コバレント阻害剤に応用可能な新しい反応化学の開拓とその創薬応用 薬学府 創薬科学専攻 本研究の目的はタンパク質と共有結合を形成するコバレント阻害剤のための新しい反応化学の開拓と、その創薬応用である。コバレント阻害剤は強く持続する薬効を示す優れた特性を持つ。コバレント阻害剤の重要な特性は副作用に繋がるオフターゲット反応を起こさない標的特異性である。しかし、生体内で高い標的選択性を示す有用な反応化学の開拓は発展途上である。本研究ではタンパク質中のリジンと反応する新規反応基を開発し、高い [...]
人体構造に準じたインテリジェントロボット義手の研究 工学府 機械工学専攻 上肢欠損者の日常生活動作向上のため、ロボット義手が開発されている。しかし現状では機構や制御方法の複雑さから詳細な指の動きは難しく、より人間に近い動作が可能なロボット義手が求められている。そこで本研究では人体の手の構造を模倣し関節を腱の張力で制御するロボット義手を開発する。これまでに1本指のロボットを健常者の筋電位を指令値とした制御に成功しており、今後義手としての使用を想定した指ロボットの制御手法を [...]
酸化脂質修飾タンパク質に着目した酸化リン脂質の新規機能解明 薬学府 臨床薬学専攻 生体膜を構成するリン脂質は、分子内に多価不飽和脂肪酸を含むため容易に酸化され、多種多様な酸化脂質を生じる。このうち分子内にアルデヒド基やα,β-不飽和カルボニル構造を有する「求電子性酸化脂質」はその反応性の高さから容易にタンパク質に結合する。こうして生成する酸化脂質修飾タンパク質の一種は、がんや加齢黄斑変性症などの疾患の進展に寄与するほか、炎症反応亢進など多くの作用が報告されている。しかしながら、 [...]
The differences in the neural circuit pathways during fear memory acquisition and retrieval システム生命科学府 システム生命科学専攻 Memory defines who we are as humans. Memory allows us to obtain information and skills and to recall past events. Scientists have been diving into understanding memory’s mechanisms and how memory was [...]
掌蹠膿疱症における T 細胞を介した免疫応答メカニズムについての解析と既存薬再開発 歯学府 歯学専攻 掌蹠膿疱症(PPP)は掻痒感を伴う膿疱が手足に現れ、患者の生活の質を著しく低下させる疾患である。口腔内の慢性炎症の関与が示唆されているが、その機序は明らかになっていない。 PPP患者から得られた皮膚および血液サンプルを用いてT細胞の機能解析を行い、創薬ライブラリーを活用することで、既存薬から掌蹠膿疱症の形成を抑制する薬剤を再開発することを目指す。
新規合成脂質を用いた脂質ナノ粒子製剤の体内動態解析およびがん免疫療法への応用研究 薬学府 臨床薬学専攻 新型コロナウイルス感染症のmRNAワクチン製剤として世界中に広まった脂質ナノ粒子 (LNP) などの核酸デリバリー技術であるが、より優れたワクチンモダリティ開発に多くの研究者が現在もなお精力的に研究開発に取り組んでいる。一方、LNP製剤の普及に伴い、LNPの非特異的な体内動態に由来する臓器障害等の有害事象が問題視され始め、体内動態が適切に制御された製剤の開発が望まれるようになった。そこで本研究では [...]
がん免疫に及ぼす新規貪食関連酵素の影響 薬学府 創薬科学専攻 マクロファージはがん細胞を貪食することで、T細胞やB細胞などの免疫細胞の活性化を引き起こすことからがん免疫の起点となる重要な役割を果たしている。当研究室ではこれまでに、微弱な電気刺激がマクロファージ貪食の活性化を介して、抗腫瘍効果をもたらすことを発見しており、その過程で新規貪食関連酵素として酵素#24を同定した。しかしながら、マクロファージにおける酵素#24の機能については極めて知見に乏しく、詳細 [...]
ミスマッチ修復機構と複製に依存したアルキル化損傷応答反応の試験管内再現系を用いた解析 システム生命科学府 システム生命科学専攻 生物の遺伝情報を担うDNAは様々な原因により損傷を受ける。中でも塩基アルキル化損傷の一つであるO-6-メチルグアニン(O6mG)は他の損傷と異なり細胞死引き起こす。この応答反応は複製反応と、複製エラーを修復するミスマッチ修復、MMR機構に依存的であり、この時の反応経路としていくつかの仮説が提案されているものの、その詳細なメカニズムは未だ理解されていない。そこで私は、核タンパク質が高濃度に含まれ、D [...]