患者単位の診断記録を用いる診断基準を考慮した機械学習手法 システム情報科学府 情報理工学専攻 私は,医療画像集合に対する教師ラベル(患者単位の診断記録)」を用いた機械学習手法を提案する.医療画像診断では,一人の患者を診断するために,患者に対して複数の画像を撮像し,その画像集合を診断することで患者に対する診断結果を決定することがある.実臨床において,患者単位の診断結果は日常的に記録されるが,画像単位の診断結果が記録されることは多くない.従来研究では,画像単位の教師ラベルを用いて学習を行う機械 [...]
歯の発生におけるギャップ結合タンパクCx43の機能解析 歯学府 歯学専攻 コネキシン43(Cx43)はギャップ結合チャネルを形成する内在性膜タンパク質であり、細胞間輸送と細胞内シグナル伝達を介して器官形成を調節する。これまでの研究により、眼歯指異形成症(ODDD)はCx43 の変異に関与していることが報告されているが、Cx43 の歯胚発生における詳細な分子機構は未だ不明である。先行研究において他の臓器と比べて、歯胚の上皮及び間葉組織にコネキシンファミリーの発現を多く認め [...]
低分子化合物を用いた顎関節炎制御に関する研究 歯学府 歯学専攻 フルバスタチンを徐放性PLGAマイクロスフィアに封入し顎関節へ局所投与することで、関節リウマチ由来顎関節炎の疼痛と機能障害を抑え、副作用を低減する治療法を検証する研究である。CAIAモデルマウスを用いて予防・治療効果を評価し、スタチンの新たな作用機序と関節局所療法の可能性を探る。薬物送達技術、動物実験経験を強みに、免疫学・整形外科・AI解析などとの学際連携や企業との共同研究を通じ、臨床応用と患者Q [...]
次世代人工関節を目指した機能性高分子ハイドロゲルの潤滑メカニズムの解明 工学府 機械工学専攻 本研究では,生体関節表面を覆う関節軟骨を,多くの水を内包し特徴的な力学挙動を示す“ハイドロゲル”の一種として捉え,ハイドロゲル材料がどのようにして滑らかで柔軟な運動を実現しているのかを,力学的な影響・生体環境からの影響の2つの面から探究する.特に,接触界面に着目し,ハイドロゲル表面と生体環境由来の高分子との相互作用が滑らかな動作に大きく寄与していることを,摩擦・摩耗試験を通して検証する.最終的に, [...]
モンゴル人腸内細菌叢の抗糖尿病作用に関する研究 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 近年の飽食の時代においては、肥満が引き金となる2 型糖尿病患者の増加が世界的に著しい。その中で、モンゴル国は昔から畜産品を中心とする高脂質・高動物性タンパク質の食生活を中心とし、肥満者が多いにも関わらず、肥満がリスク因子である2 型糖尿病患者が少ない。昨今の腸内細菌研究分野の進展から、腸内細菌叢(腸管内に生育する細菌群)が肥満や2型糖尿病と深く関与することが示されてきた。そこで、腸内細菌叢がこの謎 [...]
第3のポケットに着目したP2X4阻害機構の解明とサブタイプ選択的創薬への応用 薬学府 創薬科学専攻 神経障害性疼痛は通常は痛みとして認識されない小さな触刺激でさえも大きな痛みとして認識されるアロディニアを主症状とする疾患であり患者のQOLを著しく低下させる。本疼痛は通常の痛みと発症メカニズムが異なるため既存の鎮痛薬が十分な薬効を示さず本疼痛独自の鎮痛薬が望まれている。神経障害性疼痛の発症に深く関与しているのがイオンチャネルとして知られるP2X4受容体であり、本受容体が脊髄ミクログリアで高発現する [...]
エナメル質再生を目指した成熟期エナメル芽細胞の分化機構解明とその制御 歯学府 歯学専攻 エナメル質は生体内で最も硬い組織であるが、エナメル質形成不全による組織構造の脆弱化、口腔内細菌が産生する酸による破壊(齲蝕)が生じ、その治療としてはこれまで人工材料による修復のみであった。歯の再生に関しては、歯の形成に必要な細胞を胎児から採取したり、ES細胞やiPS細胞から歯原性細胞を調整し再構築する方法が試みられてきたが、十分な大きさや形態を有する歯の再生には至っていない。また歯の発生の理解に関 [...]
転写因子の新たな核内挙動と分子機構の解明 医学系学府 医学専攻 本研究は、最近の研究において発見された Foxa3 の新たな核内挙動を入り口として、転写制御におけ るその分子機構の役割を明らかにし、この新たな核内挙動を、特定の転写因子群の特性として普遍 化・一般化することを目的としている。 Foxa3 のユニークな核内挙動の根底にある分子メカニズムを掘り下げ、転写制御におけるその役割を明らかにする。さらに、この核内挙動を c-Myc についても解析し、比較する [...]