MD&Aにおける将来志向情報の有用性 経済学府 経済システム専攻 従来、会計学においては会計数値を用いた分析が主流であったが、企業の開示書類には財務諸表などの会計数値だけでなく、「経営者による討議と分析(management discussion and analysis: MD&A)」が収録されている。このMD&Aは文字による記述情報であるが、それがどの程度、財務情報(業績情報)を補完し、投資意思決定などに有用であるのかは十分に解明されていない [...]
人形浄瑠璃の戯曲構成―舞台演出との相関を視座に― 人文科学府 言語・文学専攻 本研究は、舞台演出という新しい視点に立脚し、TEI ガイドラインに準拠したテキストデータの構築方法を利用し、人形浄瑠璃の戯曲構成に焦点を当て、その解明を行うものである。元禄時代前後、人形浄瑠璃の舞台だけで演じられていた道化人形とからくりの演出は、徐々に脚本に導入されてきた。本研究では、17 世紀半ばから18世紀までの浄瑠璃脚本における、道化人形とからくりという演出的要素を明らかにしたうえで、叙事的 [...]
Transient-induced fadingにおけるfilling-inの検討 芸術工学府 芸術工学専攻 網膜上で視対象の像がとらえられない盲点領域では、周囲の情報に基づいて脳で適切に像が埋められるフィリングイン(filling-in)という現象が生じる。一方、網膜上で視対象の像が検出されても、周りのフラッシュ刺激によりテスト刺激が知覚的に消失する現象も報告された。トランジェントによる知覚的消失が生じる際には、テスト刺激の周囲の映像から視覚情報が埋め合わされると想定できる。しかし、知覚的消失が起こった [...]
言語理解における意思決定:センテンス理解にて努力と好みの役割 システム生命科学府 システム生命科学専攻 もっと本を読んだら、世界はもっと良くなるのか?もちろん、読書が世界の問題を解決できると断言 するのは、せいぜい甘っちょろい考えだろう。しかし、読書は人の共感力をより強くするのに役立つ ことが、多くの研究により明らかになっています。 共感力は、社会をまとめる接着剤とも言われている。しかし、Konrath によるメタ分析によると、大 学生の共感力は 1970 年代から 2000 年代にかけ [...]
余剰次元空間の幾何学的構造が創発するモジュラーフレーバーの物理 理学府 物理学専攻 素粒子とは、この宇宙を構成する最も小さい要素である。素粒子を記述する理論のモデルは数多く存在するが、その中でも、弦という描像によって素粒子を表現する超弦理論は、全ての物質とその間に働く全ての相互作用を統一的に記述するポテンシャルを秘めている。しかしながら、現時点の高エネルギー実験および宇宙線や重力波の観測において超弦理論の検証を行うことは困難を極める。実験による超弦理論の検証困難性を解決するための [...]
未災者を対象とした災害伝承アート教材・カリキュラム開発 芸術工学府 芸術工学専攻 本研究の目的は自然災害を経験したことのない未災者を対象として、アートを通した災害伝承の教材・カリキュラムを開発し、地域社会における持続的な災害伝承を実現することである。具体的には、東日本大震災から10年が経過した宮城県をフィールドに、美術、音楽、演劇等による伝承活動を定性的に評価し、ボトムアップで理論を生成し、その結果をもとに伝承活動を行う団体や芸術家との協働で新たな教材・カリキュラムを開発する。
系譜編纂と近世武家社会 人文科学府 歴史空間論専攻 近世日本社会は、様々な集団や家を単位とする身分制社会であった。集団や家の系譜はアイデンティティに関わるもので、系譜編纂という営為そのものも社会的な意味を持つ。 本研究は、研究蓄積の少ない近世の武家、特に大名家臣団の系譜を取り上げ、系譜編纂や系譜上の言説が武家社会において持った意味を明らかにすることを目的とする。この研究は、武家社会の構造や集団内での意思決定過程を解明することにも寄与する。
幼児と自閉症児者に共通するシンボル機能の獲得段階とピクトグラム理解との関係 芸術工学府 芸術工学専攻 保育機関と特別支援学校・支援施設において、1)視覚支援のグラフィックが体系的でなく、どの視覚支援を使用するかは保育士や教員に委ねられている、2)どのようなグラフィック形状がどの程度の発達レベルに効果的であるかが明らかになっていない、という共通の課題がある。そこで本研究では、幼児と自閉症児者を対象に、シンボル表象機能の獲得段階とピクトグラム理解との関係を解明し、発達レベルに合わせてピクトグラムを選択 [...]