析出強化に伴う脆性-延性遷移温度上昇量の定量予測の実現 工学府 材料工学専攻 構造材料として広く用いられる鉄鋼材料では,たとえ室温で延性を示していても,低温では脆性的に破壊する「脆性-延性遷移」と呼ばれる現象が発現する.近年,構造材料には更なる高強度化が求められているが,一般に金属材料は強化するほど脆化する温度(遷移温度)が上昇するため,遷移温度上昇量の定量予測は材料設計上の重要課題とされている.しかし,遷移温度予測の殆どは経験則に依存しており,物理モデルに基づく定量的な予 [...]
ミュージアムにおける展⽰照明について-演⾊性、輝度分布の均衡から考える作品ごとの照明の適正化- 人間環境学府 空間システム専攻 温室効果ガスの削減、水銀の規制、原発稼働問題による消費電力削減により、白熱球や蛍光灯などの従来の照明からLED照明への切り替えが行われてきました。 ミュージアムも例外ではなく、新築の施設はもちろん、古い施設においてもLEDの導入が進められている最中です。赤外線の多い白熱球からLEDになることによって、熱による損傷が減ることが知られています。 照明の適正化の検討のために、PCソフトを用いてシュミレー [...]
イオン貯蔵のためのマイエナイト系籠型結晶の開発 工学府 応用化学専攻 C12A7は正に帯電したケージ状の構造を有し、その電荷補償のためにケージ内にアニオンを包接する。通常、包接ケージには水酸化物イオンが入っており、他のアニオンや電子に置換することでさまざまな特性が発現する。当グループではC12A7の単相合成に成功している。また、ケージに包接可能なアニオン数を増やすことを目的として、C12A7を構成するAlサイトの一部を荷電子数の異なるSiで置換することに成功している [...]
沖縄における中大規模木造建築物の生産システム構築に関する建築設計方法論 芸術工学府 芸術工学専攻 「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」は、2021年に「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」へと発展的に改正され、法律の対象が「公共建築物」から「建築物一般」に拡大された。公共建築物の木造化は、今後の木材利用促進の上で重要性が高まると考えられるが、2012年以降の沖縄県では木造の県整備公共建築物は1棟も存在せず、中大規模木造建築物の生産シス [...]
高齢者の健康づくりを促進する臨床動作法を継続的に提供するシステムづくり 人間環境学府 人間共生システム専攻 令和6年の内閣府の発表によると現在の高齢化率は29.1%と世界で最も高い水準となるなど,高齢者の課題に則した支援の充実が求められている(内閣府,2024)。高齢者支援の実践において、コミュニティの存在と支援の実践の両者を含めた検討において、支援の効果とコミュニティの実態について詳細に検討が困難だとされている。これは、高齢者に対する地域での心理支援の実践例の少なさと、地域性などの測定が困難であること [...]
Electrochemical investigation and countermeasure on severely corroded structural members in steel structures 工学府 土木工学専攻 The corrosion of steel can be a primary cause of damage to infrastructures. Generally, the protection of steel structures from corrosion is achieved by two methods: cathodic protection and the use of [...]
前方連関と後方連関の産業連関分析の統合フレームワークによる産業ホットスポット解析 経済学府 経済システム専攻 脱炭素化推進と価格高騰対策に取り組む日本において、産業部門におけるCO2排出量削減とコスト低減は喫緊の課題である。二つの課題が化石燃料の使用を通じて密接に関連している点に着目し、本研究では前方連関型と後方連関型の単位構造モデルを融合し、CO2排出量とコストの波及構造を同時に分析する。分析結果から重要な政策対象と、二つの課題解決に向けた政策指針を提案する。
航空人間科学:課題への構えが誘発するヒューマンエラーの予測と制御 人間環境学府 行動システム専攻 安全で持続可能な航空交通の発展のためには、ヒューマンエラーを伴う事故を防ぐことが重要である。しかし、従来のヒューマンエラー研究におけるモデルや分析手法の多くが定性的でナラティブなものであり、認知科学や基礎心理学といった人間科学分野の定量的知見との接続が不十分である。将来の事故を防ぐためには、人間に関する知によるエラーの予測とそれに対する制御・介入が重要である。本研究では、「構え」の心理状態が生じさ [...]