コンクリートのASR膨張とその予測法に関する研究 工学府 土木工学専攻 コンクリートの劣化の一つであるアルカリシリカ反応(ASR)は,コンクリートの材料間の反応に由来し,致命的な膨張ひび割れを引き起こす。コンクリートごとに使用されるセメント・石・砂やその配調合が異なるため,ASRには画一的な対策が通用しない。そこで,各要因の影響度を把握するための膨張実験と,劣化メカニズム解明に向けた微視的観察を行い,数値的な予測モデルを提案することで,新たなインフラ設計・維持管理手法 [...]
熊本県西部に分布する黒瀬川帯ジュラ紀-白亜紀正常堆積物の堆積盆変遷 理学府 地球惑星科学専攻 黒瀬川帯を構成するジュラ紀(約2億100万年前~1億4300万年前)–白亜紀(約1億4300万年前~1億年前)正常堆積物の宮地帯,日奈久帯,渋利帯,坂本帯について,4つの地質帯全ての堆積盆の規模や形態を明らかにし,各地質帯同士の関係を明らかにした研究はない.そこで,本研究は各地質帯の詳細な地質調査を行い,泥岩の主要元素濃度を解析することで,堆積盆を復元することを目的に取り組む.
リチウムシリコン合金電極の構造的なデザインによる硫化物系全固体電池の劣化抑制 統合新領域学府 オートモーティブサイエンス専攻 カーボンニュートラルを解決するための重要な鍵である全固体電池の実用化を早めるためには、セルのエネルギー密度の向上と高電圧条件での劣化の抑制が不可欠である。本研究では、リチウムシリコンのみで構成された単一アノード層の代わりに、負極活物質と固体電解質で構成された2つの複合アノード層(Li3PS4 + Li13Si4, Li3N + LiF + Li13Si4)を構成することで、全固体電池セルにおける硫 [...]
生物模倣工学の建築展開構造物への適用可能性に関する研究 人間環境学府 空間システム専攻 私は、建築分野において平坦な状態から展開を可能とする構造物(以下、展開構造物とする)の研究を行ってきた。展開構造物には、平坦な状態で事前に組み立てることで現場までの運搬性能の向上や、立ち上げ施工時の施工性の向上などのメリットがある。世界全体でSDGsが重視される中で、これらのメリットから被災地に対する仮設テントの支援や、エネルギーコストの低減といった問題解決の糸口になる研究と位置づけられる。し [...]
最新測量技術を用いた建築・構造物の実測データ活用基盤の構築に関する研究 人間環境学府 空間システム専攻 最新測量技術を用いてローマ城壁(全長19km)や箱崎地区・旧工学部本館を高精度に三次元計測する手法を構築したうえで、取得した点群データをBIMや環境シミュレーション、保存管理へ接続する実践的ワークフローを構築する。従来は分断されていた計測と設計・保存活用を一体化して扱う点に特徴があり、歴史的長大構造物を対象とすることで、一般建築やインフラにも展開可能な汎用性の高いDX手法を提示する。さらに、中小設 [...]
視線滞留時間は「美」の指標か、「迷い」の指標か?美的評価における意思決定ダイナミクスの解明 システム生命科学府 システム生命科学専攻 視線滞留時間の解釈には「美の享受」と「不確実性」という対立する理論が存在する。本研究は、既存の実験手法によるバイアスを排除し、長時間の注視が実際には判断の不確実性や認知負荷により駆動されているという仮説を実証する。視線行動を単なる報酬系反応ではなく、脳が判断を下すための情報統合プロセスとして捉え直し、美的評価における意思決定の真の認知メカニズムを解明することを目指す。
自然な時系列変動を用いた機械学習モデルの信頼性評価 システム情報科学府 情報理工学専攻 本研究は,実環境で生じる時間ずれ,サンプリング揺らぎ,周波数帯域変動などの自然な時系列変動を用いて,機械学習モデルの判断が不安定化する条件を診断する。得られた結果を,データ収集・拡張・再学習に活用し,AI導入前の信頼性評価手法を構築する。
The relationship between environment and human well-being 工学府 都市環境システム工学専攻 Environment, including land cover, air pollution, among others, is associated with human well-being. Air pollution adversely affects emotions, physical health, mental health, and ultimately human well [...]