身体化文脈が視覚的作業記憶に及ぼす影響:顔画像の特徴を用いた検討 人間環境学府 行動システム専攻 先行研究では,3D物体を用いた身体化が心的回転の効率を向上させることが示されている。しかし,2次元平面図形において,身体化が色や位置のような低次の視覚特徴の短期記憶にどのように作用するか,また心的記憶のプロセスや心的回転のプロセスそのものに影響を与えるかは未解明である。そこで本研究では,顔画像を文脈刺激として用いた心的回転課題を実施し,身体化文脈が視覚情報の統合処理に及ぼす影響を検討している。本研 [...]
中国人日本語学習者による未知和製英語の意味推測に関する研究 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 本研究では、CJLが未知の和製英語に遭遇した際に、どのような推測手がかりをどの程度利用して意味を推測するのか、また、CJLのL3である日本語語彙知識、L2である英語語彙知識、及び和製英語の意味的透明性が推測手がかりの利用や推測の正確さにどのような影響を与えるのかといった意味推測プロセスの実態を、量的・質的分析で明らかにすることを目的とする。
木造多層塔の点群データにおける自動認識、分割、補完に関する研究 芸術工学府 芸術工学専攻 現代社会では、さまざまな産業におけるビジネス効率化のためにデジタル技術を活用することを目指して、デジタルトランスフォームを推進している。3D点群スキャンやモデリングなどの先進的なデジタル技術を使用して、建築を正確に記録し,再現することは、文化遺産を保護する重要な技術となっている。 この研究では、3Dスキャンを通じて高精度なデジタルモデルを生成した。建物が損傷したり破壊されたりしても、その3Dデータ [...]
戦後広島における「原爆孤児」救済事業 ――精神養子運動(moral adoptions project, 1949-1959)を中心に 人間環境学府 教育システム専攻 本研究は、戦後広島において、米国が「原爆孤児」を救済しようとした精神養子運動(moral adoptions project, 1949-1959)を中心に、最初の対象となった孤児院(広島戦災児成所)の活動、運動の実態、運動が日本人の手によって引き継がれていく過程といった、「孤児」救済事業に米国が関与していく様相を明らかにする。同時に、こうした諸活動が女性にかかわる課題(原爆乙女の渡米治療)ととも [...]
青年の自己に関する不安感を低減し安心感を獲得することを目的としたイメージ療法の活用 人間環境学府 人間共生システム専攻 高校生や大学生がおかれる青年期は「外的事物や他者と区別された自分自身であるという意識,また自己の本性や能力,及びその限界についての認識」である自己意識が高まる時期とされる(Montemayor & Eisen,1977)。そのため,青年期は自己に関する不安が生じやすいことが考えられ,引きこもりや自死といった現代社会における問題につながっている。そこで,本研究ではイメージ療法に着目する。イメ [...]
福岡県柳川市方言の総合的記述:文法書・辞書・談話資料の作成 人文科学府 言語・文学専攻 日本各地の方言は消滅の危機に瀕しており,早急な記録保存が望まれる。消滅危機言語の体系の総合的な記録には,文法を記録する文法書,語彙を記録する辞書,言語の運用を記録する談話資料という「3点セット」が必要になる。申請者は,消滅危機方言の一つである福岡県柳川市方言の3点セットを作成し,記録する。現時点で3点セットの形で記録された方言は1つもなく,本研究は消滅危機対応型の方言研究の先駆けと位置付けられる。
fMRIとボディマップによる統合的なアプローチを用いた眠気の身体感覚の研究 芸術工学府 芸術工学専攻 睡眠不足時に眠気を感じない場合があることが示されていることから、眠気に対する慣れや無自覚が睡眠時間の確保を妨げていると考えられる。このことから、睡眠問題の解決には、主観的眠気の解明が不可欠であると考えた。そこで、本研究において眠気とその要因のつながりを解明することを目的として、眠気の身体感覚に注意を向けた状態と脳活動の関連について研究を実施する。
東アジア地域の下部~中部ジュラ系アンモノイド相変遷の解明 理学府 地球惑星科学専攻 3億年におよぶアンモノイド類の繁栄史の中でも,中生代ジュラ紀前期~中期はその構成種の大きな変動と爆発的な多様化により特徴づけられる “転換期” である.この転換期の連続層序は日本にも分布するが,産出標本の多くが潰れた印象化石であり,分類に必要な形態情報の抽出が困難なことがこれまで大きな障壁となってきた.本研究ではこの課題を解決すべく,印象化石に対する新たなイメージング手法を導入するとともに,海外産 [...]