人口減少社会における学校と地域の協働実践の生成メカニズムの解明:結節点に着目して 人間環境学府 教育システム専攻 少子高齢化による地縁組織の弱体化を背景に、学校と地域の双方向的な協働が求められているが、現状は地域が学校を支援する一方向的な関係にとどまっている。本研究では、両者を媒介し協働実践を生成する「中間拠点」を概念化し、その機能を解明する。高知市土佐山への長期フィールド調査を軸に協働の生成メカニズムを分析し、韓国マウル教育共同体との比較を通じて検証・精緻化する。これにより、双方向的な協働モデルの提示と、地 [...]
ルソーの宗教教育論:18世紀フランスにおける宗教観の変容と近代的教育観の創造 人文科学府 言語・文学専攻 本研究は,18世紀フランスの大作家ジャン=ジャック・ルソーの教育論において,当時ヨーロッパで支配的であったキリスト教の権威と子どもの教育の関係がどのように論じられているのかを明らかにする。従来,文学の分野はルソーの宗教観に注目し,教育学の分野はルソーの教育観に注目して各々研究を行ってきた。本研究は,文学と教育学の両分野を横断的に研究することで,これまで光をあてられてこなかったルソーの宗教教育論の特 [...]
現実世界のモノに投影される意味がワーキングメモリに与える影響 人間環境学府 行動システム専攻 本研究では現実世界のモノに投影される意味情報が視覚性ワーキングメモリに対して与える影響について検討することを目的とする。近年,オブジェクトに意味情報が含まれる場合にはオブジェクトの記憶が容易になることが報告されている。本研究ではこうしたモノ単体の意味情報から議論を拡張し,ヒトとモノやモノ同士の関係によって生じる意味がワーキングメモリに与える影響を明らかにし,より現実に即したワーキングメモリモデルを [...]
多⽂化クラスによる異⽂化受容態度の変容要因に関する研究 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 大学コミュニティでは文化差や価値観の違いにより、留学生と日本人学生の交流が円滑に進まないことがある。その改善策として多文化クラスが導入されているが、異文化受容態度の変容過程や要因に関する実証的研究は不十分である。本研究では、多文化クラスに参加する留学生を対象に、異文化受容態度の変容とその要因を明らかにすることを目的とし、アンケートとインタビュー調査を通じて質的・量的に分析する。
共創を生み出す図書館のラーニングコモンズに関する研究 芸術工学府 デザインストラテジー専攻 本研究では、ラーニングコモンズを3つの異なる方面から再定義する。最下層では、文献調査、ケーススタディ、アンケート調査により、大学における図書館の内部空間として定義されるラーニングコモンズに対し、異なる背景を持つユーザーのニーズーを収集し、さまざまなサービス(ワンストップを含む)を整える空間パターンを抽出する。その後、中間層では、キャンパス内のユーザーに学際的なコミュニティを提供する全体的な図書館を [...]
名画とユーザーの個別色彩スタイルを融合したAIベース配色提案システムの研究 芸術工学府 芸術工学専攻 本研究では、名画の色彩特徴とユーザー自身が好きな色彩スタイルを組み合わせたAIベースの配色提案システムを開発する予定です。現在、デザイナーやアーティスト、ファッション業界の専門家にとって、配色の重要性は非常に高いですが、市場に存在する自動配色ツールは、ランダム性や論理的根拠の不足が課題となっています。この点を解決するために、私たちは芸術的な要素を取り入れた個別化された配色提案の開発を目指しています [...]
慣習的オノマトペ表現がない非言語音の言語化方略とその発達的変化 人間環境学府 行動システム専攻 母語の音韻体系への適応を明らかにするために、博士課程における研究では、子どもが非言語音を言語音で模倣する際に使用する言語化方略を比較する際に、養育者による言語化場面を観察することで、子ども自身の言語化に養育者の影響が見られるのか検討する。各参加者は非言語音を聞き、それらに対する言語化が求められた。養育者の言語化場面を観察した後、再度子どもの言語化が、どの程度養育者の使用した言語化方略と類似するかを [...]
ScaffoldAI の開発:日本の STEM 教育のための LLM ベース個別学習支援システム システム情報科学府 情報理工学専攻 本研究では、STEM教育向けAI学習支援システムScaffoldAIを開発する。知識グラフ、細粒度診断、適応的ヒントを統合し、学習者の概念理解・誤り把握・段階的改善を支援する。支援は徐々に減らし、自立学習を促す。AIを解答生成だけでなく学習パートナーとして位置付け、個別最適化教育に貢献する。