣しつつ代謝耐性を付与したアナログ群を創製 [...]
スパース重ね合わせ符号とニューラルネットワークにおける線形回帰問題の研究 システム情報科学府 情報理工学専攻 情報工学の以下二つの分野で線形回帰問題の観点から理論的な研究を行った。一つ目は符号理論の分野であり、スパース重ね合わせ符号は線形回帰問題と密接に関連している。私はこの符号を大幅に単純化しても同様の通信速度限界を達成することを証明した。二つ目は深層学習の分野であり、最も単純化したケースは線形回帰問題となっている。私はこのケースにおいて深層学習の仕組みの理解に役立つ、Fisher情報行列の新たな特性を [...]